撮れたて箕面ブログ

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キウィが語る昔話

2019年12月16日 | 国際交流員から

Kia ora koutou! 皆さん、こんにちは!
箕面市のニュージーランド出身の国際交流員のベラです。皆さん、急に寒くなりましたね!でも、まだ所々に紅葉が残っていますね。

私は紅葉を見ると、時の流れの早さを実感させられます。また、一年が終わりますね。今年はとても忙しく、いろいろなことがありました。令和が始まりましたし、新しい国際交流員が来ましたし、学校で発表をしましたし、メキシコ、ニュージーランドから訪問者が来ましたし、慌ただしい一年でした。


今年の紅葉は素敵

私の今年の最後のブログでは、いつもとちょっと違って、ニュージーランドの昔話を紹介したいと思います。

日本の国生み神話は知っていますか。今回、ニュージーランドの国生み神話を紹介します。ニュージーランドの先住民のマオリの話で、とても大切です。ニュージーランド人全員が知っていると思います。

主人公は「Māui」(マーウイ)で、父が神、母が人間と言われています(諸説ありますが)。その名前を聞いたことはありますか?ディズニーの「モアナと伝説の海」の映画の登場人物ですよ!実は、マーウイはニュージーランドや他の太平洋の国では、昔話によく出てきます。私も小学校のとき、よくマーウイの絵本を読みました。


私が想像するマーウイはこの格好です。ディズニーのマーウイと大分違いますね!

昔々、マーウイ・ティキティキ・ア・タランガという人がいました。皆が「マーウイ」と呼びました。頭も良いし、体も強いし、なんでもできたので、4人のお兄さんはマーウイをとてもうらやましく思っていました。

ある日、お兄さんがマーウイに隠れて、釣りにいくことにしました。しかし、その予定をマーウイが耳にしました。皆が出かける前の夜中に、マーウイがwaka(ワカ、マオリのボート)の漁網の下に隠れました。朝一、お兄さん4人がワカに乗り込み、漕ぎ始めました。

岸から遠く離れたら、突然にマーウイがばっと現れました!皆がとてもびっくりして、怒りました。


伝統的なワカ

皆がマーウイと一緒に釣りに行きたくなかったからです。でもマーウイが説き伏せて、お兄さんたちにより遠い沖まで漕がせました。しかし、マーウイが釣ろうとしたら、怒っているお兄さんが餌をくれませんでした。仕方がないので、マーウイは自分の鼻をたたいて、出てきた血を餌として使いました。釣り針は、いつも持っているおばあさんの顎の骨を使いました。特別な骨で、魔法の力を持っていました。

顎の骨を垂らしたら、マーウイが何かを感じました。大きな魚が引っかかったようでした!ものすごく重くて、すべての力を入れて、引いて、引いて、やっと魚を釣り上げました。

巨大な魚でした。決して、普通の魚ではなく、神の力を借りて釣った魚でした。

マーウイがお兄さんに「魚を食べないで!」と注意して、海の神に感謝しにいきました。でもマーウイが行った途端、わがままなお兄さんが魚を捌き始めました。

そして現在、その大きな魚がニュージーランドの北島になったと言われています。お兄さんたちが途中まで捌いた部分は山と谷です。北島が魚だったら、南島は?南島は、マーウイのワカです。さらに、日本であまり知られていないニュージーランドの第3島の「スチュアート島」がワカのいかりです。


魚が見えますか?

今でも、この話はニュージーランドの北島の正式な名前の由来として認められています。英語の「The North Island」(ザー・ノース・アイランド)という名前だけではなく、マオリ語の「Te Ika a Māui」 (テ・イカ・ア・マーウイ、マーウイの魚)という正式な名前として使われています。

これから、世界地図を見るたびに、マーウイのことを思い出してください!

では皆さん、早いですが、良いお年を!

<マーウイはすごいモミ!モミジーヌも大きな魚を食べたいモミ。。。

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