長谷川よしきのブログ

格差社会を無くし、誰もが幸せを実感できる社会を目指して!
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僅か30分の質問時間・・・これで直接市民の声が聞けるの?

2011年01月15日 | ブログ

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 コミュニティーバス等の導入を検討するとして、これまで団体代表や公募市民、神姫バス、三田警察などから参加された方々が、北川博巳研究員(兵庫県福祉のまちづくり研究所研究第一グループ長)を中心に検討が重ねられてきた。

 残念ながら先進地への視察は千葉県へ昨年1度だけ北川研究員と市役所職員の2名のみが行ってきただけで、検討委員のメンバーは誰一人として視察ができておらず、先進地での実情や、また失敗した自治体が何故失敗したのかなど、生の実態をつかむことができていない。また三田市内の広い地域で農村やニュータウン、市街地やその周辺の状況など、更にはそこに住む人々がどのような要望を持っておられるかなどの声を聞くことさえ行われていない。

 そのような状況の中、これまで会議を持って検討し、委員会としての「案」(新たな市民生活交通導入指針)が作られ、昨年12月の検討委員会でその説明がなされた。それに基づいて、今日、1月15日(土)午後2時30分から4時までの1時間30分の時間で駅前、キッピィーモール6階で説明と市民からの質問に答える「市民説明会」がもたれた。

 会場に40名近い人(傍聴を含め)が参加され、60ページ近い資料がそれぞれの席に配布されており、それに沿って説明がなされた。挨拶を含め約1時間かけての説明。終了後、会場からの質問とそれへの説明という形がとられた。

 次々と手が挙げられ、僅か30分の時間があっという間に過ぎ、終了時間10分延長して、説明会が終了した。まだ数名の方の質問を打ち切っての終了であった。

 「片足が義足で坂ばかりの道を歩いてバス停まで行けない。」「コミバスを走らすといっても、坂の上まで上がってきてもらわなければ困る(利用でいない)。生きている間は健康でいたい」「小さなバスで良いから、コミュニティーの中を走るバスで、老人、子どもが、あまり歩かないで利用できる方法が良いのでは。自家用車を使わなくて済み、バス利用でバス会社も潤うのではないか」等々、の意見や切実な状況が出された。

 また別の方からは、「説明を受けた資料が思った以上に多い。今の説明だけで一度に理解できない。今日の説明会までに事前に資料を渡しておくべきではなかったのか」などの指摘をされていた。

 僅か1時間30分の説明会。説明に1時間かけ、質疑応答は僅かに30分だけの設定。(実質的には時間を延長して40分となったが)しかも、質問を打ち切られ、質問できなかった人が数名も残されたまま、説明会を終了したのである。市民に直接説明をし、生の声を聞き答えるためには、あまりにも少なすぎる時間の設定である。本当に市民の声を聞く姿勢が市にはあるのだろうか?疑わざるを得ない!(今日から2月3日までパブリックコメントを募集するとして、ファックス・Eメール・郵送などの方法がとられるので、どしどし意見を上げてくださいとのことだが、何故、もっと直接市民の声を聞き、それに答えるための方法をとらないのか?私自身議会で何度も指摘してきたのに、全く無視である!)

 市民の目線に立つというのなら、また、高齢者のための交通を考えるというのなら、高齢者が参加して意見を言えるように、地域に出かけていかないのか?(「キッピィーモールへ来い」と言われても行けない人の生の声を何故受け止めようとしないのか!)

 今日の「説明会」は、三田市の姿勢がとてもよく表れたものであった。これが市民の目線に立ち、常に市民に優しい市政というもの!ひとの痛みを受け止め共感できる市政なのか?

 皮肉にも、ある委員の言葉はそれを物語っていた。「委員として参加し、意見を述べても、全く反映されない。既に市が予めの筋書きを作っており、それに沿って進めているだけ」

 これでは市民に信頼される市政になれない!


議会での質問はパーフォーマンスか?

2011年01月15日 | ブログ

 多くの自治体議会議員の定数削減が花盛りだが、そもそも、何故定数削減なのか?

 三田市では、「議員の活動が見えない。働いていないのではないか。○○議員はどうなのか?財政が厳しいというなら、議員定数を減らすべきではないか」などの意見が出ているのは確か。議員の中でも、「多くの自治体で減らしており、議員自ら身を削るのはやむを得ない。」「流れとなっているからやむを得ないのではないか」等々。

 確かに、私自身、議員になる前は一部の議員の活動以外、ほとんどそれぞれの議員がどのような質問を議会でしているのか、市が発行する「市議会だより」をみても分からなかった。どの議員がどんな質問をしているのか、書いてないのである。

 議員の中にはそれぞれ独自に活動ニュースを発行している人もいるが、全ての人のところには届けられていない。やはり各議会ごとに発行されている「市議会だより」は、最も手ごろに議員が議会でどんな質問をし、市民の声を実現しようとしているのか、また予算や条例に対して、どんな対応をしているのかを市民に明らかにするべきではないだろうか。それによって、有権者として議員を評価し、また判断できる。

 議会改革で「市民に見える議会」の初歩が市議会だよりを分かりやすくすることではないだろうか。ところが、議員の中には、「議会での質問」をパーフォーマンスとみて、議員の質問内容と議員名を「市議会だより」に明示することは問題があると言っている者もいる。

 議会での質問は市民の声や要望、行政の問題点を質す大切な本質であり、市民の代表者として全く当然すぎる義務でありまたその責任を果たすことである。それをパーフォーマンスとしか見れないとは、何のために議会があり、議員がいるのかの意味すら理解できていないのではないだろうか。

 市政運営で市長と、その市長の進めようとする内容が、市民にとって相応しいものであるのか、しっかりとチェックし、調査もするのが議会の役割である。その仕事をするのが議員である。だれしもが毎回の議会や委員会の傍聴をできるわけでもない。だからこそ、分かりやすく公開すべきと思う。

 議会で質問するために、どれほどの労力を割いて調査をしなければならないのか。1つの質問で僅か10分であっても、その質問をするために何十倍もの時間を使って現地調査や行政への調査、法令や過去の事例など、様々な下調べなどが必要であり、単なるパーフォーマンスでできるものではない。それどころか、声に出して言えない多くの人の、または、たとえ一人の人の声であっても、しっかりと胸に受け止めて、必死の思いで質問に立つのである。