『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
ここでは、気軽に読めるエントリーを記していきます^^

[『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)〔18-7〕<「死」の連絡>』]

2009-12-22 19:17:12 | みちのく西松建設ダム巡り
☆性欲と食欲がマックスまで高まっていたが、旅先で、それほどの金もなく、私はとりあえず、おいしいものは食べようと、秋田市内の繁華街をさまよっていた。

 ここでも、私の食に対しての優柔不断さが出て、なかなかいいところが見つからなかった。

 ・・・いつの間にやら、賑やかな通りを過ぎてしまった。

 すると、とっくに閉店している(もしかすると休業している)「角のタバコ屋」みたいな店があった。

 その店先に、使用していない自動販売機があった。

 その商品見本には、昔懐かしいジュースの銘柄があった^^

   

 「Hi-C オレンジ」、懐かしいなあ^^

 みかんの果肉の入った「こつぶ」! こういうの当時はいっぱいあったよね^^

 うは、「MAXコーヒー」並みに甘ったるい「ベルミー・コーヒー」!!!

   

 この、左上の缶飲料は、「雪印の牛乳」です。

 缶飲料で牛乳を出そうとした思考回路が、後の大問題を引き起こしたのではないでしょうか?

   ◇

 この町は寺町であった。

 多くのお寺が密集している。

 私は、とりあえず、インターネットカフェへの最短距離を戻るため、多くの寺の敷地内を突っ切った。

 秋田市内とはいえ、お寺の境内は静かだ。

 正覚寺→宝性寺→光明寺→正敬寺→専念寺、・・・行きつ戻りつ、

 時に反応式のスポットライトに照らされつつも、垣根などをくぐり、<ドンキホーテ>の主要地方道56号線に辿り着いた。

   ◇

 で、結局、夕食は、人気店らしい<吾作ラーメン>(←クリックするとCMが見れるぞ!)で食べた。

   

 まあ、無難な野菜味噌ラーメンであった^^(800円)

 餃子でビールもやって、ホロ酔いでインターネットカフェに戻る。

 くだんのバイトリーダーは笑顔で迎えてくれた。

   ◇

 個室にドカッと座ると、すぐに携帯電話のバイブレーターが振動した。

 ディスプレイを見ると、<ウドス>であった。

 インターネットカフェのエントランスまで行って、掛け直す。

 会話の要旨は以下。

「俺、東京の小劇団の状況をネットで調べていたら、どうやら中谷さんみたいのがいて、・・・で、その中谷さんが9月に死んじゃったみたいなんだよな」

「そりゃないだろ^^;」

「いや、記事を読んだ限りでは、中谷さんっぽいんだよ。俺は怖いから、それ以上読まないんだけど、メールで送るURLを読み進めてくれれば分かると思う。調べてみてよ」

「ああ」

 ・・・しかし、人間ってのは、そう簡単に死ぬものじゃないと私は考えている。

 私は、ウドスに教えられたサイトを見ても、中谷君の死を信じていなかった。

 人間ってのは、そう簡単に死ぬもんじゃない。

 ましてや、中谷君は、色んな物理的・精神的「貸し」を周囲に作り過ぎていてもいた。

 死んだとしたら、「格好良い」と言うか「無責任」にも感じられた。

 そんなことを考えていたら、いつしか、眠りについていた・・・。

                                      (2009/12/22)
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[『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)〔18-6〕<「地元の細身の娘がいますよ」>』]

2009-12-21 06:04:01 | みちのく西松建設ダム巡り
☆秋田市街と思しき区域についた後も、私は、その中心が分からず、その日のヤサ(インターネットカフェ)も見つからないで、困っていた。

 進んでいた道の脇に逸れ、車を駐車し、モバイルPCをナビ代りにして検索するのだが、そもそもの基準となる所が分からないので戸惑っていると、目の前の踏み切りが鳴り出し、遮断機が下り、電車が通った。

 地図で見ると、その路線は、どうやら奥羽本線だった。

 私は、その路線と並列の国道7号線を南下していたらしい。

 場所が分かると、秋田市街へも容易に向かえる。

   ◇

 今夜は、インターネットカフェ<プリームス>に泊まることにしたのだが、その前に秋田市内観光をしたかった。

 私は、いちお、<プリームス>の、その時間のバイトのリーダー風に頼んでみた。

「この後、ここに入るから、ちょっと市内を見てきて良いかな」

「いえ、ここの駐車場は、当店をご利用中のお客様だけに限らせて頂いているんで・・・」

 ・・・まあ、当然の模範的な返答だ。

「・・・いや、午後9時にはここにチェックインして、朝の6時まではお願いするからさ。東京から来て、ちょっとは秋田を観光したいんだよ^^」

 すると、ちょっと思案した後、バイトのリーダー風はOKを出してくれた。

 真面目だが融通も利く「いい少年」だと思った^^

   ◇

 <プリームス>の近くには、安売り王<ドンキホーテ>があり、多少の賑わいがあった。

 人の通っていない場所を経てきた私は、店内を通り過ぎながら嬉しかった。

 明るい店内で母親に電話しつつ、店外に出、主要地方道56号線を北に歩いて行く。

 山王大通りを右折する。

 町には美人が多い^^

 「秋田美人」がどのようなタイプかは知らないが、色の白いシャープな美人が多かった。

 すれ違うおばさんさえも美人だった。

 用水路みたいな川にぶつかる。

 この川に沿って、繁華街があるようだった。

 いちお、町の中心みたいなので、川に掛かる橋の上からパチリと写しておく。

     

 賑やかな場所を求めて歩いていると、<市立赤れんが郷土館>ちゅうのがあった。

 夜なので開館していないが、有名っぽいので写真にパチリと写しておいた。

     

 そこら辺から繁華街が広がっていた。

 風俗街と飲み屋が混在していた。

 性欲も溜まっていたが金はなく、食欲も大いにあったのだが、ピンサロの客引きの誘いを断った手前、幾つかの飲み屋候補の場所にも戻り難かった。

 <川反通り>が、その色っぽい通りの名前らしい。

 途中で、出勤前のフィリピーナ風に誘われた。

 笑って断わると、すぐに引き下がる。

 横町通りと交差して、更に南下すると、<ソープランド>街があった。

 初老の上品な男の客引きが近づいてきて、

「地元の細身の娘がいますよ」

 と、囁くように優しく言ってきた。

 うは、最強の殺し文句だ・・・^^;

 しかし、私には、とてもとても、数万円を払う余裕はなかった・・・。

 更に進むと、<新政酒造>の酒蔵があった。

 メジャーな酒造の酒蔵が見れて、私は嬉しくなった^^v

                                      (2009/12/21)
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[『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)〔18-5〕<銃眼と八郎伝説>』]

2009-12-18 05:13:32 | みちのく西松建設ダム巡り
☆・・・森吉山ダムにて、どうやら、私を「ミッドナイト・蘭」と認識したかのような男の存在があったので、私は、ちょいと動揺しつつ、県道309号線を東に向かった。

 上記の写真は、森吉山ダムの完成によって湖底となる予定の土地である。

 舗道された快適な山道を進み、途中から砂利道の側道に入った。

 いきなり、味気ない・・・、つまり、なんか怖い道だ。

 ススキの葉が揺れている。

 しかし、地図上ではすぐに、次のダムがあるのが分かっているので進む。

 ダムがあるってことは、対向車とすれ違う可能性もあるのだが、狭い道だ。

「グワッ!」とダムが現われた。

     
         第32のダム<森吉ダム>・・・重力式

 うむ、格好いい^^

 適度に古びているのが味わい深い。

 私は、近くに寄った。

 すると、渓谷に造られているのだが、その崖に沿って付属の建物があった。

 戦争中のトーチカみたいだった。

 いわゆる「ベトン(仏語や独語でコンクリートの意)」の要塞のようだ(ベトンと言う言葉は、私は、四年ほど前に激読した『坂の上の雲』で知った)。

     

