☆マトリックスのスタッフが作ったことといい、なんか、「空気人形」のパクりみたいな韓国人アンドロイドみたいのが出てきていたので、あまりそそらなかったのだが、観に行った。
過去から未来への六つの時代を舞台にした(ああ、だから、作中で作曲家が作るのが「六重奏」なのか!^^)、その、人間にとって普遍のテーマ性、・・・簡単に言えば、愛とか自由なんだけど・・・、で繋げた大作映画だ。
ちょっと、「火の鳥」っぽい^^
数人の役者(トム・ハンクスやハル・ベリーなどなど)が、それぞれの時代で、異なる役割を演じていて、必ずしも、いい役ばかりでもない。
六つのエピソードをモンタージュで平行して語っていくのだが、ドアが開く時や、電話に出るときなどに、時代が切り替わったりして なかなか複雑なのだが、当初こそ、見ているこちらに戸惑いも起こるが、いつしか、自然と、頭が その変換に慣れてきて、それぞれの話に夢中になっていく。
「火の鳥」が、派手な未来編と同等に、過去の話も硬派に面白いのと同じく、この作品でも、画面がきらびやかな未来の話のほうが面白いように思えて、古い時代のホモセクシャルな純愛の姿などに素直に見惹かれるし、奴隷交易の時代の描写も興味深い。
準未来の韓国人アンドロイド娘・ソンミの「ジャンヌ・ダルク的な悲劇の革命」の図式には、思わず涙した。
その意思が、審問官に伝わる流れが、監視下の審問の中、ソンミと審問官の目の演技で伝わってくるのだ。
ソンミを演じるペ・ドゥナの小さな胸は可愛かった^^
あっ! てゆーか、「空気人形」もペ・ドゥナじゃん! 今、気づいた^^;
ただ、やや、その、モンタージュの小刻みさが、いまいち盛り上がりを減じる要素でもあったのだが、
それが、クライマックス・・・、六つの話がそれぞれ起伏の時を迎えていき、それがテーマ性において合流していき、必ずしも、それぞれがハッピーエンドではないのだが、他の時代においては、大きな「救い」も「希望」もあり、私はとても感動した^^
また、地球崩壊後の世界で、主人公のザッカリーが、野蛮な一族に蹂躙された村から、幼い姪っ子を一人救い、抱きかかえながら逃げるのだが、
私は、古くは「エイリアン2」、最近では「世界侵略: ロサンゼルス決戦」など、
<美幼女を抱きかかえながら戦う者>のシチュエーションに、非常に心惹かれます。
どなたか、トム・ハンクスの姪を演じたキャットキン役の少女の名前を教えて下さい。
(2013/03/15)