昨年11月に続き、今年も11月9日(火)午後1時(受け付けは12時30分から)から駅前のキッピィーモール6階にて「三田元気アップ就職面接会」と銘打って開催される。
今年3月には医療・介護中心の就職面接会が開かれたが、今回は幅広い分野の参加企業による面接会となるようだ。是非ともたくさんの方に参加していただき、就業に結び付けていただきたい。
10月21日午後、ハローワーク三田を訪問し、忙しい所長さんに時間をとっていただき、丁寧に最近の状況や計画されている「ワークフェア三田」の内容についてお話を伺った。
昨年は20社を少し切る参加の企業だったが、今年は25社もの企業に参加をいただく予定とのこと。大変な努力をなさっている。
私の近辺でも顔見知りの方が失業なさり、なかなか就職できず困っておられる。管総理は1にも2にも3にも「雇用」だとおっしゃっているが、その中身や具体策が見えてこない。
所長さんとは少々意見が違うが、雇用を増やすことと併せて、大企業の金余り(昨年1年間だけでも11兆円もの上積み内部留保をしており、その使い道がない)状況の一部を使って、下請けや関連企業への発注単価を引き上げ、中小企業の利益を確保できるようにすることと併せ、それによってそこで働く人の賃金を引き上げることがどうしても必要だ。
「安心できる社会」「安心して働ける社会」にならないといけないね!このことは、所長さんとも一致。「ヨーロッパでは何故個人の貯蓄が少ないのだろう?やっぱり納めた税金が国民の生活のために使われているのだから、貯蓄の必要がない。だから、稼いだお金はその大半が使われる。安心して使える。」
派遣社員の働き方では将来の見通しが持てず、少ない収入が消費に回らない。やはり正社員として将来を見通せ、安心して、しかも主体的に、意欲を持って働けるようにしなければならない。・・・安心して働ける環境を取り戻さねばならない。
景気を回復させなければ、雇用も増やせない。景気を回復させるということは、「お金」が動くようにすることが大切。今のように、低賃金で働いていては、生活することだけで精いっぱい。積極的に金が動くような購買力がよいという状況ではない。この購買力を付け、お金を動かせるようにするためには、やはり「物を買う力」=「購買力」をつけねばならない。そのためには「賃金の引き上げ」が必須。
いずれも「ハローワーク三田」提供の資料
近畿の失業率は全国平均より1ポイント以上も上回る高い失業率、一方で有効求人倍率では、この三田市(正確には神戸市北区を含む)は全国平均を大きく下回る0.36%(8月)である。
もともと大阪や神戸のベッドタウンのため、求人そのものが低い状況ではあるが、三田の活性化のためや、何より「生活」できる地域にしていかねばならない。
自治体としてハローワークとよく連携しながら雇用を増やす努力をされているが、大本の国としての雇用の在り方、企業の在り方を根本から改善していくことが必要である。
大企業にだけ異常にお金が集まったり、「金余り」の状況では決して大企業そのものも中・長期展望が持てない。国内での経済回復を図るために、国内で企業の存続ができるようにしていかねばならない。そのためにも、内需を回復させる購買力の引き上げ、中小企業応援の施策を政府は具体的に打ち出すことが重要。あわせて、「安心できる働き方」「一生懸命になれる働き方」「展望の持てる働き方」となれるよう、誰でもが基本的に「正社員」「正職員」として「当たり前の働き方」ができるために、「労働者派遣法の抜本改正」が必要。