 窓が「銃眼」のように細い。

 私は、先ほどの「監視者」のことが頭にあったので、その「銃眼」イメージに恐怖を感じた。

   ◇

 ・・・この「みちのくダム巡り」シリーズを読んでくれている人は、私が色んなことに恐怖を感じていることが分かろう。

 うん、私は臆病なのである。

 だ・か・ら、世界中・・・、例えば、カンボジアなどに10回も行っているのに、命が脅かされるようなことがないのである。

   ◇

 私は、県道309号線を戻った。

 時刻は、その日の「活動限界時刻午後四時」が近かった。

 もう、どこにも寄らず、秋田に向かう予定だった。

 先ほどの<森吉山ダム>の広報館の横を車で過ぎる。

 すると、これは完全に偶然なのだろうが、くだんの<監視者>が立っていた。

 私は「ギクッ!」と恐怖した。

 しかし、目が合った<監視者>は屈託なく微笑んだ。

 私は、安堵した。

 おそらく、私を「ミッドナイト・蘭」と認識したが、そもそもの、このブログの閲覧者か何かだったのだろう。

 東北のダムを検索したら、現在ならば、割りと上位に、このブログがこよう。

 読んでいる関係者がいてもおかしくはないだろう^^

   ◇

 県道214号線→国道285号線→夜の帳が降りた国道7号線と進む。

 私は『仮面ライダー』シリーズよりも『ウルトラマン』シリーズの方が好きだ。

 巨人だからだ。

 そして、この時、通っていたのは巨人伝説の八郎潟だ。

 私は、闇夜に八郎の巨体を想った。

  
                                     ・・・たぶん仲間

 PS.今調べたら、斎藤隆介の童話と「八郎伝説」(クリック!)は異なるようだ^^;

                                      (2009/12/18)
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[『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)〔18-4〕<凍結された小学校とダム>』]

2009-12-15 18:14:24 | みちのく西松建設ダム巡り
☆前回、藤里中ではないかと記した上記の写真の学校だが、地元の方と思われる人物<藤里太朗>さんより、

   「画像の学校は米田小学校です。
    因みに今取り壊され体育館しかありません。」

 と言うコメントを頂いた。

 だから、私は、このように返答した。

   「地元の方からのご報告、大変に嬉しいです。
    そうですか^^
    JC(女子中学生)じゃなくて、JS(女子小学生)の萌え萌え学校だったのですな^^;
       >>因みに今取り壊され体育館しかありません。
    写真の時点で、体育館だけなのでしょうか?
    それとも、写真の時点では、学舎もあり、この二週間ほどの間に取り壊されたのでしょうか?
    廃校になったのでしょうか?
    でも、壁に、「創立百ウン十周年」と記されていたのですが、
    そんな歴史ある学校が廃校は寂しいですね・・・。」

 でも、それに対しての返答はすぐに来るとは限らない。

 私は、ネット検索してみた。

 すると、記事自体は消えていたが、記事のヘッダー部分だけが残っていた。

 《旧米田小:1月までに解体 卒業生ら校舎に別れ 思い出の備品販売 ...2009年11月10日
 ... 旧米田小:1月までに解体 卒業生ら校舎に別れ 思い出の備品販売--藤里 /秋田. 藤里町の山あいの旧米田小で8日、校舎解体を前に机や椅子、棚類などの備品が売却された。卒業生ら町民が思い出の備品を買い求めながら、校舎に別れを ...
 mainichi.jp/area/akita/news/20091110ddlk05100016000c.html - 》

 私が、ここを通ったのは11/11(水)である。

 この学校の「物語」が、既に終わった後だったのだなぁ・・・。

   ◇

 ・・・旅は続く。

 県道317号線から、ちょいと国道を戻り、地方主要道3号線を南下する。

 方向は同じく、地方主要道はいつしか国道105号へ。

 地方主要道309号線に左折し、愚・民主党によって計画を凍結されているはずの<森吉山ダム>に至る。

   
       第31のダム<森吉山ダム>・・・土手ダム

 ほぼ完成していた。

 私は、国土交通省の造るダムにはつきものの広報館に入ろうとした。

 その時、これは、いつものネタではなく、私を注視する男がいた。

 その男は、私が駐車する時に、車で出ようとしていたのに、私を見ると、車を駐車場に戻した。

 作業着を着ていたので、ダム関係者だろう。

   ◇

 広報館の中には、受付の女性がいた。

 綺麗な女だった。

 秋田美人だ。

 ガランとした館内に、私と女、二人だけだ。

「犯る、か?」と、思った。

     

「犯るか?」と、思ってみるだけだったが・・・^^;

 しかし、私、マジ、性欲が溜まっているんだよなあ・・・^^;

 それはもう、<森吉山ダム>の貯水予定量並みに・・・^^;

 凍結されたらたまらんわい^^;

     
     ベランダがあり、ダムが一望出来ますが、これはイメージ画。

     

 館内をサラリと回り、スタンプカードを貰う。

     
      「森吉ダム広報館・見て、聞いて、実感して、学んで」

   ◇

 館内を出ると、案の定、先ほどの男が駐車場に待機していた。

 私を見ている。

「さすがに、バレたかな・・・」

 と思った。

 私は、ずっと、軽の「ビビオ」で旅し続けていると書いたが、実は「ビッツ」でダム巡りをしていたのである。

 仮に、私を探していた集団があろうとも、私を見つつ、私を見ていなかったのである。

 題して、「インビジブル作戦」!!

 でも、さすがに、この「作戦」はこれにて終了だった・・・。^^;

 私が駐車場を出ると同時に、くだんの男は、車から館内に走っていった(実話)。

                                     (2009/12/15)
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[『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)〔18-3〕<前田美波里>』]

2009-12-14 05:24:04 | みちのく西松建設ダム巡り
☆・・・実は、上記の写真の「早口」ですが、ここにも<早口ダム>がある。

 しかし、ちょっと遠いので、行くのを割愛した。

 私も、旅が長くなり、「ここに行ったら、他のダムが複数行けなくなるぞ」と言う時間の感覚が身についてきた。

 ちなみに、試しに<早口ダム>を検索した。

          <早口ダム>(クリック!)

 うひゃ、とても立派な立ち居振る舞いのダムだ。

 行けば良かった・・・^^;

   ◇

 国道7号線(羽州街道)を西へ。

 県道317号線を北上する。

 JAのガソリンスタンドの辺りで、県道322号線に逸れる。

 東京じゃあ、農協のガソリンスタンドなんて見たことないが、東北ではメジャーである^^

   ◇

 学校があった。

 創立百ウン十周年とか校舎に書かれていたので、写真に撮ってみたのだが、写真が粗くて読めない。

 これは、多分、藤里中だと思うのだが、分からない(どなたか、近所の方は教えてください^^)。

     
      ここで、ピチピチGALが青春の汗と涙を流している^^

   ◇

 更に進むと、こんなバス停がありました。

     
      この黒い密室の中で、ピチピチGALが通学へのバス待ちをしています^^

   ◇

 前田美波里のような名前のダムに着く(今、私は「ポンズ」^^)

     
       第30番目のダム <素波里ダム>・・・重力式

 施工社は鹿島建設で、<早口ダム>もそうだし、前回の<山瀬ダム>もそうだ。

 鹿島建設が、この辺のダムの建設を牛耳ってますな。

 素波里神社と言うのも隣接し、また、付属の発電所の脇を少し歩いていくと、滝もある。

 発電所には、人がおり、私のことを不思議そうに眺めていた。

     
        <不動滝>

 立ちションみたいである^^;

   ◇

 県道を戻る。

 秋の終わりの田園が広がっており、彼方の山の紅葉が美しい。

     

 標識があり、それがいかにも熊に引っ掻かれたかのように、三本爪の跡を残していた。

     
      電柱も傾いでいるし^^

                                      (2009/12/14)
コメント (2)
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[『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)〔18-2〕<ナンシーと「Pardon」>』]

