☆・・・うーむ、作品の雰囲気、枠組みなどは格調高くて、期待感が大きいんだけど、私はどうも、タランティーノのセリフ回しの数々にそれほどの面白さを見出せない。
また、その残酷趣味には、意味のない「蛇足」感しか起こらない。
残酷描写がリアルなほど、・・・例えば明るいオージーガールや黒人メイドが息も絶え絶えの姿・・・、などに、意味のない描写を感じる。
この作品、正直、デビュー作の『レザボア・ドッグス』のリメイクにしか思えなかった。
私は、そのデビュー作を映画館で見て、この監督をすぐに見限った。
他の映画ファンがタランティーノと騒いでいた時も、興味が起きなかった。
しかし、それから20年以上を経て、『イングロリアス・バスターズ』を観たら、そのあまりにもの面白さにびっくりした。
でも、この『ヘイトフル・エイト』には、それ程のものは感じなかった。
つまらなくはないんだけれど、演出のところどころに疑問が渦巻く。
ただ、背景に南北戦争後の個人や社会の思惑が渦巻いているのは面白かった^^
(2016/03/03)