長谷川よしきのブログ

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鳥獣被害対策 視察、 「ゆめひろば展イン三田」

2010年10月15日 | ブログ

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 10月15日、午後からの都市環境常任委員会による視察に参加させていただいた。丹波市にある「森林動物研究センター」を訪問し、センター次長の浅田氏他職員から説明をいただいた。

 私の住む高平地域でも近年鳥獣被害、中でもイノシシやシカによる農作物の被害が深刻となってきている。農家の深刻さはさることながら、消費者である非農家の問題としても、重要な課題である。十分な予算と対策を講じる必要がある。

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 今回の視察では、特にシカによる被害と対策について学んだ。単に農作物の被害だけでなく、森林の崩壊がシカによって進んでいることも深刻であるとのこと。

 本来生息している山での個体数が増え、森林での背の低い植物を食べつくし、背の高い樹木の種が落ちて生えてくる新芽を食べてしまうため、樹木自体が生育できず、森林の維持ができなくなってきている。つまり木がなくなり、山が崩壊してしまうのである。

 これまで、兵庫県ではシカの捕獲・処分を年間2万頭として取り組んできたが、それではシカ個体が増えてしまい、さらなる捕獲・処分数を増やさねばならないとして、3万等へとその数を増やすことにしたとのこと。

 電気柵や網柵で田畑を囲んだり、集落そのものを柵で囲む(人間が檻の中で生活)方法をとりながら、捕獲も進められてきたが、やはり個体数そのものを減らさねばならない。(生物の絶滅にならないよう、十分な注意が必要)

S7 今回、新しく開発された方法は、「ドロップネット」方式で、2面を網で囲んだ中に餌でシカをおびき寄せ、一定数が入り込んだところで、遠隔操作により、網を一気に落とし、シカを捕獲する方法である。それを繰り返し、捕獲数が減少したら、解体して、次の場所に移動させるというものである。組み立てや解体が比較的少人数ででき、地域でも対応しやすい。

 県の事業として実施自治体が十分に地元農家とも協議しながらするめられることが期待される。「生物多様性」の観点からと「食と地域」を守る観点の両方を考えながら進める難しさがあるのも事実。

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「トークゆうゆう」の田中さん

 15日、お昼少し前に福祉保健センターにて開かれている「ゆめひろば展イン三田」を鑑賞させていただいた。失語症の方たちの作品が展示され、素晴らしい能力が新たに開花された作品の展示がされていた。言葉を失いながら、それでも自分を信じ、ご自身でもそれまで気がつかれなかった新たな能力が花開き、見事な作品を創作されている。

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 脳梗塞や、交通事故である日から突然「言葉を失う」ことに、誰でもがなり得る。「失語症」のことを多くの人に理解していただきたい。外見では全くわからないからこそ、本人は苦しんでおられる。