2009-12-11 05:11:17 | みちのく西松建設ダム巡り
☆旅は、遂に、秋田県に至る。

 実は私、この頃から、女が抱きたかった。

 孤独だが、プライベートのない旅に、性欲が高まっていた。

 実は、数日前、青森の「カッパ寿司」で食事した後に、その敷地から出るとき、出入り口からだと遠回りになるので、仕切りを飛び越えた。

 その時、ちょうど自転車で、ギターを背中に掛けて走る自転車の女と目が合い、すれ違ったのだ。

 ・・・ありゃ、いい女だった。

 目が勝気で、革ジャンを着ていた。

 あの女を思い出した。

 仮に、あの女の名を「ナンシー」としておく。

 いや、「夏色のナンシー」としておく^^;

     ♪恋かな (yes!) 恋じゃない (yes!)
     ♪愛かな (yes!) 愛じゃない
     ♪風が吹くたび気分も揺れる そんな年頃ね

 でも、特にエピソードはない^^;

   ◇

 国道7号線をしらさわで右折、地方主要道68号線に入る。

     

 舗装はされているものの、人気のない道をひたすらに進む。

 地図上で、何箇所も冬季通行不可の「×」マークが付いている道だ。

 第29のダムに到着す。

     
        山瀬ダム・・・ロックフィルダム

     

 施工者は鹿島建設である。

 ・・・で、この頃、ちょいと気になることがあった。

 母親と電話でこまめに連絡し、安否を伝えていたのだが、母親が異なことを申すのだ。

 「あんたのお父さんも、昔、悪いことをやってきていて、西松建設とも組んでいたものよ」

 ・・・、・・・私の親父は、ゼネコン畑で35年生き、一昨年の大晦日、ガンで逝っている。

 私はとりあえず、その母親の言葉は掘り下げないことにした。

     

 ここのダム湖の名を「五色湖」と言うのだが、特に水面にカラフルさはない。

 しかし、写真の山を見てもらえば分かるように、紅葉が色とりどりだ。

 もっと季節のときには、その紅葉が水面に映り、五色にも六色にもなるのだろう。

   ◇

 再び、地方主要道68号線に戻り、次のダムを目指す。

 標識を見る。

 右に進むのだ。

     
                   ・・・早口・・・。

 私は、

     『I beg your pardon.』

 と、呟くのだった^^;

                                     (2009/12/11)
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[『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)〔18-1〕<青森脱出!(ダムとエロ本)>』]

2009-12-08 16:31:48 | みちのく西松建設ダム巡り
☆・・・恐ろしい時代になってきた。

 お得意の「売り文句とは逆の実情」・・・、地方分権のデコレイトを施した民主党の中央集権一党独裁の時代が始まっています。

 その支配者は、小沢一郎です。

 小沢は、岩手で「実験」を繰り返した行為を、「全国」で行おうとしています。

   【新・民主党解剖】第2部 覇者の憂鬱(1)日本が岩手県になっていく (2009.12.8 07:24)

 舞台となるのは「小沢ダム」こと<胆沢ダム>です。

 こちらも、読んでください。

    [『ダム・ファッカー(みちのく水谷建設ダム巡り)〔21〕<小沢・五千万・賄賂・胆沢ダム>』]

 <胆沢ダム>については、このシリーズの進行において、また、その詳細を記すことになります。

   ◇

 ・・・11月11日(水)・・・雨のち曇り

 国道7号線を下っていると、とある表示を見つけ、そちらに右折した。

     

 ダムへの道など、地図を見れば分かるが、冷やかし半分で聞いてみようと思った。

 駐車場に車を停め、建物内へ。

「ごめんください!」と言うも、誰も出てこない。

 が、二回に事務所があるそうなので、上がって行く。

 電気の点いた部屋があったのでノックして開けると、

 作業服の年配の方が、明らかに不審気な視線を向けてきた。

 私は、つまみ出される前に、コレコレこう言う訳で・・・、と説明した。

 すると、「国道7号線を下っていけば表示があるよ」と味気ないお言葉。

 そそくさと退散しつつ、下のロビーのダム写真のパネルなどを眺めていると、トイレから出てきた別の所員と出くわした。

 私は慌てて、コレコレこう言う訳で・・・、と説明した。

 その方は念入りに道を教えてくれた。

 と、そこに、更に二人の所員が外回りから帰って来た。

 三人とも、私に説明しながら、ニコニコしていた。

 自分の仕事場に興味を持ってくれる人が嬉しいのかも知れない。

 丁寧にお礼を言い、その場を去る。

 本当は、ロビーに放ってあったダム・カレンダーを小脇に抱えて去ろうとしたのだが、それは叶わなかった^^;

   ◇

 わき道を津刈川沿いに進んでいく。

 途中、このような、見ようによってはダム風の土手風があった風だった風^^;

     

 ・・・こんな土手の為に大げさな管理所が立てられているのか?

 あの三人の笑顔が、私には悲しく思い出された^^;

 もうちょい進んでみる。

 ・・・と、ありました!

 いい感じの風合いが出ているダムが!!

     
       第27のダム<久吉ダム>・・・重力式コンクリートダム

 あの三人の笑顔が、私には誇らしく思い出された^^;

 施工は、大林・三井・東急の3社、だから、あの笑顔の3人を、私は、「大林」「三井」「東急」と名付ける。

 上の、無愛想な上司を「久吉」としておく^^;

      

 まだ冬眠していない「道三」がいるかも知れないので、私は早急に退散!

   ◇

 次のダムへ。

 ここも、くだんの管理所の管轄だが、これまた立派な重力式コンクリートダムだ!

 工事中なので、やや景観に欠けるが、私はこのようなダムを見るために旅を続けていると言っても過言じゃない。

      
               第28のダム<遠部ダム>

 ・・・上記の写真、なかなかの急斜面から撮ったので、やや怖かった。

 ふと、下を見る。

 と、地面にエロ本の1ページが雨に濡れていた。

 かくして、「ダム」と「エロ本」、二つの<男の世界>がコラボレーションを果たす・・・。

     

 ・・・私は、遂に青森に別れを告げ、秋田に突入するのだった。

     
          地方主要道68号線(だと思う^^;)

   ◇

 ・・・西松建設本社会長室・・・。

 <ミッドナイト・蘭>対策会議が行われていた。

 各ヒットマンは、東北各地に散っているので、映像での衛星会議である。

「ところで、先日、色んな方法で、ミッドナイト・蘭へ攻撃を仕掛けているとは聞いたが、お前ら、ミッドナイト・蘭及び、ヤツの乗っている車・ビビオをちゃんと視認出来ているんだろうなぁ?」

 会長は、今更ながら聞く。

 しかし、誰も答えない・・・。

「・・・まさか、お前ら、ヤツを確認出来ていないで、闇雲に攻撃を仕掛けているんじゃないだろうなあ・・・? おい、お前、答えろ」

 会長は、青森担当の桜子に問う。

「ラー! 私は・・・、まだ、ヤツのビビオを見ていませんが、恐山での硫黄攻撃が成功したと確信しております」

「な、なんで、攻撃が成功したと分かるんだ?」

 桜子に変わり、同じく青森担当のヘロシが答えた。

 なお、セリフの頭の「ラー!」は、エジプトの「太陽神ラー」を意味し、ナイルを堰き止める<アスワンハイダム>へのリスペクトの意味がある・・・。

「ラー! ヤツのブログで、喉をやられたとの記述がありますゆえ・・・」

「ええっ!? 情報源は、ヤツ自身のブログなのか・・・^^;」

 会長は呆れた。

「ラー! ヤツのブログはなかなか詳細な移動記録になっています」

「・・・、・・・よし、で、ミッドナイト・蘭は青森を抜けたようだが、・・・つまり、お前らは、ヤツを取り逃がしたようだが、作戦に失敗した者がどうなるかは分かっているな?」

「ラー! 分かっています、が、どうか、もう一度チャンスを!!」

「ならん、お前らはダムの<人柱>になるのだ」

「・・・、・・・ならば、どうか、私と桜子を同じ堤体に・・・!」

 会長は、ヘロシに終わりまで言わせずに、目の前のボタンを押した。

 すると、青森のアジトにいた、桜子とヘロシの立っている部分の床が、それぞれ抜けた。

「あーれーッ!」

「うわーッ!」

 その声をスピーカー越しに聞きながら、会長は言った。

「桜子は津軽ダムに、ヘロシは胆沢ダムに埋めろ!」

 そして、残りの<西松9栄神>のメンバーに言った。

「明日、木曜日の間に、何としても、ミッドナイト・蘭を補足しろ! そして、金曜日に決着をつけろ! 小沢総理のお膝元の岩手にヤツを招き入れることはまかりならん! 決戦は金曜日だ!!

