市民の方から市議会定数現在24名(来年の選挙から2名減の22名)を20名に定数を削減する請願が議会に出され、6月定例議会で各会派代表者による「議員定数問題特別委員会」が設置された。
7月7日午後1時からフラワータウン市民センターにて、条例改正請求代表者による意見陳述と請求代表者への特別委員による質疑が行われ、傍聴した。
「三田を愛する女性の会」代表の田守さん、本岡さん(元参議院議員)のお二人が意見陳述された。
各会派による質問に応える中、今回の条例改正(定数22名を20名にする)請求に至った経過が明らかになった。
それによると、「これまで定数を4~6名減とする陳情や請願が出されるも、市議会ではまともに審議されず、市民の意見が軽んじられてきた。市長と市議会はいずれも市民から選挙で選ばれた代表であり、2元代表制を尊重するが、議会はかつての口利きの議員や特定の利益代表者ではあってはならず、広く市民のためにより専門的にその役割を果たしてほしい。地方分権・地方主権が進められようとしているとき、地方の議会も改革が求められている。そのためには、議会がより専門的な力を発揮できるためにも条例提案(立法府として)ができるよう、事務局体制の充実が大切。また、議員の報酬もそれに見合ったものが必要。したがって、必ずしも議員定数を削減することが目的ではなく、市民の意見を尊重し、議会が市民と十分に意見交換してほしい。」
市民からの議会改革を求める意見が永きにわたりないがしろにされてきたことから、議員定数を削減する請願となった旨の考えである。
勿論、議会としてはないがしろにしてきたのではなく、定数削減した自治体を分担して全議員が視察したり、各会派代表者による議論を繰り返してきた事実がある。しかし、それが市民には見えてこなかった。
意見陳述・質疑が終了したのち、ロビーで何人かの人と意見交換した。そこでは、「働かない議員がいる。税金の無駄遣い」が本音であり、しかし、そのことは公には主張されず、形を変えて(市財政のため、議会改革のためとして)請願となったのが実態の様子。
そのことは、しっかり受け止め、議員としての役割を果たさねばならない。
議会は、条例を作るだけでなく、与党の議員であっても二元代表の議会として、当たり前の議会の役割(市政をしっかりチェックする役割)を果たすことが求められている。