長谷川よしきのブログ

格差社会を無くし、誰もが幸せを実感できる社会を目指して!
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”おれが・おれが” 自己主張もよいが…

2010年10月26日 | ブログ

 10月25日、三田市議会の臨時議会が開催され、2009年度決算に対する討論・評決がなされた。また議長・副議長の交代とともに、各常任委員会の入れ替えなどが行われた。

 2009年度の三田市一般会計決算については、市民の暮らしを守り支えていく基本的な観点から、賛成できる部分も含まれながらも、やはり社会的弱者切り捨ては許されないとして、また、人権啓発の名の下に進められている「ゆがんだ人権啓発事業」は多くの議員からも問題視されながら、何故か取り上げられず、私たちは憲法に基づく本来の人権が守られる社会を求める観点から、現在進められている内容の施策には反対せざるを得ないとして、反対討論を行った。また、国保会計についても、2008年6月議会で私たちの反対を押し切って21%もの保険税引き上げを行ったことにより、保険税の滞納者が増加する状況となった(一方で、国保会計は約9600万円の黒字を計上)など、市民の中には国保税が本当に重い負担となり、生活を圧迫していることなど、とても賛成できる内容でないとして、2009年度国保会計の決算には反対をした。「kessann_hantaitouronoct2510.doc」をダウンロード 他の決算には賛成をした。

 午前11時ころから、いったん休憩に入り、議長選出のための各会派調整などのため、結局議会を再開できたのは午後4時となった。

 この間、各会派の異様な動き。誰を議長にするのか、誰を副議長にするのか、彼が出るのなら俺が出る。議長や副議長へ「俺が・俺が」と名乗り上げ。各会派の思惑・駆け引きなど翻弄される時間が無駄(?)に過ぎるばかり。その間、議会の執行側に立つ部長さんたちは「一体いつになったら議会が再開されるのか?」と自分の部署に戻りながらも待たされるばかり。

 名誉職としての議長ではなく、市民から選ばれた一方の側の市長が進める行政の中身を、もう一つの方法で選ばれた議会がしっかりとチェックし、市民の声を届ける大切な役割を果たすべき議会としての、いわゆる「二元代表制度」を活かすべく議長であらねばならない。

 それが、どうも本音では本来の趣旨がどこかへ押しやられているようである。

 2つの特別委員会設置(① 議会基本条例検討特別委員会の設置、 ② 新庁舎建設特別委員会の設置)を決議し、また「尖閣諸島海域での中国漁船衝突問題」に関して、我が国が中国政府へ強く抗議することと併せ、両国が慎重かつ冷静な対応と外交をもとめる決議、1つの「意見書」(市議会議員年金制度の廃止を求める意見書・・・自公政府が推し進めてきた「平成の大合併」により現役市町村議員が激減し、退職者の年金を支えられなくなり、制度そのものが崩壊せざるを得なくなってきた)を採択した。

 すべての議案が議決され、本会議が終了したのはなんと、午後10時20分。毎年の10月に行われる臨時議会は「もめる」ようだが、市民の立場に立った、議会となることを目指さねばならない。