 ・・・「決戦は金曜日」・・・、会長はそれが言いたかったのだな、会議に参加していたメンバーは素直にそう思った・・・。

                                      (2009/12/08)
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[『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)⑱<東北一の美味!>』]

2009-12-07 05:58:53 | みちのく西松建設ダム巡り
☆さて、なんの話の続きだっけ?

 そうそう、アダルトビデオにおける女子高生の放尿の話だったね?

 例えば・・・、・・・(以下、20行ほどry

 ・・・そういった意味で、プレステージと言う会社は、ツボを心得ていると思うのだ。

   ◇

 さて、弘前から県道127号線を下っているつもりだったが、どうやら、「東奥義塾高」と言う硬派な学生が集いそうな校名の学校の前を通ったので、地図で確かめる限りでは、ちょっと逸れた道を走っていた。

 道の脇には、農園が広がっている。

 チラチラ見ていると、「あっ!」と声を出してしまった。

 大きな真っ赤なリンゴが木に生っていた。

 思わず、車を停めて、携帯で写真を撮った。

 リンゴを世話しているおばさんが、ニコニコしながら、

「撮りなさい。撮りなさい^^」と言ってくれた。

   ◇

 国道7号線を下って行く。

 大鰐温泉に入っていくも、湯に入るのではない。

 私は「ダム・ファッカー」である故に、ダムを目指すのだ。

          

 途中、大鰐国際スキー場に迷い込む。

 大鰐スキー場に入っていくも、スキーをするのではない。

 スノーボードをする訳でもない。

 私は「ダム・ファッカー」である故に、ダムを目指すのだ。

          

 途中で、孫をオンブ紐でおぶっているお爺ちゃんや、町工場の事務服に身を包んだ娘に道を尋ねた。

 私は、最近、赤ちゃんが大好きで、特に、誰かに抱かれたり、おぶさったりしていて、ホッペがブニュ~ッとひしゃげているのを見ると、可愛いと思うし、

 また、返す刀で、事務服という質素な制服に身を包みつつもなお、若き美しさを隠せない年頃の娘も大好きだ^^

 そんなこんなで、第26のダムに到着す。

     
          <早瀬野ダム>・・・ゾーン型ロックフィルダム

 「ぬりかべ」のような見栄えである^^;

     

 ダムへは立ち入り禁止だったので、周囲を見渡すと、流れ行く先の紅葉が美しかった。

     

   ◇

 再び、国道7号線に戻り、しばらく南下すると、道の駅「いかりがせき」があった。

 レストランで昼食を摂る。

 先ず、玄米茶が出されたのだが、朝からの強行軍で疲れた体に旨かった。

 ここの給仕の娘は、茶の湯の心をよく知っていると思った。

 そして、注文した「マルメロ野菜カレー」が出された。

     
            確か650円だったと思う・・・。

 これが、この旅行で一番うまかった!

 「マルメロ」と言うのは、カリンと似た果実で、そのままでは酸味がきつくて食べられないが、果実酒やジャムには適した果物で、こうして、料理の素材にしても活きるそうだ。

 だが、私は、とりたてて、その「マルメロ」に感動したわけではなく、写真を見ても分かる通り、この多種類の野菜に感動したのだ。

 私が、昔、お笑い芸人の女とつきあっていたことは、過去ログで書いたが、こいつは、野菜を美味く料理するのが得意だった。

 私は、野菜をうまく調理する者に感動する。

 道の駅「いかりがせき」の野菜カレーは美味かった。

 全てに火が通っているのに、生の瑞々しい歯ごたえがあった。

 パプリカを噛んだ時、その旨さに、唾液がジュワッと出た。

 旅の間で、私は野菜ビタミンを求めていたのか?

 レストランを出るときに、私は、給仕の娘に、「美味しい野菜でしたよぉ~^^」と言った。

 ・・・それで、食欲に火がついた私は、外の屋台で、<牛タンつくね>も買った。

     
       確か150円。

 これも、うまい!

 すり身なのに、牛タンの歯応えが残っているんだ。

 私は満足し、道の駅を後にした。

   ◇

 さて、国道7号線を下っていると、コスモ石油があったので給油しておく。

 ここは、50歳くらいのお母さんが一人で切り盛りしていた。

 あまりガソリンが減っていなかったので、12㍑くらいしか入らなくて、「おばちゃんゴメン」などと思っていたのだが、

 お母さんは、それから粘りに粘って、給油をタンクにギリギリまで行い、最終的には16㍑まで入れた。

 私は、「凄え!」と素直に感心した。

 出るときに、ふと、スタンドの壁を見ると、<コスモ石油 碇ヶ関北SS / (有)モモコ石油>と記してあった。

 もしかして、あのお母さんの名前が「モモコ」なのだろうか?^^;

   ◇

 次回、いよいよ、青森を脱出・・・、<西松建設>による<ミッドナイト・蘭>包囲網は、次第に狭まっていくのであった・・・。

                                          ・・・君は、時の涙を知る・・・。

                                     (2009/12/07)
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[『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)⑰<建設計画が凍結されているはずの津軽ダム>』]

2009-12-05 23:15:57 | みちのく西松建設ダム巡り
☆弘前に着いた私は、インターネットカフェ<フリークス>に着くと、いつもの畳マットの個室ではなく、間違ってリクライニングシートの個室を選んでしまって落ち着かなくて後悔したのだが、すぐに眠りについてしまった。

 青森・八戸・弘前と<フリークス>の支店にはお世話になりました^^

 そして、翌朝、旅は再開される。

   ◇

 ・・・11月11日(水)・・・雨

 次に行くのは、愚・民主党政権誕生後の公共事業削減により凍結されたダム計画現場である。

 サンクスでおにぎりを買い、それを貪り食いながら、弘前市内を抜ける。

 地方主要道28号線を、岩木川に沿って、西に向かう。

 朝からの雨で、川にはダイナミックな濁流が流れている。

 そんな激流の中で、堰を造る工事が行われていた。

 この堰は、ダム建設計画の一部なのだろうか?

 大きな道路を、私は進んで行った。

 激しかった交通量も、山間部に入り、いつしかまばらになっていく・・・。

   ◇

 『宇宙戦艦ヤマト:新たなる旅立ち』で、ヤマトの宿敵であるデスラーは、戦いを終え、滅びゆく母星ガミラスに帰還する。

 留守になっていたガミラス星には、知らぬ間に、<暗黒大星団帝国>の、多くの採掘所が出来ており、工作船が張り付き、ガミラス星の資源を掘り出し・略奪していたのであった。

「なんだ!? あれはッ!!」

 デスラーは驚愕し、叫ぶのだった。

   ◇

「なんだ!? あれはッ!!」

 私は、呟いた。

 そこには、<目屋ダム>は存在し、<津軽ダム>の建設計画だけがあるはずだった。

 <津軽ダム>の建設計画は、愚・民主党によって凍結されている、・・・はずだった。

 が、大音響とともに、建設は行われていた。

   
             ここら辺は沈む。

   
     ここら辺も沈む。プラントは工事完了後解体だろう。

 クレーンは、建設資材を引き上げ、ダンプは生コンをプラントから運び続けていた。

「なんだ!? これはッ!! 工事は凍結されてないじゃあないか・・・」


   第24のダム<津軽ダム(目屋ダム)>

 私は、これをどのように判断すればいいのか分からなかった。

 ダムを造るのはいい。

 そして、ここの事例で、その計画を中止にするのも良かろう。

 しかし、国政の発表を持って計画中止にしたダムが、何故、造られ続けているのか?

