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蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

自分は変わらず、周りが変わることを望む人

2017-07-23 | 暮らし
「息子家庭を助ける、立派な母親」をブログで書いた。
老いた親や、共稼ぎ息子家庭の赤ちゃん育児サポート、で、妻ばかりに皺寄せが行っている。

孫の世話?
別に嫁まで働かなくても、息子の稼ぎで食べていけるのに、なんで子育てを親の手まで借りて、息子の嫁が働く?
年寄りの世話が優先だろう?
第一、オレの世話は、どうするんだ?
オレは、物分かりがいいから、妻には、ちゃんと協力的で、駅からカエルコールもしている。
オレは、妻が旅行などの不在の時は、ちゃんと自分のことはしている。ちゃんと、ね。
普段は、山歩きの集まりと、趣味の庭いじりに忙しくしているオレなのに、妻が時間に追われ、我が家のことも大変そうでも、文句も言っていない。
厚かましい、息子の嫁が憎たらしいだけだ。

という、自分では優等生ジイさんのつもりだろうけれど、自分のライフスタイルを変えずに、皺寄せ、負担を妻に強いて、負担を強いた「息子の嫁」を非難する。
これは、正しいのか?
ジイさんが、協力して自分宅の家事をする、という選択肢はないのか?
あくまでも、自分は汗をかかず、不満だけ言うのは、いかがなるものか。
もし、これが娘の育児サポートなら、娘の社会活躍を応援するため、裏方から労的援助するのではないか?
息子の嫁だから、援助する気にならないのか?
(そもそも「女性が社会で働く」という意味の捉え方が完全に時代遅れ。
息子の嫁の性格や行動にも左右されるだろうけれど)
直接、赤ちゃんのおしめを替えたり、サポートしなくてもいいから、妻が育児サポートに行っている間や、老親の世話をしている間、自宅の家事を分担しようという気にはならない世代のようだ。
世代間ギャップがあるから、わたしとは関係ない話だが、夫婦でお互いそれでよいのなら、なんの問題もない。
しかし、夫婦に問題がないと思っているのは、ジイさんだけではなかろうか。

その夫婦の会話を聞いていたら、奥方の賢夫人は、絶対に、そのジイさんを褒めない。否定的な発言が多い。
でも、ジイさんは、それに全く気づいていないように見える。
あえて知らん顔をしているだけかも知れないが。

人の家庭ではあるが、息子の会社がイクメン事情を解さない体制なら、サポート側が全面的に協力できるよう、親家庭のシステム、役割を見直せばどうかと思った。
イクメン育成が無理な会社に勤めている、息子の宿命は変えられないとしても、親が、しかも、リタイアして遊んでいるジイさんが、ほんの少し、自分の家の家事をシェアするだけで、諦めと溜息だけの事態から、変化を生むことができる。

要は、そのジイさんは、リタイアして、家事なんて嫌なんだろう。
一番、世の中の変化をわかってないないのはジイさんであり、自分は変わりたくないせいで、社会で自分を生かそうとする息子の嫁の動きを止めたいのだろう。

世の中の変化に柔軟に対応できず、世の中は変わっても、自分の周りだけは変えさせないことを望む。
自分が変われないなら、周りだけが仕方なく変わる。
自分は、絶対に変わらない。変わりたくない。変わる努力もせず、周りを非難する。
変われない。
それが、老人というものだ。

ふと、気づいた瞬間だった。

まあ、わたしには無関係な家庭ではあるが、ひとつのセオリーを認識した。

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忍耐力を養う休日

2017-07-23 | 暮らし
日曜日の朝から、鬱陶しい。
気分が滅入る。

朝、起きてリビングに行くと、大音量のTV、エアコンに扇風機、稼動中。
朝なので、まだ結構涼しい。
同居人物は、お一人さまで、くつろいでおられた。

「えらいまた大きい音やねえ」
と言うと、彼は少し音を下げた。
最初が本当に大きかったので、二段階、下げてもまだ大きいぐらいだが。

「まだ、朝やから涼しいよ」
と、彼に付け加えると、
「今まで窓を開けてエアコンつけてなかったけど、暑いから今つけたんや!」
と逆切れし、テレビとエアコンと扇風機を切って、わたしを残し、ぴしゃりとドアを閉めて、隣の部屋に移った。

隣の部屋は、今までいた部屋の2倍の広さがあるので、エアコンも大容量。
一人だけで、その部屋で大容量エアコン。
隣の、エアコンを切られた閉め切った部屋に残されたわたしは、朝からたいへん気分を害し、自分の部屋(元、息子の部屋)に引き戻った。
二階だが、まだ風も入り、涼しい。

※ちなみに、わたしは、エアコンを毛嫌いしているわけではなく、暑さの我慢の限界が近づくか、あるいは複数人数、または、来客用、そういう時は、つけたらいいと思う。
日常には、エコ、節約を心がけている。
たいした暑さでもないのに大きなエアコンをかけ、室外機周りは熱風。
地球温暖化環境に良いとは考えられない。


せっかくの日曜日、気分悪いスタート。
世の中のご夫婦、ご家族は、よく頑張って協調しながら暮らしておられる、と、その大変さ、努力を想像した。
まして、リタイアした夫婦が毎日、家に居て、四六時中、顔を付き合わせる、もしくは、同居の義理の親も居たりすると、相当のこころの鍛錬を必要としそうだ。

室温の好み、音や番組の好み、
食べ物の好み(メニューや食材、調理方法、食事時間の好み。熱い、冷めている、の温度の好み。薄い、辛い、味の好み。堅い、柔らかい、食感の好み)
言い出すとキリがない。
ちょっとした基本的な生活の価値観のズレから、全ての分野にズレが生じる場合がある。
皆さんは、愛情、愛着と馴れと忍耐力で、クリアしているのだろう。
わたしは、どれも劣等生。
改善、改革などの努力をせず、目をつぶり自分に言い聞かせ、月曜日が来るのをひたすら待つばかり。
やがて本格的にやってくる、毎日サンデーになったら、いったいどうすればよいのだろう。

世の中には、リタイア後、避暑地暮らしなど、夫婦で移り住み、夢を実現している夫婦もいる。
夫婦の考え方、スタンス、いろいろあるなあ、と溜息。
今までの延長が今日で、今日の延長が近未来であるわけで、根本を見直さず(とっくに見直して、原因、現状、現実はよく把握している)、その場しのぎでガマンしているわたしには相応しい、今日の待遇、リターンである。
問題先送り、劣等生の見本のようなわたしだ。

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