戦時中の生活の苦しさを伝え、平和の大切さを訴える「戦時生活資料展」が、8月3日(金曜日)から9月3日(月曜日)まで、箕面市立郷土資料館で開催されています。
この資料展では、主に戦時中の生活資料に焦点をあてて展示されています。展示品には、限られた食料や衣服などを平等に配布するために発行した配給券や戦時中の教科書・雑誌、防空頭巾など、戦時中の庶民の暮らしが伝わるような42品目の資料が展示されています。
展示品の中には、戦時中の生活の知恵を知る貴重な資料として、「防火アンプル」や「防火砂弾」が展示されています。
「防火アンプル」は、水が入った全長10センチメートルほどの小瓶で、燃えているものに投げつけることで瓶が割れ、中の水で消火するもので、わら葺き屋根が多かった当時、初期消火に使われていたそうです。
「防火砂弾」は、直径10センチメートル・高さ15センチメートルほどの八角形の瓶で、火事が起き始めたときに中に砂を入れて火に投げ入れることで瓶が割れ中の砂で消火するものです。
当時は防火アンプル、防火砂弾どちらも、消火器の役割を果たしました。
同資料館を訪れていた村上勇さんは、「防火アンプルや防火砂弾を見ると、町内会で行われていた消火訓練のことを思い出します。当時はみんな貧しい生活をしており、今振り返れば戦争の深刻さや生活が不自由であったと痛感します」と話しました。
同資料館の福田薫館長は、「みなさんが、戦争や平和について考える機会の多いこの時期に、毎年開催しています。兵隊として戦地に行っていなくても、戦時中はみんな苦しい生活を強いられていたことを伝えたく企画しました。市民のかたから寄せられた戦争の記憶や体験なども展示していますので、次の世代を生きる子どもたちにも見に来てもらいたいです」と話しました。
<世界が戦争のない平和な世の中になりますように…。モミジーヌも郷土資料館に行って、戦争と平和について考えます!