2月25日(水)、農業者の皆さんによる、収穫されたお米を籾摺り(もみすり)した時にでる"もみ殻"を使った堆肥づくりが行われています。その取組をご紹介します。
有機物堆肥は、畑の野菜の根も、微生物も、小動物も生きやすい環境を作り出します。
地球に優しい環境保全型農業の取組みでもあります。
箕面市農業経営者連絡協議会(会長:中上忠彦さん)では、毎年2月から4月上旬までの時期に集まり、箕面ライスセンター(箕面市粟生間谷西)でもみ殻堆肥講習会を開催されています。
ここでのもみ殻堆肥づくりは、ベニヤ板とパイプを組んで囲いを作り、その中でもみ殻を発酵させていきます。
本日は講習会2日目。
今日は、前回に雨露を避けるために使っていたブルーシートや熱を逃がさないために覆っていたワラを取り除く作業から始まります。
内部は発酵が進んでいますが、表面は進んでいないため、”切り返し”を行います。(スコップで全体をかき混ぜ中と外を入れ替える)
この切り返しを月に1回づつ計3回の切り返しを行って堆肥を生成していきます。
もみ殻は決して重くはないですが、結構な重労働です。
皆さん協力し交替しながらの作業です。
白く見えるのは内部で増殖した発酵菌です。
発酵熱による蒸気も上がります。温度は60℃くらいになっているそうです。
踏んだりして固めることで、内部の水分が蒸発しずらくなり、発酵が進みます。
ワラで覆いなおし、農家さんの間で通称「ばくだん」と呼ばれる発酵を促すお湯の入った熱いペットボトルを数カ所に埋め込みます。
最後にブルーシートをかぶせて2日目の作業は終了しました。
できあがったもみ殻堆肥は各農家さんに分けられ、それぞれの田んぼや畑で土づくりに使われます。
堆肥を使うことにより、土の保水性や通気性も改善され、化学肥料の使用回数も減らすことができます。
箕面の農家さん自ら、消費者の皆さんに喜んでいただくために安心・安全な野菜づくりに努力されておられます。皆さんお疲れ様でした。
<安心・安全な野菜が食べられるのは農家さんのおかげなんだね!これからもよろしくお願いします!