長谷川よしきのブログ

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視察: 特別支援教育

2012年11月30日 | ブログ

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以上、瀬戸市立瀬戸養護学校「さくらんぼ学園」   以下、瀬戸市立下品野小学校

10 下品野小学校玄関にて

 

 保護者・児童生徒の願いの下、重度の障害のある子どもたちも安全に、安心して就学し、教育を受けることができるようにと、三田市独自のセンター校方式による特別支援教育が1974年、三輪小学校でスタートした。

 その後、移転を行いながら、2010年4月から現在の富士小学校・富士中学校をセンター校とする特別支援教育がなされている。

 ところが、「センター校」として、ハード面の整備(例えばエレベーター設置、空調設備など)は進んだものの、人的配置は一般の特別支援学級と同じ体制(1クラス8人までの障害児を一人の教師が担当し、あとは指導員《午後4時半まで》、介助員など、)と2名の看護師資格を持った職員の配置など、この10年で2倍にも増えた障害のある子どもの特別支援教育が限界に達してきており、教師自身がハードな勤務で病気になるなど、様々な問題が出てきている。

 こんな中、人的配置や予算の充実で障害のある子どもへの特別支援教育をしていこうと、「特別支援学校」(現在の富士小学校と富士中学校へそれぞれ併設する形の特別支援学校)を作る方向で、今年7月から設置された「特別支援教育検討委員会」が2回の検討の中で「案」(富士小学校・富士中学校へ併設する形の肢体不自由児に特化した「特別支援学校」を設置する案)が「まとめの案」として提案されている。

 この検討委員会は、2013年3月までに結論を出し、市へ答申を出そうとしている。

 このような時、私もこの検討委員会の3回目を傍聴し、併せて障害のある子どもの親からも相談を受けていた。他の窓外のある保護者の方々からも話を聞かせていただく懇談会を持ち、深刻な事態であることが分かった。

 11月28日(月)午後2時に、愛知県瀬戸市(陶器で有名)の瀬戸市立瀬戸養護学校を、同日ごご4時30分に地域にあって特別支援教育を行っている瀬戸市立下品野小学校を中田市議・長尾市議ともども訪問、視察を行った。

 瀬戸市の教育委員会から専門員兼指導主事の藤戸さんが両方の学校へ案内してくださり、瀬戸養護学校では佐藤校長先生、下品野小学校では片田校長先生と2名の特別支援教育の先生が対応してくださった。

 実に丁寧に、説明をしてくださった。

 瀬戸市での特別支援教育は、就学前から保育園などで障害のある子どもの今後(小学校~高校)を見通した成長・生活・教育の面で、実にきめ細かい対応により市役所内・教育委員会など「子どもを中心」とした情報共有と対策が取られ、情報を保護者とも共有しながら双方の理解が深められ、信頼関係を築きながら子どもの教育を受ける権利を保障した取り組みがなされている。

 個々の教育・支援は重要であることは言うまでもないが、一人一人の子どもを中心に据えた教育を保障するために、何よりも大切なことは、子ども・保護者・学校・教育委員会など、お互いの理解を深め信頼の下で進められていたことである。

 三田市の特別支援教育を進めていくうえで、最も重い課題であることを気づかされた視察だった。


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