 繰り返すが、ダムを造っているのが悪いのではない。

 民主党が鼻高々に「過剰な公共事業を凍結させました」としたものが、何故、造られ続けているのか?

 こんなにも凄まじい、民主党政治の「欺瞞」はなかろう?

 私は、建設現場を眺められる場所で、しばし考え込んでしまった。

 そこには、長距離輸送のトレーラーが停車していた。

 ドライバーは仮眠しているのだろう。

 私は、名探偵・御手洗潔が推理するときのように、雨の中、そこかしこを行ったり来たりした。

   

   

 <津軽ダム>は、後に語る<胆沢ダム>のように、それまであった<目屋ダム>を飲み込むレベルの貯水量が予定されている・・・。

   ◇

 この地方主要道を進めば、世界遺産の白神山地だが、「♪やっぱり、僕は、タイヤキさ~」と同じで、「♪やっぱり、私、ダム・ファッカ~」なので、

 津軽ダムの建造進行中であることに複雑な思いを抱きつつ、私は、道を引き返し、次のダムを目指した。

     

 すぐに、脇道に入る。

 大高森山(標高415)に分け入っていけば、次のダムへの近道だ。

 すぐにいつもの山道になった。

「ああ、またですか、そうですか」

 私は、感受性を欠落させつつ、車を進ませる。

 こんなガードレールは、山道でよく見ます。

     

 他の車がぶつかったのではなく、斜面に造ったので、地盤が崩れ、歪んでいったのでしょう。

 県道204号線にぶつかり、南下する。

 ここからダムへは、地図上で、冬季閉鎖の箇所が二つあるが、この季節、ギリギリで通行可能だった。

     

 この逆からきたのですが、そっちから来るときには青看板がない。

 通り過ぎて、振り向いて、次のダムの位置が分かりました^^;

 ダムへの途中、集落があるのだが、犬にやたら吠えられた^^;

   
          第25のダム<相馬ダム>

   

   

   

 ここには、「落石注意」の看板があり、色んな注意が東北にはあるが、また一つ「注意リスト」に加わるのだった・・・。

 帰りも、やはり、犬に吠えられた。

 やっぱ、立ちションしたのがばれているのだろうか?

 私は、誰もいないのをいいことに、各ダムで立ちションするのが「日課」になっていた。

 我ながら悪質なのが、公衆トイレに入るのが怖いときもあり、公衆トイレの横で立ちションしたりもした。

 何で怖いかと言うと、誰かが遺棄した死体が、トイレ個室の中で、白目を剥いていないとも限らないからだ。

 仮に、私が死体を遺棄しに、この僻地にやって来ていたとしても、先客の遺棄死体があったら、凄まじく怖いであろう。

「なんて酷いことしやがるんだ」と憤激するであろう。

 だから、私は、誰かが立ちションした気配があったら、きっと、怒るだろう。

 ・・・しかし、夏目漱石が言うには、小便は汚くないのだと言う。

 文豪は、人糞を肥料とするにあたっての発言で、きれいなもの(小便)と汚いもの(大便)を混ぜて、「何で汚いものをこしらえるのか!」と怒ったと、なんかのコラムで読んだことがある。

 ちなみに、私はアダルトビデオが好きなのだが、女の放尿シーンには・・・、・・・以下ry

      次回予告:「ん? あれはなんだ?」

                                     (2009/12/05)
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[『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)⑯<これまでのまとめ>』]

2009-12-03 05:29:00 | みちのく西松建設ダム巡り
・・・「世界変容」は始まっている・・・。

 (予告篇)

   [新連載企画 『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)』予告編(前篇)]

   [新連載企画 『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)』予告編(中篇)]

   [新連載企画 『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)』予告編(後篇・上)]

   [・・・いよいよ! 『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)』予告編(後篇・下)]

 (本篇)

   [『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)①<東北道>』]

   [『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)②<霧の二本松>』]

   [『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)③<来導選誌ダケダム>』]

   [『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)④<グルグル>』]

   [『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)⑤<二本松から抜け出たい>』]

   [『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)⑥<福島の勝負どころ>』]

   [『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)⑦<宮城から青森へ>』]

   [映画『3時10分、決断の時』を観た]in 青森

   [『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)⑧<浅虫>』]

   [『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)⑨<異なる恐怖・獣篇>』]

   [『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)⑩<異なる恐怖・高所篇・パトカー篇>』]

   [『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)⑪<異なる恐怖・恐山篇・暗闇ドライブ篇>』]

   [『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)⑫<霧と霧雨と雨>』]

   [『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)⑬<霧迷宮>』]

   [『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)⑭<トンネル>』]

   [『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)⑮<青森の勝負どころ>』]

   [映画『蝉しぐれ』を観た]in 秋田

   [『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)⑲<スクープ! レスキューヘリの活躍>』]

   [『ダム・ファッカー(みちのく水谷建設ダム巡り)〔21〕<小沢・五千万・賄賂・胆沢ダム>』]

   [映画『しあわせカモン』を観た]in 岩手

   ◇

 上記のシリーズ⑥で書き忘れたことがある。

 地方主要道62号線の<悪夢の峠越え>を終えた後、私は、国道114号線を北上しつつ食事を摂り、満足していた。

 ふと、横を見ると、シイタケを売っている屋台があった。

 この頃、その日の夜は、宮城の黄身ちゃんの家に泊まる算段がついていたので、

 私は、おみやげとしてシイタケを買っていこうと思い、屋台をかなり通り過ぎてから、道の脇に車を停め、徒歩で屋台に向かった。

 近づいていくと、売り子が日本人じゃないことに気づいた。

 おそらく、30代後半のフィリピーナらしい。

 愛想の良い笑顔を浮かべていた。

 農村は嫁不足なのだろう。

 でも、心と体を重ね合わせ、自分に不足の部分を補えると言う、結婚生活に至れた、そのフィリピーナの旦那を羨ましく思う。

 アクセントに癖のある日本語で、フィリピーナはシイタケを売ってくれた。

 小振りのシイタケが15個ぐらいで100円は安かろう。

 二袋買い、私は、車に戻った。

 車を出すときにバックミラーを覗くと、フィリピーナのお辞儀と笑顔が映った。

「日本人の振る舞いの美徳を受け継いでくれてありがとう」

 私は、車を飛ばすのだった・・・。

                                     (2009/12/03)
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[『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)⑮<青森の勝負どころ>』]

2009-12-01 23:59:25 | みちのく西松建設ダム巡り
☆旅は続く・・・。

 国道4号線を北上し、県道242号線を西へ。

 国道4号線をもうちょい進んだら、先日行った<清水目ダム>がある。

 先日は、その<清水目ダム>を訪れ、ダム公園で弁当を食い、ジャンプを読んだ後に下北半島に向かったのであった。

 昨日のことなのに、随分と昔のことのような気がした。

 次のダムの前にも、採掘場があった。

 非常に心苦しくも、そのプラントを突っ切るのが道筋なので、ダンプが停車している中を進む。

   
    第22のダム<天間ダム>・・・重力式コンクリートダム

 大成建設施工だそうだ。

 しかし、やっぱ、重力式はいいね!

 男らしい。

 放水がされているのだが、落差で生じる飛沫と、碧色の流水がたまらない^^

 「天間(てんま)」というネーミングもいいね。

 「鉄腕アトム」の天馬博士を思い出す。

 天馬博士は、死んだ自分の息子をアトムとして甦らせたが、一向に成長しないアトムに絶望し、サーカスに売ってしまうのだった。

 私も、たまに、部屋の中で、ポロンちゃんに「何でお前は成長しないんだ!」と言っている。

 すると、赤ちゃん人形ポロンちゃんは悲しい目をする。

     

 ちなみに、今回の旅に、ポロンちゃんは来たがっていたのだが、危険なので留守番させていた。

 その代わり、小さいパーカーQPは連れてきていた。

     

 まだ、ポロンちゃんのように喋ったり歩いたり出来ないのに、旅行に連れてこられて、微妙に勝ち誇った表情をしております。

 おでこがちょっとだけ汚れているのですが、これは山道を通っていたときに、車が何度もバウンドし、擦れてしまったのである。

   ◇

 さて、続いて、どうしようか?

