『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
ここでは、気軽に読めるエントリーを記していきます^^

[映画『イニシエーション・ラブ』を観た(寸評)]

2015-05-27 12:01:23 | 新・物語の感想

☆・・・観てきました。
 これ、ネタばれは出来ません^^
 原作を読んでいたので、私の鑑賞態度は、結末に向かっての伏線にも目がいっていたので、純粋な観方とは言い難かったのですが、面白いです^^
 皆さん、どうぞ、この驚天動地の大トリックと、80年代ノスタルジックと、気恥かしい、誰しも経験のあるイニシエーション(通過儀礼)をエンジョイしてください。
 本来、原作は、叙述トリックで、映像不可能なのである。...
 が、この映画作品では、うまく改変しています^^
 クライマックスも、独自の趣向で盛り上げて、まさに、森川由加里の『SHOW ME』の冒頭が効果的に使われています^^

 では、私が原作を読んだ時の感想を添付しておきます。

   [ミステリ『イニシエーション・ラブ』を読んだ](2008/12/23)

《・・・いつの間にやら、なかなかの人気作家になっていた、乾くるみの『イニシエーション・ラブ』を読んだ。
 ミステリ臭のない、80年代を舞台にした恋愛小説の体裁であるが、最後の二行で全てが変転する、超ド級のミステリだ。
 その「からくり」はともかく、私は、その描かれている、ちと野暮な恋愛模様に、非常にノスタルジックな思いをチクチクさせられた。
 具体例が、ことごとく自分と重なるのだ。
 う~ん、私も、イニシエーション(通過儀礼)としての恋愛を経てきたんだなあ、と思う。
 それは、村上春樹の恋愛小説とは違う、武者小路実篤のような必死な、恥ずかしい恋愛の数々だった。
 特に、可愛いマユと、美しいミヤコに挟まれている「主人公」の姿を見ると、自分の輝かしい時代を思い出す。
 思えば、・・・(以下ry
   ◇   ◇
 乾くるみは、講談社ノベルスのメフィスト賞のデビューだが、私は、その頃、本格ミステリを読み漁っていて、毎月、講談社ノベルスのほとんどを購入して読んでいた。
 そんな時期が三年ほど続いていた。
 乾くるみのデビュー作『Jの神話』も、発売と同時に読んだ。
 そのトリックもさることながら、女性特有のネッチリとした深い「エロス」描写に非常に感心(興奮)した(注:後から作者は男性だと知りました^^;)。
 私は、真意を探るべく、その『Jの神話』を、あえて気のある女の子に読ませたものである。
 期待して読んだ、次作『匣の中』は、いまいちの出来だったが、男が恋人の乳首を「クリック! クリック!」とするところだけが乾チックだった^^;
 三作目の『塔の断章』は買ってはあるが、読んでいない。
 今回、『イニシエーション・ラブ』が良かったので、これから、『塔の断章』や、続作も読もうと思っている。
                (2008/12/23)・・・》

                                (2015/05/27)


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« [近況(120)] | トップ | [近況(121:近況と言いつつ過... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ミステリ? (りお)
2015-06-18 08:53:30
個人的には、これってミステリなのか?恋愛小説にどんでん返しがくっついているだけなんじゃ?って気もするのですけどねー
でも、上手く映像化しているなあと思いました。
作家さんは男性なのですね。
ペンネームから、てっきり女性だと思っていました。
返信する
りおさんへ♪ (ミッドナイト・蘭)
2015-06-29 12:44:07
確かに、ミステリーとは言えませんね。
トリッキーな「ズルい女」物ですかね。
でも、前田敦子はなかなかでした。
もう一人の女優のほうがグレード高かったですが^^;
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

新・物語の感想」カテゴリの最新記事