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風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

和真の一発

2025-08-23 04:31:24 | スポーツ・芸能好き

 昨晩、東京ドームで行われたDeNA戦3回に、岡本和真選手から、一軍復帰後、待望の初本塁打が飛び出した。どっしりと構え、打球がスタンドに飛び込んだところでガッツ・ポーズもなければ、顔色一つ変えることなく、淡々とダイヤモンドを回る。巨人の四番らしい振る舞い・・・などと本人は露ほども思っていないだろう、そこもまた和真らしい。阿部監督は、「いるだけでやっぱりチームが落ち着くというかね・・・」と、その存在感にしみじみと感じ入った。

 振り返れば5月6日の阪神戦(同じく東京ドーム)で打者走者と交錯して左肘靭帯損傷して戦線離脱してから、実に102日ぶりとなる8月16日に一軍復帰を果たし、そこから6試合24打席目、5月1日の広島戦(同じく東京ドーム)以来113日ぶりとなる一発だった。お立ち台では、いつものすっ呆けた和真節を炸裂することなく、「皆さん、ありがとうございます」と三度、神妙な面持ちで繰り返した。「久々のホームラン。入った瞬間は?」と聞かれて、「いやもう本当に、めちゃくちゃうれしかったです」と淀みなく答えたのは、まさに本音だろう。ケガが少なく偉丈夫な和真だけに、この100日間はファンも待ち焦がれたし、阿部監督もオーダー編成に苦慮し続けたし、何より本人がバッターボックスに立ちたくて焦ったく思っていたことだろう。

 この日は、7月31日に腰痛で離脱していた吉川尚輝も三週間振りに復帰し、不動の二塁と不動の三塁が久しぶりに揃い踏みとなった。三番・丸、四番・岡本、五番・吉川という安心の打順である。安心の、という意味は、これで打てなかったら諦めもつくということでもある。和真の本塁打は、後ろに控える五番・吉川の存在も大きかったかもしれない。

 残り試合は僅かに31。もはや遅きに失しているのだが、今日の和真の一発を狼煙として、燻る巨人ファンのフラストレーションを払拭するような巨人らしい戦いぶりを残り試合で見せて欲しいものである。この100日間は、単に失われた日々ではなく、主力を欠いた中で、その穴を埋めるために若手が試行錯誤して成長し、より選手層がぶ厚くなって強くなったはずだから。

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