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常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

ポプラ

2020年06月12日 | 日記
昨日、悠創の丘の奥で、ポプラの木にであった。周囲にある木に比べるとノッポだ。ゆうに3倍もあろうか、スマホを立てても収まりきれないような高さだ。30mもあるだろうか。この木には懐かしい思い出がある。生まれた土地が北海道であったので、この木は牧場などに植えられていた。北大の農場にあるポプラ並木は有名で、観光名所にもなっている。明治政府が注目したのは、ポプラの成長が早いことで、市街地や牧場などに植えて緑化を進めた。私が山形に来た年(昭和34年)、学び舎の庭にこのポプラが植えられて、集会などには、ポプラの木の下に集まって談笑したのは懐かしい思い出である。

ポプラはものの本によれば、ポピュラーからきていて、どこのにでもある木、ということらしい。ヤナギ科で和名はハコヤナギと呼ばれる。春に花をつけ、花が終わると綿毛をつける。いわゆる柳絮で、種は綿ととも風に飛ばされて、繁殖する。ただ成長が早いわりに、老化が早く、内部に空洞ができて、台風などで倒されることも多い。1960年のジョンウェイン主演の西部劇「アラモ」があった。ポプラはスペイン語でアラモと呼ばる。この映画では、勝ち目のない砦に立てこもり、メキシコ軍に包囲されて全滅する話だが、その砦のシンボルがアラモ、つまりポプラであった。

写真で見るように、ポプラの樹形は細く直立した枝を万歳のように上に上げている。一度この木を目にすれば、誰もがポプラを認識する。テキサスに植えられているので、暑さに強い木だが、ロシアでも広く植林されていて寒さにも強いことが分かる。ヤマナラシという別名があるが、こちらは震えるという意で、風に吹かれるとサヤサヤと気持ちのよい音を奏でる。青春の日に、この木を好んだのは案外、風に吹かれたポプラの葉のさやぎのせいであったようだ。


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