 私は思案した。

 今夜は青森市内に戻り、二日前に泊まったインターネットカフェ<フリークス>に泊まるのが無難だろう。

 一昨日の夜、青森に着いた私は、ビジターでチェックインしようとしたのだが、「東北に幾つか支店もありますし、会員カードは作っておいたほうがいいですよ^^」と言ったバイトの男の子の顔を思い出すのだった。

 そのおかげで、八戸でも<フリークス>に泊まれた。

 今夜は、気分的には「ハブ」扱いの、青森<フリークス>に泊まるもいいだろう^^

 地図を見て検討する。

 ならば、と思った。

 八甲田山を突っ切って、青森市内に戻ろうじゃないか、と・・・。

 時間は、14:00であった。

 東北での行動撤収時間は、午後四時と決めていた。

 私は、すぐに車を走らせた。

   ◇

 私は、コスモカードの会員なのだが、残り少ない燃料を補給したいのだが、コスモのスタンドがなかったので、エッソで入れる。

 県道242号線と国道4号線の交差点にあるエッソで入れる(方向的には、県道を西に行くのだが、途中で有料道路「みちのく道路」になるので迂回することにした。また、もう1ダム訪問しようと目論んでもいた)。

 ここは、場所の問題もあり、レギュラーが134円/リッターと高かった。

 和田さんみたいな、濃い顔の女の子が給油してくれた(和田さんについては前回を読め)。

 前回、122円でも高く感じたので、解せない思いでいると、ウォッシャー液を無料で入れるサービスをしてくれると言うので、それも頼む。

 <和田さん>は、<和田さん>らしく口をムッとさせながらウォッシャー液の補給をしてくれた^^;

   ◇

 国道394号線を、再び西に向かう。

 <和田ダム>の横を通り、ひたすら西に・・・。

 人は誰もいないが、道だけは整備されている。

 たまにドライブインもあるが、冬なので閉ざされている。

 時折、道の横に牧場が広がっている。

 途中から、主要地方道40号線を北に入る。

 この道は、八甲田山の北側を周回する。

 でも、特に意識なく、進む。

 40号線を更に北に進めば青森市内だ。

 しかし、私は、西に向かう40号線を進む。

 先ほどから、大きな切り出された木材を積んでいるトレーラーが先を行っている。

 私は、トレーラーを煽らないように、つかず離れずに進む。

   ◇

 国道103号線にぶつかり、地方主要道40号線は消える。

 ここを北に行けば青森である。

 しかし、私は、南下した。

 この道をちょい先に行ったところに、県道122号線があり、そこから北上すれば、ダムを一つ見学し、青森に戻れると言う寸法だった。

 ・・・県道122号線を南下していると、ガードレールが切れている箇所があった。

 そこには道はあるのだが、少なくとも「県道」と呼べる体裁ではない。

 だが、私の心に、ニュータイプ効果音「ピキピキーン!」が響いた。

 今のが、次のダムへの道だ!

 私は、路肩に車を停めた。

 木材積載タンクローリーは、「お別れかい?」と去って行った。

 私は、車をUターンさせ、更に県道と思われる道にヘアピンカーブする。

 そこは、舗装さえされてなくて、そこかしこに枯葉が濡れた地面にぺッタリと付いていた。

 そして、「県道122」の標識があった。

 進む。

 ここが、青森の最大難所であった・・・。

 時に、午後3時、あと一時間でこの樹海を抜けなければ、東北に夜の帳が落ち始める、ヤ・バ・イ・!

   ◇

 結論から言うと、この県道122号線、私が進んでいる間、誰一人として出合うことがなかった。

 小雨は降り続いていて、霧も出ていた。

 道はぬかるみ、所々、泥の深い水溜りが点在していた。

 樹海の、八甲田山の峰を縫った道である為に、ジグザグで、所々、傾斜が深かった。

 私は、細心の注意で進んだ。

 常に、ブレーキの上に右足を置いているので、疲れの取れていない右半身にすぐに痛みが走る。

 ダムファッカーの職業病である。

     

「うう、ケツ、痛えなあ、おい!」

 私は、周囲に注意を払いつつ、呻いた。

 樹海は霧に包まれて深かった。

 この旅で、つくづく思うのが、私は、「ここでオバケに出会わなければ嘘だ」という状況に何度も出くわしている。

 ここだって、八甲田山で遭難した日本陸軍第8師団の歩兵第5連隊の、文字通りの「英霊」に出くわさないとも限らない。

 しかし、私にはつくづく霊感がないせいか、心霊沙汰には遭遇しない。

     

   ◇

   (以下、空想)

 慎重に砂利道のカーブを曲がったとき、前方の霧の中から、「ザッザッザッ」と行進の足音のような音が聞こえてきた。

 私は、サイドブレーキを引き、待機する。

 霧の中から、突如として、茶系色の防寒着に包まれた軍装の行進が現われた。

 私は、唖然とし、黙して見ていた。

 行列の先頭の男は、そんな私の態度を上官と見たのか敬礼してきた。

「和田中尉であります」

 (また、和田かよ・・・)と思いつつ、私も慌てて敬礼した。

「ご苦労、水戸蘭少佐である」

 少佐は、私の知り合いの自衛隊三佐からパクった^^

「少佐は、どのような任務でこちらへいらっしゃったのでしょうか?」

「貴殿ら配下の演習の見学だ」

「そうでありますか! しかし、見たことのない自走車ですな」

 和田中尉を始め、行軍の最初を陣取る兵卒も、私のビ○○の車体を撫ぜた。

「この車は、ビ○○と言う」

「ほお、櫃(びつ)ですか、確かに、大形の箱の形状ですな^^」

「貴殿らの活躍の結果、(未来の日本は繁栄し)私はこのような新型車に乗れている」

「ほお、水戸少佐は、我らをおだててくれますな!^^」

「演習、頑張って続けてくれたまえ!」

「はっ!」

 敬礼の後、行軍は前進を再開した。

「ちょっと待ってくれ!」

 私は、和田中尉を呼び止めた。

「はっ! 何でしょうか? 少佐!」

 和田中尉は振り向いた。

「二つ、言っておきたい。誰でもいいから、海軍の方に伝えて欲しい。来たる露助(ろすけ/露西亜)艦隊との最終海戦は、絶対に日本海が舞台になる。君たちの演習は、露助が太平洋から津軽海峡に突入したときの可能性のための演習だと思うが、少なくとも、露助との最終決戦だけは日本海であると、東郷平八郎舞鶴鎮守府司令長官(当時)に伝えて欲しいのだ」

「はっ!」

「・・・それと、もう一つ、君たちに言いたい。時に作戦は困難を極め、続行が危ぶまれるときもある。そんな時には、<勇気ある撤退>も選択肢の一つとしてあると言うことを認識して欲しい」

「はっ! 助言ありがとうございます!」

 そして、日本陸軍第8師団歩兵第5連隊の行軍は、ビッツの横を威勢良く姿勢良く通り過ぎ去っていった。

 私は、彼らの消えた霧の方向を向いて、敬礼をするのだった。

     (注)・・・和田中尉は架空の人物です。
          そもそも、このパラグラフ自体が架空です。

 私は、ビビオのアクセルを吹かすのだった・・・。

   ◇

 かくして、午後4時、ダム巡り撤収時刻ギリギリに第23のダムに到着す。


     <下湯ダム>・・・ロックフィルダム

 正直、霧と小雨と夕暮れでよく分かりませんな^^;

