☆並み居る新作公開を尻目に、今宵も、<ワーナーマイカル村山>でのリバイバル公開、シリーズ3作目『機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編』を観た。
大概、最新の「ガンダム」シリーズで目が肥えているはずの姪っ子だが、この原初の三部作完結までちゃんとつきあってくれているのは、ファースト・シリーズに何らかの魅力を感じ取っているからなのだろう。
ただ、とりあえず、二人でのけぞったのが、予告での『宇宙戦艦ヤマト/復活篇』のハイクオリティ映像だ。
この予告、ネット上では見ていたのだが、やはり、大画面では違う^^v
それから、この<ワーナーマイカル村山>では、遅ればせながら『ヱヴァ:破』の公開をするそうで、その予告編も再び見れて、私は嬉しかった。
帰りに、『ヤマト』と『ヱヴァ:破』のチラシをいっぱい頂きました^^
◇
さて、「めぐりあい宇宙編」である。
面白い! 夢中になってみた。
冒頭から、ドレン大尉の率いるキャメル艦隊を相手に、宇宙に出、水を得た魚のように活躍するアムロが爽快だ。
このドレン大尉・・・、おそらく年下だろうシャアに忠実に尽くしていた態度などが、これまでの物語の中で個性として確立されていたので、ホワイトベースとの決戦と、その戦死は、ストーリーの最初に強烈なイメージを残す。
続いて、「PART1」の、アムロの、その母親との再会のエピソードと対になるように、父親との再会のエピソードが語られる。
かなりの部分、テレビ版から書き直されているこの3作目の作画だが、この父親とのエピソードの部分はテレビ版でのささくれ立った絵柄で、しかも表現が古臭くて、それ故に、なんともアムロの不安定な精神状態を表わしていて秀逸だった。
◇
これまで、メインクルーの個人的な生い立ちもあまさず描いてきた物語だが、「Ⅲ」の前半は、操鑑担当のミライ・ヤシマを中心とした恋愛エピソードが描かれる。
フィアンセ・カムランとの再会、盟友・ブライトとの友情(男女間だから友情以上)、スレッガー中尉への興味と錯覚?・・・、が描かれる。
ミライさんは、ルックス的には野暮ったいのに、色んな男に求められて、俄然、魅力的に見えてくる。
そして、今風に言えば、いわゆる「死亡フラグ」立ちまくりのスレッガー中尉の死去に伴い涙するミライさんがいて、その場面の作画の美しさはこれでもかである^^;
◇
私が、この歳になって、「ファースト・ガンダム」を見直して再発見するのは、ブライト・ノア艦長の魅力である。
ほとんどのメインクルーが、そのプライベートなエピソードを披瀝しているのに対し、このブライトは、そう言ったエピソードがない。
だが、そのメインブリッジでの立ち居振る舞いが、彼の人となりを露わにしてくれる。
地球連邦軍士官候補生でしかなかったブライトだが、シリーズ当初の緊急事態にはじまり、宇宙戦艦ホワイトベースの責任者となる。
その、「立場」への責任感たるや、シリーズ通して見ると、私は尊敬と憧れを抱かざるを得ない。
この歳になると、職場でリーダーにならざるを得ず、そんな時、ブライトの「リーダーたらん」とする姿勢は勉強になるのだ。
◇
宇宙要塞ソロモン攻略戦は、その戦闘の意味する大きな意義が、作戦中、ちゃんと説明されないことや、唐突に始まること、また、<ソーラレイ>のシステムについてちゃんと語られないことに不満を感じるが、ドズル中将が避難させる愛娘ミネバが、その後の物語で大活躍することを考えると、作品の懐の深さに感慨もひとしおだ。
クライマックスの、宇宙要塞ア・バオア・クーの決戦も同様で、どうしてもテレビ版のダイジェストの側面を持つのならば、ナレーションを多用し、その場の状況を見ている側に散文的に理解させて欲しかった。
それでこそ、決戦に対してのこちらの情動も高まるってものなのだが・・・。
ア・バオア・クー戦は、絵も構成もかなり書き直されているので、状況説明の不備は痛い。
◇
<ニュータイプ部隊>と言っても、ララァしかいないのは寂しいが、そのララァを巡る、シャアとアムロのせめぎ合いは面白かった。
特に、これまで、あまり感情移入し辛かったアムロに、私はかなり同調し、鳥肌を立てて、その関係の結末に見入ってしまった。
ララァもかなり魅力的だった。
シャアとキスした後に、その余韻を確かめるような仕草が可愛かった。
◇
仕草と言えば、キシリアに正体を暴かれたシャアが、組んだ両手の両親指を、せわしなく回転させる仕草も、それがアニメ作品でもあるので、実に演出の細やかさを感じさせられた。
◇
