『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[映画『探偵はBARにいる 2 ススキノ大交差点』を観た(寸評)]

2013-05-12 23:59:15 | 物語の感想

☆前作と同じく、面白いけど、面白くない作品だった・・・。

 私にとって、主演の大泉洋が、そんなに身近な存在でないこともあり、この主人公に、演じている者への愛着が付加されていないこともあろう。

 で、おそらく、大泉洋の顔が、この作品の、とぼけた雰囲気にしたい作り手の意思と微妙に乖離していることもある。

 私から見ると、大泉洋の顔が抜けすぎているのだ。

 最初に戻るが、その「抜け過ぎ」を愛着と感じられないので、主人公の挙動が変に見えてしまうのだ。

 相棒を演じる松田龍平も、前々日に見た「舟を編む」での最終的に共感を得られる主役の姿と異なり、狙っているのは分かるが、感情を表に出さない、これまた、主役の探偵とは違うとぼけた味わいが、前作の感想でも言ったが、「中二病」にしか思えない。

 この二人のイメージは、「傷だらけの天使」や「探偵物語」、「プロハンター」ラインを狙っていると思われるが、「あぶない刑事」のレベルにもない。

 だが、前作に続いて、よーく考えると、話のプロットはよく出来ている。

 今回は、オカマの死に絡んで、有名ヴァイオリニストの女(尾野真千子、「カーネーション」ラインの役作りで良し!)が調査を探偵に依頼、ススキノの町で反原発運動を繰り広げる議員への疑惑を横軸に、

 あたかも「砂の器」のような何十年にも及ぶ兄妹の苦難が明らかになる。

 悪くない、クライマックスでは、館内からすすり泣きの声が聞こえ、私もホロッときた。

 だが、それが、探偵側の視点に戻ると、とたんに、物語との乖離を果たす・・・。

 う~ん、分からない。

 もしかして、これって、北海道ノリなのかな?

 私には、合わないみたい・・・。

                                           (2013/05/12)

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[映画『舟を編む』を観た(寸評)]

2013-05-12 02:12:26 | 物語の感想

☆いい映画でした。

 イメージ的に、「本」を物語のメインに据えているので、それぞれのヒロイン(宮崎あおい/榮倉奈々)の可愛さが同タイプであることもあり、「図書館戦争」と同時期で対を成す印象だ。

 でも、先に見た「図書館戦争」の激しさよりも、今作品の、水面の僅かなさざなみのごとき起伏に、私は心を揺り動かされた・・・。

 何よりも、松田龍平の演技が良かった。

 物語は、真面目では済まないコミュニケーションに難ありの男・馬締が、大手出版社の辞書編集部に配属され、15年以上に渡り、広辞苑/大辞林サイズの中型辞書「大渡海」の完成まで携わる中での人間模様を描く。

 ある意味、つまらなさ過ぎる男・馬締の生活が中心に話が展開するのだが、当初こそ、作劇的に「主人公が印象として弱過ぎるのではないか」と思っていたのだが、ジワジワと、馬締の真摯な生き方に心魅かれていく。

 それは、作中の他の登場人物たちの思いと同じだろう。

 私は、物語途中から、馬締に感情移入しまくり、泣いた^^;

 今、思うと、馬締の生い立ちが全く語られないのが不思議なのだが、馬締の人生は、辞書編集部という適材適所の場を得て初めて輝き始めたと言う解釈で良いのだろうと思う。

 ヒロインとなる、凛々しくも人間外のもののような可愛らしさの宮崎あおいと近づいていく馬締の、相手を思いやるばかりにも口ごもる口元の演技など、もう見事である。

 私は、松田龍平の容姿は好きではなかったが、とても愛しく感じられる人物像を完成させていた。

 オダギリジョー、黒木華、池脇千鶴(なんか、かなりチープな可愛さ^^;)らが、現代の切り口を感じさせてくれて、

 加藤剛(この方演じる主幹が、現代語を採取していく様がとぼけていて良かった)、小林薫、八千草薫、鶴見辰吾、伊佐山ひろ子らが、辞書編纂の重みを伝えてくれる。


 他の登場人物も素晴らしく、確かに、大海をいく「舟を編む」ような辞書編纂作業の根気の長期間を、端折るところは端折り、うまく描いていたと思う。

                                          (2013/05/12)

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