風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

青梅への道(4)

2020-02-14 23:35:36 | スポーツ・芸能好き
 先週末の土曜日、うっかり(昼)寝過ごして、十分な走り込みが出来なかったので、翌・日曜日も、私にしては珍しく二日続けて1時間コースにチャレンジした。どうせ疲れが残っているだろうから、のんびり行こうと走り始めたところ、豈図らんや、久しぶりに軽快に走ることが出来て、驚いた。所要時間も普段より10%程度速く、12月の皇居周遊大会並みのランナーズ・ハイ状態だった。これで、本番では気分が高揚してドーパミンがドクドク出て普段以上の実力を発揮するという個人的な仮説は崩れてしまった。たかが練習のジョギングだが、一体どうしたことだろう。
 秘密のカギは、どうやら食事にありそうだ。
 だいたい週末は、朝・昼ともに年齢相応に枯れた食事が習慣になっている。そのため、夕方、シャワーを浴びる前にささっと走りに出る頃には、すっかり腹が減って、時に意識が朦朧とした状態(恐らく糖分不足)で走ることもある。ところがこの日曜日は違った。昼に外出し、サン・マルクのランチをとった。焼き立てのパン食べ放題なので、美味しさにつられて腹一杯いただき・・・とは単に食い意地が張っていただけのことだが、そのお陰で、夕方のジョギングのときでも、12月の皇居周遊大会と同様、それなりにエネルギーが残ったままの状態だったと考えられる。
 走るというのは、ある意味で脳との闘いだ(と思う)。その昔、筋肉疲労は乳酸が溜まるせいだと習ったものだが、どうもそうではないらしい。その当否はともかく、腹が減ってくると、脳は、生存本能に従って、「余計な運動をせずに休め」「エネルギーを補給しろ」と指令を出す(と思う)。逆にランナーズ・ハイは、エネルギーが十分に余裕がある状態だからこそ、脳は運動を制御しない・・・などと思っているのは私だけかも知れないが、実際に、井村屋がマラソン用の羊羹を販売しているのを見かけたとき、噛むことで脳が刺激され、エネルギーが補給されたと思い込んで元気が出ることから、適度に歯応えがあるのは良いことなのだと、店員さんから聞いたことがある。
 ここ1~2年、練習のスピードが目に見えて落ちたのは、年齢とともに食が細って、走るだけのエネルギーが十分ではないせいでもあると思う。とりわけ私は空腹に弱い。腹が減り過ぎて寝付けなかったことも一度や二度ではない。市民ランナー・レベルのマラソンは、4~5時間もの間、運動し続け、途中で腹が減るので、栄養補給が課題だと、これまでさんざん言って来たし、普段の練習でも調子が出ないのはエネルギー(食事)が足りなくなる時間帯に運動するせいだと嘯いて来た。それは多分に言い訳がましいところがあったが、実際に、数年前から、加齢に抗うように、練習前にも120円の栄養ジェルを取るようにして来た。
 そこで火曜日の祝日には、意図的に昼食の量を増やして2時間コースを走ってみた。目に見えて変わったかと言うと微妙だが(笑)、それなりに元気に頑張ることが出来たので、まあ間違いないところだろう。これで練習は打ち止めで、あとは本番を待つのみ。
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