 左の写真の左側中央に看板があり、その看板に赤い横線が引かれているのですが、これが最大貯水時の水面の線だそうです。

   ◇

 かくして、県道122号線を、途中から地方主要道44号線へ、国道4号線と国道7号線の継ぎ目にぶつかり東に折れれば、青森市内はすぐだ。

 しかし、その分枝に至った瞬間、

 私は、「先に進もう!」と思ってしまった。

 かくして、国道7号線を左折し、私は弘前に進むのだった。

 弘前・・・、私はつい最近まで、その読みさえも知らず「ひろまえ」と読んでいた^^;

   ◇

 余談だが、私は大学時代、一人暮らししていたとき、アパートが風呂付きでなく、銭湯に通っていたのだが、

 真夏のある時期、銭湯まで行くのが面倒くさくて、一週間風呂に入らなかったことがあった。

 ・・・それはさておき(さておける問題なのかッ!?^^;)、

 私は、青森に来て三日風呂に入ってなかった。

 旅の途中、時折、入湯のみの温泉施設があった。

 青森の浪岡町にも「和の湯」があった。

「うほっ!^^」と思い、私は、一度通り過ぎた道を戻った。



 泉質は、アルカリ性単純泉だそうで、私は、体に染み込むお湯を美味しく頂いた^^v

 あんまし客はいなかったが、お父さんとお兄ちゃんに連れられた幼女がいた。

 一歳半くらいで、これがメチャ可愛かった。

 豆みたいに小さくて、目が点々で、白いほっぺが真っ赤に染まっていた。

 手足の間接部分が、お人形みたいにくびれていた。

「可愛いでちゅね~」と思いつつ、チロチロ見ていたら、お父さんがどこかに行ってしまったらしく、私の近くにやってきて、指をくわえながらポツンと立っていた。

「お父ちゃんはもうすぐ返って来るからねえ~」と私が言うと、

「パパ、どこッ!?」と可愛い声^^

 私は、この旅で、全く可愛い者に出会っていなかった。

 だから、この豆チビに出会えて、心底、精神パワーが回復した。

 よく、RPGゲームで、減少した主役キャラのパワーゲージが、キャラをパワースポットに重ねた時に「ビヨ~ン」とフルになるけど、、そんなイメージだ。

 ・・・この温泉施設は、大人は入湯量390円だったのだが、体洗いセットは150円だったと思う(店員さんに勧められた^^)。

 ちなみに、幼児は入湯料60円である(子供は150円)。

 あの豆チビ、60円での入浴なんだ!

 くーっ、60円なんて可愛過ぎる、ガリガリ君の値段みたい!!!(←バカ)

     

                                     (続く 2009/12/01)
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[『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)⑭<トンネル>』]

2009-11-29 23:25:16 | みちのく西松建設ダム巡り
☆・・・11/10(火曜)…小雨

 ・・・<霧迷宮>から抜けた私は、半ば脱力し、でも、気力を振り絞り、次のダムを目指した。

 しかし・・・、「ダム・ファッカー」稼業、・・・辛いのである。

 ダム巡りを始めて、私は、すぐに、この作業、「地獄だな」と思った。

 一日に500㌔近くを車で移動し、何かにせき立てられる様に、強迫観念で幾つものダムを巡る。

 楽しいのは、ダムを発見したときの一瞬だけだ。

 その一瞬の「ときめき」だけが、私を突き動かしている。

 夕方にもなると疲労で睡魔が襲ってくる。

 インターネットカフェ(マンガ喫茶)に到着すると、そのままズブズブと眠りにつくのだ。

 私は、今回の旅行で、インターネットカフェに何泊もしたが、マンガなどは一冊も読む余裕がなかった。

 いや、唯一読んだマンガがあった。

     ・・・『外道坊&マーダーライセンス牙』^^;

   ◇

 私は、霧の中、主要道と思われる道を進んでいた。

 何人ものおばちゃんに道を聞いたが、埒が明かなかった。

 作業者風のつなぎを着た男がいた。

 道を聞くと、「ここはただの農道だ」と言う。

 その人は、口を開けると前歯が二本なかった。

 ダムに行きやすい45号線はどこか、と聞くも、キョトンとしている。

 日頃の生活で、道を地図上の番号で認識することがないのか。

 私は、ならばと、<四和防災ダム>の位置を聞く。

「それはある」

 と、つなぎ男は答える。

「どう行けばいいですかね?」

「この道を行けば分かる」

「有難う御座います^^」

 私は、車を走らせた。

「頑張ってね」

 と、つなぎ男は、前歯の位置の奥に空ろを垣間見せながら言った。

 何で、つなぎ男は、私が「頑張って」いると知っているんだろう。

 私にとっては、それもまた、<不気味リスト>に書き込むべき事象であった。

 ・・・しかし、<四和防災ダム>は見つからなかった。

 てゆーか、精神的に疲れがマックスになって、もうどうでも良くなっていた。

 とりあえず、食い物にありつきたかった。

 周囲は山々で、店などはなく、舗装の良い道路を、トリニティ(三台一組)で行動するダンプが行き交うだけであった。

     <四・和・防・災・ダ・ム> 訪・問・断・念・!

 だが、無数のトリニティ・ダンプの湧いて出る場所「<指久保ダム>建設工事現場」出入り口は発見した。

     

 かくして、私は、<霧迷宮>を後にした・・・。

 ・・・と、<指久保ダム>についてネット検索すると、以下のブログを発見した。

          指久保ダム<ダム番号215>(クリック!)

 このブログによると、建設中の<指久保ダム>は見学可能のようだ。

 しかも、私が、<霧迷宮>をさ迷っているときに渡った、田舎にそぐわない近代的なエクストラドーズド形式の指久保橋の上からでも、建設現場が見えるのだそうだ。

 が、私は、霧で見ることが叶わなかった・・・。

   ◇

 十和田市外に入る。

 ここも、シャッター商店街だ。

 寂しい思いを抱きつつ、北上する。

 そろそろ、腹ごしらえをしなくてはならないところだ。

 しかし、ここでも、私の食に対する優柔不断さが出て、なかなかいい場所が見つけられなかった。

 マクドナルドもあるが、旅先でのマックは避けたかった。

 私は、ローカルかつ庶民的な食事を所望なのだ!

 進行方向と逆サイドにあるうまそうな定食屋や、駐車場の入り難い食堂を何度もやり過ごした。

「よし、次に発見した店には、必ず入るぞ!」

 と、決心するのだが、それでもグダグダと二,三軒やり過ごした。

 <ラーメンの里・るんるん>の駐車場に滑り込む。

 メルヘンな名前とは違って、ドライバー御用達風の店だ。

 ラーメンと餃子を頼んだら、マスターが「だったら、定食にしたほうが、ご飯がついててお得だよ」と言うので、そうした。

     
              これは安い! 850円!!

 写真中央の赤いのは、トラウトサーモンの刺身であり、これが定食の付け合せである。

 嬉しい^^

 ラーメンは、支那ソバ風の上品な味で、餃子は、肉がたっぷり! この肉厚さは、私に紅虎餃子房を思い出させた。

 餃子の包み方も、その両サイドが独特で個性的、実がこぼれないように折り返しているんだな^^

 貪り食う。

   ◇

 この旅では、結局、十和田湖には行かなかったのだが、十和田の市内は抜けて、国道4号線から国道394号線を西に、第20のダムへ。

     
          <和田ダム>・・・ロックフィルダム

 前の職場で、パートの奥さんで和田さんという濃い顔の方がいた。

 私は、「次は和田ダムかぁ」と思いつつ向かっていたら、和田さんの顔ばかり思い出してしまった^^;

 続いて、近くの<作田ダム>へ。

 東八甲田家族旅行村と言う、冬に訪れると寂しいキャンプ場風や、牧場を突っ切りダムに向かうと、採石場があった。

     

 この看板には、一日2回の発破をかける時間が記されています。

 でも、採掘場のほうは静かで、今日は誰もいないようだ。

 更に進むが、誰もいない。

 雨はシトシトと降っている。

 静かで怖い。

 ・・・と、もっと怖いものがあった。

          
              作田隧道

 この誰もいない空間での、暗いトンネルの怖いこと怖いこと^^;

 もし、トンネル内の走行中に、四方八方から手がニュニュニュと出てきたら、どうすればいいのか?

