撮れたて箕面ブログ

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ニュージーランドの海

2021年06月22日 | 国際交流員から

こんにちは!ニュージーランド出身の国際交流員ズィアです。前回の投稿ではニュージーランドの美術家と建築家について書きましたが、今回はニュージーランドの海について紹介します。ニュージーランドは島国で、昔から海はとても身近な存在です。ニュージーランドのどこからでも、海までの距離は最長約128キロメートルです。


ニュージーランドは南西太平洋に位置し、水半球の中心に近いです。1982年に海洋法に関する国際連合条約を批准し、ニュージーランドの排他的経済水域が決定されました。UNESCOによると世界で6番目に広い排他的経済水域で、土地面積の約15倍もあります。とても生物多様性が豊かな環境で、ニュージーランドの海洋環境に棲んでいる生き物の半分以上は固有種です。魚、海藻、海月、海綿動物(肉食性の海綿動物も!)、軟体動物、十脚目(カニやエビなど)、世界中の鯨類の約半分、ペンギン、海鳥などがニュージーランドの海に生息しています。


大昔、ニュージーランドに行った人たちの手段は船だけでした。先住民族のマオリ人も、ヨーロッパからの入植者もそうでした。海はマオリ人の神話や創造神話にはとても重要です。マオリ人の先代も島に住み(ニュージーランドから遠く離れている島々から来たと考えられています)、大昔から海で釣りをしたり、旅したりしました。海の神様の名前はタンガロアといい、海に棲む生物はタンガロアの子孫と言われています。また、マオリ人の神話ではマウイという半神がニュージーランドの北島を海の底から釣り上げ、その時に乗った船は南島になったと言われています。


ニュージーランドでは1996年に水産業法が施行され、ニュージーランドの排他的経済水域及び領海の漁業を管理しています。水産業法の目標は漁業の持続可能性や海の環境を確保しながら、水産資源の利用を提供することです。法律の下で管理される漁業活動には、商業、非商業の伝統的な漁業と娯楽の3つの主要なカテゴリーに分かれています。非商業の伝統的な漁業というのはマオリ人の漁業権のことで、マオリ人は伝統的な漁業や食材採集を指定されている範囲で行う権利を持っています。
世界中の海洋で、底引網、浚渫(しゅんせつ)、海洋酸性化、乱獲、混獲、ゴミ、不法投棄、海水温上昇、汚染など様々な環境問題があります。もちろんニュージーランドにもこのような問題が起こっています。2019年に環境省が海についてのレポートを発表し、4つの問題を強調しました。それは
・在来の水生生物は絶滅の危機に瀕している
・陸上活動は海の自然環境を汚染している
・海での活動は海洋環境に影響を与えている
・気候変動は海洋生態系、タオンガ(マオリ語で「大切なもの」)種、そして私たちに影響を与えている


もしニュージーランドの海に行ったら、野生のイルカやニュージーランドアシカを見ることができます。ビーチで遊んだり、ダイビングやカヤックを楽しむことができます。ニュージーランドでは海を守るために自然保護省やいくつかの自然保護団体、科学者、大学などが様々な活動を行っています。私も来日する前に何回もボランティアをし、在来種の木を植えたり、ビーチでゴミを拾ったりしました。このような活動を通じてニュージーランドの環境について様々なことを学ぶことができました。

<海は大事にしようモミ!

災害から大切な家族や自分の命を守るため、自治会に加入していない、または、お住まいの地域に自治会がないかたに向けて、加入(結成)サポートキャンペーンを実施します。

 


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