ちい Road

料理中心、時々戯れ言

戦争を考える

2010年09月28日 | Weblog

以前からレトロでお洒落な建物やなぁと思っていたレンガ造りの建物。
そりゃレトロなはずだった。
これは戦前に建てられて大阪大空襲を逃れた貴重な建物だそうだ。
今年NHKの終戦記念日の特集を見て初めて知った。
化学分析所で薬品を使って部品を検査していたそうで、中の壁は終戦当時
そのままだそうでもちろん今は立ち入り禁止になっているが撮影で入って
撮影されていた。


昭和20年の終戦までアジア最大と言われた軍需工場だったそうで、
陸軍直轄の大阪砲兵工廠(ほうへいこうしょう)といい大砲
など大型武器を製造していた。
一般の人は入れないこの敷地は35万坪あり180棟もの工場や事務所
などもあり陸軍直属の学校などもあったという。
ここで6万人以上働いていていて10代などの学徒動員された若者も1万人
働き、女学生まで働かされていたそう。
終戦の前日に空襲があり300人以上の死者が出たそうだが、後1日で終戦と
なったのに本当に無念であったろう。

桜の季節には本当にたくさんのひとが訪れて楽しみ、モモの花、
梅の花を楽しみ、秋には銀杏の紅葉がきれいで季節の移り変わりを
感じるがああしてTVでやってくれないと大阪城公園が元軍需工場で
たくさんの人が亡くなったとは思わない。
自分が生まれるほんの20年ほど前にそんなことがあったなんて
信じられないが本当のことなのだ。


お洒落やなぁとはこれからは思わないが、錆びた扉がなんかいい雰囲気だと
言ったらやっぱりいけないことだろう。
コメント
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