さて、来週からは、『新訳・Zガンダム』シリーズである。
楽しみにゃりん。
姪っ子も楽しみにしている^^v
(2009/09/12)
大概、最新の「ガンダム」シリーズで目が肥えているはずの姪っ子だが、この原初の三部作完結までちゃんとつきあってくれているのは、ファースト・シリーズに何らかの魅力を感じ取っているからなのだろう。
ただ、とりあえず、二人でのけぞったのが、予告での『宇宙戦艦ヤマト/復活篇』のハイクオリティ映像だ。
この予告、ネット上では見ていたのだが、やはり、大画面では違う^^v
それから、この<ワーナーマイカル村山>では、遅ればせながら『ヱヴァ:破』の公開をするそうで、その予告編も再び見れて、私は嬉しかった。
帰りに、『ヤマト』と『ヱヴァ:破』のチラシをいっぱい頂きました^^
◇
さて、「めぐりあい宇宙編」である。
面白い! 夢中になってみた。
冒頭から、ドレン大尉の率いるキャメル艦隊を相手に、宇宙に出、水を得た魚のように活躍するアムロが爽快だ。
このドレン大尉・・・、おそらく年下だろうシャアに忠実に尽くしていた態度などが、これまでの物語の中で個性として確立されていたので、ホワイトベースとの決戦と、その戦死は、ストーリーの最初に強烈なイメージを残す。
続いて、「PART1」の、アムロの、その母親との再会のエピソードと対になるように、父親との再会のエピソードが語られる。
かなりの部分、テレビ版から書き直されているこの3作目の作画だが、この父親とのエピソードの部分はテレビ版でのささくれ立った絵柄で、しかも表現が古臭くて、それ故に、なんともアムロの不安定な精神状態を表わしていて秀逸だった。
◇
これまで、メインクルーの個人的な生い立ちもあまさず描いてきた物語だが、「Ⅲ」の前半は、操鑑担当のミライ・ヤシマを中心とした恋愛エピソードが描かれる。
フィアンセ・カムランとの再会、盟友・ブライトとの友情(男女間だから友情以上)、スレッガー中尉への興味と錯覚?・・・、が描かれる。
ミライさんは、ルックス的には野暮ったいのに、色んな男に求められて、俄然、魅力的に見えてくる。
そして、今風に言えば、いわゆる「死亡フラグ」立ちまくりのスレッガー中尉の死去に伴い涙するミライさんがいて、その場面の作画の美しさはこれでもかである^^;
◇
私が、この歳になって、「ファースト・ガンダム」を見直して再発見するのは、ブライト・ノア艦長の魅力である。
ほとんどのメインクルーが、そのプライベートなエピソードを披瀝しているのに対し、このブライトは、そう言ったエピソードがない。
だが、そのメインブリッジでの立ち居振る舞いが、彼の人となりを露わにしてくれる。
地球連邦軍士官候補生でしかなかったブライトだが、シリーズ当初の緊急事態にはじまり、宇宙戦艦ホワイトベースの責任者となる。
その、「立場」への責任感たるや、シリーズ通して見ると、私は尊敬と憧れを抱かざるを得ない。
この歳になると、職場でリーダーにならざるを得ず、そんな時、ブライトの「リーダーたらん」とする姿勢は勉強になるのだ。
◇
宇宙要塞ソロモン攻略戦は、その戦闘の意味する大きな意義が、作戦中、ちゃんと説明されないことや、唐突に始まること、また、<ソーラレイ>のシステムについてちゃんと語られないことに不満を感じるが、ドズル中将が避難させる愛娘ミネバが、その後の物語で大活躍することを考えると、作品の懐の深さに感慨もひとしおだ。
クライマックスの、宇宙要塞ア・バオア・クーの決戦も同様で、どうしてもテレビ版のダイジェストの側面を持つのならば、ナレーションを多用し、その場の状況を見ている側に散文的に理解させて欲しかった。
それでこそ、決戦に対してのこちらの情動も高まるってものなのだが・・・。
ア・バオア・クー戦は、絵も構成もかなり書き直されているので、状況説明の不備は痛い。
◇
<ニュータイプ部隊>と言っても、ララァしかいないのは寂しいが、そのララァを巡る、シャアとアムロのせめぎ合いは面白かった。
特に、これまで、あまり感情移入し辛かったアムロに、私はかなり同調し、鳥肌を立てて、その関係の結末に見入ってしまった。
ララァもかなり魅力的だった。
シャアとキスした後に、その余韻を確かめるような仕草が可愛かった。
◇
仕草と言えば、キシリアに正体を暴かれたシャアが、組んだ両手の両親指を、せわしなく回転させる仕草も、それがアニメ作品でもあるので、実に演出の細やかさを感じさせられた。
◇
さて、来週からは、『新訳・Zガンダム』シリーズである。
楽しみにゃりん。
姪っ子も楽しみにしている^^v
(2009/09/12)