長谷川よしきのブログ

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議会学習会 議会の在り方

2010年12月26日 | ブログ

Dscn0883_3 講演中の加藤幸雄氏

 12月24日(金)、議会会議室にて「議会基本条例」についての学習会が開催され出席した。講師は加藤幸雄氏。

 加藤氏は永年全国市議会議長会事務局に勤務され、その後専修大学・流通経済大学の講師を務められた後、学習会や研修会で講演されたり執筆活動を続けられている。市議会の実態をよく知っておられ、自治体議会の在り方について見識が高い。

 冒頭、加藤氏は大阪府知事・名古屋市長・阿久根市長の現在の議会とのかかわりについて厳しく批判され、まさに民主主義否定につながる危険な動きに警鐘を鳴らされた。

 憲法の下、地方自治法に基づく自治体は一人の首長と議会によって、一人の首長の独裁をさせないため、多様な住民意見の代表である議会が抑制するシステムとしての二元代表制の在り方、民主主義の在り方について詳しくお話しいただいた。

 首長が自分の意のままになる議会を作り、正に独裁につながるこれら3人の首長のこの間の動きは、民主市議否定につながる問題として指摘された。

 今回の学習会は「議会基本条例」についてというより、その基本となる「自治体議会の在り方」についてのものだった。改めて議会の「いろは」を考えさせられた。

 三田市議会でも「議会基本条例特別委員会」が設置され、また平行して既にこれまで議会改革検討委員会も進められている。私はこの後者に属しているが、ここで議員定数削減について議論されてきたが、残念ながら「何故議員定数を削減するのか」の本質議論が不足していると言わざるを得ない。

 「議員の姿が見えない」から出発して、「財政が厳しいから議員自身も身を削るべき」「議員定数削減が流れだらか」など、どうも議会の在り方や民主主義の在り方との関係など基本的な意見が見当たらない。

 首長の独走・独裁を許さないためにも、多様な住民の意見をいかに反映させていくかの議会としての役割など、二元代表制の重要な意味をしっかり見ていかねばならない。また、加藤氏も指摘されていたが、条例などしっかり議論・検証が求められている委員会の機能が、議論するにふさわしい「議員の数」が定数削減で果たせなくなっては元も子もなくなってしまう。少なくとも各委員会は7~8人は必要である(内、一人は委員長、もう一人は副委員長となると、他の委員は5名は議論に必要)との指摘は納得できる。

 今回の学習と共に、永い年月をかけて、時に流血・命を落とす戦いから勝ち取った民主主義の意味をしっかりと理解して議会の在り方を考えることが大切ではないだろうか。

 


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