☆他愛ないヒーロー物語だと思っていたら、ウィル・スミスの演技で楽しく見れた前半・・・。
とんでもない話に展開していったなあと思っていたら、やっぱりウィル・スミスの演技で、そうは見せずに終局していった後半・・・。
◇ ◇
私の映画評を見ていると、多くの方が、「こいつは映画に詳しいのだか、詳しくないのだか分からない」と言う印象を持つだろう。
「鋭いことを言うなと思いきや、昨今使い古され続けている手法に変に感動している」と思うだろう。
私には、日々の生活が忙しくて、映画と離れていた15年ほどの時間がある。
いや、人並みには見ていたのだが、映画好きとしては「断絶」とも言えよう期間があった。
ある一定の期間の、「映画」と言うものの中での、流行や風潮や段階が欠落しているのだ。
だから、人気のウィル・スミスと言う役者を意識しだしたのも、『アイ・アム・レジェンド』(クリック!)からであった。
あれも、キワモノ臭い物語であったが、ウィル・スミスの演技によって、格調高ささえ感じられる作品に仕上がっていた。
ヒロイン役の女性についてもだ。
「綺麗な女だな~」と、ほれぼれしながら見ていたら、エンディングのタイトルロールで、シャーリーズ・セロンと言う、名前だけは芸能ニュースでよく聞く女優だと知った^^;
◇ ◇
スーパーヒーロー的な力を持つ町の鼻つまみ者が、優しき人と知り合い、考えを改めていく・・・。
よくある話ではある。
しかし、ウィル・スミスの演じるハンコックの「やさぐれ」感が、ちょい悪的なオシャレ感と孤独を同居させていて、飽きさせないのだ。
反面教師的なヒーロー振りを見せるハンコックだが、大概の特殊効果にも目が肥えてきた私にも「オッ!」とさせるようなアクションを見せてもくれる。
ハイウェイチェイスでの、ハンコックならではの、「力技」の数々は面白かった。
◇ ◇
ヒーローとして改心してからのハンコックの清潔感も良かった。
地が格好いい男なので、ニット帽に汚いコートを羽織らせても、スーツを着させても様になる。
◇ ◇
また、終盤にかけて、「衝撃の事実」によって、ハンコックはうろたえる。
すると、とたんに、人間としての心の弱さを表情にあらわにする。
ここらへんの変貌を、見ているものに納得させられるのがウィル・スミスの卓越した演技なのだと思う。
◇ ◇
この物語で斬新なのは、ヒロインとの距離の置き方であった。
普通ならば、悲劇か、ヒーロー物語としては行き詰まるハッピーエンドしかなかろうが、
この物語では、文字通り、ヒロインと友好な関係を築きながらも、「距離を置く」ことになる。
コメディ的な話でありながら、ウィル・スミス、シャーリーズ・セロン、ジェイソン・ベイトマンらのリアリティある演技で、荒唐無稽な印象は全くなかった。
◇ ◇
クライマックス・・・。
傷だらけのハンコックが、超能力を失いながらも、愛する者のために飛び立とうとする。
あそこを、もうちょい、「泣かせ」の演出にして欲しかったなあ。
でも、変に感動させないのが、この物語にある「大人の成熟」なのかなあ。
◇ ◇
(追記『ダークナイト』について)
『ハンコック』を観た多くの方が、おそらく『ダークナイト』も観たことだろう。
だから、言わせてくれ!
私が『ダークナイト』にそれ程の感銘を受けなかった理由を書く。
私は最初に『ダークナイト』を見終えて思った感想に尽きる。
今、思い出したのだ。
「ああ! バットマンが「泣いた赤鬼」(クリック!)になっちゃった^^;」
(2008/08/30)
とんでもない話に展開していったなあと思っていたら、やっぱりウィル・スミスの演技で、そうは見せずに終局していった後半・・・。
◇ ◇
私の映画評を見ていると、多くの方が、「こいつは映画に詳しいのだか、詳しくないのだか分からない」と言う印象を持つだろう。
「鋭いことを言うなと思いきや、昨今使い古され続けている手法に変に感動している」と思うだろう。
私には、日々の生活が忙しくて、映画と離れていた15年ほどの時間がある。
いや、人並みには見ていたのだが、映画好きとしては「断絶」とも言えよう期間があった。
ある一定の期間の、「映画」と言うものの中での、流行や風潮や段階が欠落しているのだ。
だから、人気のウィル・スミスと言う役者を意識しだしたのも、『アイ・アム・レジェンド』(クリック!)からであった。
あれも、キワモノ臭い物語であったが、ウィル・スミスの演技によって、格調高ささえ感じられる作品に仕上がっていた。
ヒロイン役の女性についてもだ。
「綺麗な女だな~」と、ほれぼれしながら見ていたら、エンディングのタイトルロールで、シャーリーズ・セロンと言う、名前だけは芸能ニュースでよく聞く女優だと知った^^;
◇ ◇
スーパーヒーロー的な力を持つ町の鼻つまみ者が、優しき人と知り合い、考えを改めていく・・・。
よくある話ではある。
しかし、ウィル・スミスの演じるハンコックの「やさぐれ」感が、ちょい悪的なオシャレ感と孤独を同居させていて、飽きさせないのだ。
反面教師的なヒーロー振りを見せるハンコックだが、大概の特殊効果にも目が肥えてきた私にも「オッ!」とさせるようなアクションを見せてもくれる。
ハイウェイチェイスでの、ハンコックならではの、「力技」の数々は面白かった。
◇ ◇
ヒーローとして改心してからのハンコックの清潔感も良かった。
地が格好いい男なので、ニット帽に汚いコートを羽織らせても、スーツを着させても様になる。
◇ ◇
また、終盤にかけて、「衝撃の事実」によって、ハンコックはうろたえる。
すると、とたんに、人間としての心の弱さを表情にあらわにする。
ここらへんの変貌を、見ているものに納得させられるのがウィル・スミスの卓越した演技なのだと思う。
◇ ◇
この物語で斬新なのは、ヒロインとの距離の置き方であった。
普通ならば、悲劇か、ヒーロー物語としては行き詰まるハッピーエンドしかなかろうが、
この物語では、文字通り、ヒロインと友好な関係を築きながらも、「距離を置く」ことになる。
コメディ的な話でありながら、ウィル・スミス、シャーリーズ・セロン、ジェイソン・ベイトマンらのリアリティある演技で、荒唐無稽な印象は全くなかった。
◇ ◇
クライマックス・・・。
傷だらけのハンコックが、超能力を失いながらも、愛する者のために飛び立とうとする。
あそこを、もうちょい、「泣かせ」の演出にして欲しかったなあ。
でも、変に感動させないのが、この物語にある「大人の成熟」なのかなあ。
◇ ◇
(追記『ダークナイト』について)
『ハンコック』を観た多くの方が、おそらく『ダークナイト』も観たことだろう。
だから、言わせてくれ!
私が『ダークナイト』にそれ程の感銘を受けなかった理由を書く。
私は最初に『ダークナイト』を見終えて思った感想に尽きる。
今、思い出したのだ。
「ああ! バットマンが「泣いた赤鬼」(クリック!)になっちゃった^^;」
(2008/08/30)