長谷川よしきのブログ

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議会改革検討委員会 定数削減?

2010年10月09日 | ブログ

 ご多分にもれず、三田市でも「市議会定数」について、議論が続いている。10月8日付け各紙で報道されているようだが、「議会改革検討委員会」での議論の内容は伝わってきていない。3通りの意見(①定数削減すべき ②定数削減やむなし ③現状維持)となっていた。

 しかし、①も②も実は、「世論の流れがそうだから、三田市でも財政状況をみても削減やむなし、または、削減すべき」というもの。こういったことで、市民の大切な声を議会に反映しにくくなったり、議会としての「チェック機能」が後退することになってもよいだろうか?

 つまり、「何故市議会の定数を削減する必要があるのか?」、「議会は何のためにあり、何故議員が必要なのか」、「議席を減らすことで、市民への影響、行政との関係はどのようになるのか」、「行政と議会といった、2元代表制度の一方である議会の議席を減らすことで、行政との関係はどのようになるのか」などの議論が中々されない。

 「市民にいろいろ言われて削減するのではなく、議員自らが身を削らねばならない」ともっともらしいことを言われるが、「議員自らが判断といっても、その議員を選んでくださった市民の意見はどうだろうか、支持者の皆さんにこのことで真剣に議論なり、意見を伺っているのだろうか」。

 ある会派(民主党)などは、12月中に結論(定数削減という)を出さなければ、市民から直接請求が出される動きがある。そうならないために、12月までに、結論を出すべきと主張しながら、途中で会派と相談した結果、「3月までに結論」と訂正。しかし、3月までに、具体的な削減数をも含め、明確な方向性を議会として示さなければ、自分たちも市民と一緒になって定数削減のための行動を起こすとまで明言された。しかし、その会派から明確な削減理由は示されていない。これまた、「流れ」が定数削減というだけ。

 一体、議会というものをどのように考えているのだろうか?「何でも賛成」だけであれば、確かに議会など必要はないだろう。一方で、7日の委員会で委員長を務めている政党は「共産党は全国どこでも何でも反対」と言い、私から「今の発言は正確でない。発言を撤回してほしい」と求めると、あっさりと撤回した。勿論、このやり取りは議事録に残るはず。

 私たちは、決して「何でも反対」ではないし、その事実がるのなら、示してほしい。三田の市議会でも、多くについて賛成しており、市民の立場から、賛成できない場合は、反対だけでなく、対案を示している。

 議会が議会としての役割を果たさなければ、阿久根市の市長のように暴走し、市民の大切な税金がどのように使われるのか、チェックできない。

 人口3万5千人のときの24名が人口11万4千人になっても24名に抑えられたままで推移してきている。本来なら、定数上限の34名になっても法廷の範囲内。現実に、市民の中へ入って、しっかりと実情を把握し、市民の生の声を受け止めて議会に反映させたり、行政が進めているその内容が、市民にとって本当に良いものかどうかを議会で判断することが必要である。しかし、現実には私自身も地域を歩き、訪問を続けても続けても、時間が足らない。その議員がさらに減らされたら、対象人口が増え、もっと時間が足らなくなってしまう。

 「一人の議員を減らせば1千万円の節約となる」と言われるが、一般会計が約350億円、特別会計、企業会計を合わせて合計約650億円のうち、たとえば議員4名削減して4千万円。しかし、4名削減したことにより、議員が一人当たり平均1500票をいただいたとすると、4名で6000票、つまり、6000人分の声が消されてしまうことになる。勿論そんな単純なことではないけれど。しかし、一人の議員の議席はそれだけ重い意味を持っている。

 議会の定数削減する場合は、もっと議会の本質や責任ある説明ができる議論をし、結論を持たねばならない。そのことなしに、「定数削減が流れ」ということで、「削減やむなし」では「それではあなたの議席は、そんなにも軽いものですか?」と問いたい。