『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[映画『トランス』を観た(短評)]

2013-10-11 15:50:37 | 物語の感想

☆これは、観てみるとわかると思うけど、ダニー・ボイル監督が、明らかにクリストファー・ノーラン監督の『インセプション』を意識した作品だと思う。

 私は、一部に評判の良かった『インセプション』を、あまり面白く感じなかったので、こちらの方が気に入ったのだが、

 けして、完成度の高い作品ではない。

 面白いけど、粗も多かった。

 いちいち挙げないが、ご都合主義と強引さと説明不足が多かった^^;

 話はこんな感じ・・・。

 名画オークションの会場での、名画強奪があり、犯人側にすれば万事うまくいったと思われたのだが、盗んだものを確かめると、そこにはあるものがない。

 手引きをした男が、途中で抜き取ったとしか思えなかったが、その男は、強奪計画の途中で記憶を失っていて、

 犯行のリーダーは、記憶をなくした男を、病院に連れて行き、催眠療法で、名画の隠し場所を引き出そうとするのだった。

 その催眠療法で表現される過去のイメージ化が、いかにも「インセプション」を意識しているようなのだが、あちらのような派手さはない。

 が、私には、そこが却って良かった。

 その、クリアーでスタイリッシュ(役者も含め)な映像が、私を引きつけた。

 主演の記憶を失った男をジェームズ・マカヴォイが演じていて、いつもの癖のあるギョロッとした表情がなく、なかなか良かった。

   

 役名のサイモンは、その記憶をなくした役から分かるように、「サイモンセッズ」に代表される様な、欧米人の男の、漠としたイメージを意識しているのだろうか?

 サイモンの記憶を取り戻したい強奪犯リーダー・フランクをヴァンサン・カッセルが演じていて、その、なんとも気品ある顔立ちは、物語のグレードをあげている。

   

 サイモンの催眠治療を受け持つ医師・エリザベスをロザリオ・ドーソンが、ラブシーンでのパイパンヌードも辞さずに頑張っている。

 ロザリオ・ドーソンは、褐色の肌の黒人っぽい顔立ちの、日本人の感覚では、ちょっとエグい顔立ちなのだが、催眠治療師と言う役柄が、なかなか魅力的で、

 サイモンもフランクも、エリザベスに魅かれていき、三角関係を形成するに至る。

 この三角関係を、もうちょっとドロドロに描いてくれたら、物語的にグッときたのになぁ^^;

 ちなみに、私、15年ほど前に、ロザリオ・ドーソンに似た日本人の女の子とつきあったことがある。

 モデルみたいに美人なのだが、マジマジと見るとエグかった^^;

 写真が残っているので、そのうち、このブログに転載しよう。

 そういった行為って、一つ間違えれば、今 流行(^^;)のリベンジポルノと間違われそうだが(いや、裸じゃないけど^^;)、でも、当事者が誰も不快・不利益になることもないので、別に構わないでしょう。

 また、この物語の一人が、後半、エリザベスと交際するなかで、DVをし、別れた後もストーカーを繰り返していくのだが、それもまた、今 ニュース番組を騒がせている「元カレによる女子高生刺殺事件」を連想させ、

 この、調べたら20年前に書かれた脚本の先見性にも、ちょいと感心するのだ。

 普遍的な男のエゴの話でもあるが・・・。

                                         (2013/10/11)

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