 いや、それでもいい。

 車を猛スピードで飛ばして、やり過ごせばいいのだから・・・。

 でも、行きにオバケに遭遇した場合、帰りにもう一度、このトンネルを通る勇気は私にゃ、ない。

 でも、この道がダムを経由してどこかの他の道に通じているのならば、この「恐怖トンネル」も一度だけ通れば済むだろう。

 ・・・いや、しかし、この道がどこかに抜けられるとしたら、オバケも、一度きりのチャンスを逃さないであろう。

 何にしても、この一回が、勝負どころだった。

 などと考えつつ、

 私は、ただひたすらに、出口の光だけを見て、車を飛ばした。

 天井から水滴が落ちてきても気にしない。

 内壁の染みも気にしない。

 内部のコンクリの継ぎ目も気にしない。

 気にしない、気にしない~^^;

      
       第21のダム<作田ダム>・・・ロックフィルダム

 そして、ここは、西松建設施工のダムであった。

   ◇

 西松建設会長室では、衛星映像会議が行われていた。

「ふはははははは^^ ミッドナイト・蘭は、我が社が建設した作田ダムのトンネルで恐怖を感じておるようだぞ」

「我々の、恐怖でミッドナイト・蘭の精神を徐々に削いでいく作戦は功を奏していると思われるな」

「確かに、宮城の後に、一気に青森に逃げられたのは、我々も驚いたが、下北半島辺りから、完全に、我々の監視に置かれている・・・^^;」

「私の硫黄ガス作戦で、ミド蘭の喉を焼いています^^」

「俺は、中国共産党から拝借した霧発生装置で、ミド蘭の視界を奪っています」

「僕は、雇ったおばさんたちに、ミド蘭に聞かれたら、間違った道順を教えるように仕込んでおきました^^」

「おう、みんな、よくやってくれているな!」とリーダー。

 ・・・と、そこまでみんなの話を黙って聞いていた西松建設社長が言った。

「お前ら、揃いも揃って、何で、そんな回りくどい作戦を行なっているのだ? さっさと殺っちまえよ! おい、お前、おばさんを雇ったって、何人雇ったんだ?」

「なにぶん、ミド蘭の細かい移動経路が分からないので、新郷村から十和田市にかけて、200人のおばさんを配置しました」

「・・・200人? おばさん一人に幾ら払っているんだ」

「それは任せてください^^ 青森県の最低賃金時給630円で雇っていますから^^」

「200人のおばさんを何時間づつ雇っているんだよ! 一時間づつだとしても、12万6千円の人件費がかかるぞ」

「そ、それは、大丈夫です^^; ちゃんと昼休憩の一時間は引いていますから^^;」

「だから、何時間雇ったんだって聞いているんだ!」

「・・・ブツブツ・・・、・・・時間です。ちゃんと定時で上がらせましたから」

「だから、何時間雇ったんだって聞いているんだ!」

「・・・、・・・一人づつ、8時から17時まで雇いました・・・、・・・」

「・・・12万6千円×8時間・・・、う、うわっ、100万8千円!!!」

「お前の下らない作戦で、経費が100万もかかってしまったのかあああぁ!!」

 西松建設社長ウサチャンは卒倒した。

     

                                     (2009/11/29)
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[『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)⑬<霧迷宮>』]

2009-11-23 12:26:48 | みちのく西松建設ダム巡り
☆旅は続いていた。

 私は、恐山の硫黄の臭いがきっかけとなり、東北の冬の始まりの寒さも手伝い、いささか喉に痛みを感じつつ、<ダム・ファッカー>稼業を続けていた。

     

   ◇

 キリスト日本訪問の由来の地・戸来村を後にした私は、国道454号線を西に進み、第18のダム<二の倉ダム>へ。

     

 国道沿いなのに、木立に囲まれて、よく見えません^^;

 アスファルトフェイシングフィルと言う形式だそうですが、写真だけを見ると、土手ダムですな^^;

 大成建設施工です。

 しかし、朝から、距離の割には、調子良くダムを巡れています。

 私はいつも、一時間1ダムを目標にしています^^

 ホクホクしながら、次のダムへ。

 地図上では、「通行不能」と書かれている国道から北へ伸びる地方主要道45号線を進む。

 何となく、地図上の記載と、現実の工事状況とのタイムラグを予想出来ているときもあり、この時は、脇に出来た迂回路で、目的地への最短距離を進めた。

 もっとも、かなりの斜度を登り切る愛車の頑張りもある^^

   ◇

 しかし、ここで大幅に時間を食った。

 地図上で、次のダムは近くにあるのである。

 ・・・ないのである。

 色んな人に道を聞く。

 農家のおばちゃんに聞いた。

 草刈シルバー人材グループに聞いた。

 一巡りして、また、農家のおばちゃんに聞いた^^;

 みんな丁寧に教えてくれるのだが、いかんせん、それでも遠いので、説明が追いつかないのだ。

「行けば分かるさ!」などとアントニオ・猪木の引退のときのセリフみたいなことを言ってきたおばちゃんもいるが、全ては、森林と田畑の風景の中に消えていた。

 視界のかなたに、横一文字が現われて、「ああ、ダムだ」と近づくと、ビニールハウスの屋根だったりする。

 同じトコをグルグル回った。

 とにかく、ここらの道をしらみつぶしに走れば、いつかは辿り着くと思うのだが、ない。

 弥栄神社(と思しき神社)が、道の要の場所にあるのだが、違う道を選ぶも、いつの間にやら、その神社の交差に舞い戻ってしまうので、恐ろしかった^^;

 しょうがないので、その神社でお参りしてみるのだが、その神社、かろうじて形は残っているが、朽ちているようだった。

 どこにも神社の表記がない。

 ここらは、違うダムの建設現場が近いらしく、ダンプが行き交っていた。

 そのダンプは、必ず、三台一組である。

 その意味は分からないが、ダンプと言う「荒くれ者」の象徴みたいな存在が、きちんとスリーマンセルで行動するさまは不気味である。

 ・・・最終的には、「通行禁止」のわき道に入っていったら、ダムがあった。

     
        第19のダム<又木戸ダム>・・・アース土手ダム

 ここも、大成建設施工だった。

 続いて、<四和防災ダム>と、建設中の<指久保ダム>を目指したのだが、

 山の中、迷いに迷った。

 三台のダンプの連なりとすれ違い、何度も、弥栄神社の交差点に戻った。

 霧は濃い。

 ここは、<クノッソスの迷宮>だ。

 皆がイメージする四角い迷路ではなく、緩やかな曲線の迷路。

 だから、私には、直線道路を進んでいる感覚しかない。

 その中心には、ミノタウルスが刃を研いでいるのか?

     

   ◇

 霧の中に、自動の車椅子に乗った老婆がいた。

 ガンタンクのようで、東北の村には、これで移動しているおばあちゃんが多い。

 道を聞くと、丁寧に教えてくれるのだが、何を言っているか方言でよく分からない^^;

 「右」「左」をちゃんと記憶する^^;

 でも、その「右」「左」には、「三つ目の角を」や「表示のある角は通り越して」だとかがくっついている訳で、それを聞き逃している私は、結局は迷う。

 ただ、私は、霧の中、人もいない、舗装だけはされた道を進み、その舗装もなくなった。

 横には、林の中、<頂内川源流の碑>が立っていた。

 私は、それを最初は、「須内(すない)川」と読んだ。

 すると、シナイ半島を思い出した。

 ここは戸来村近郊、キリスト由来の地・・・。

 思えば、ダンプ三台一組は、キリスト教の「三位一体(トリニティ)」を意味するのか・・・。

 私は、なんか怖くなって、元の道を戻った。

 しかし、霧は、そんな私を逃がしてはくれない・・・。

     

                                     (2009/11/23)
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[『ダム・ファッカー(みちのく水谷建設ダム巡り)〔21〕<小沢・五千万・賄賂・胆沢ダム>』]

2009-11-19 11:25:58 | みちのく西松建設ダム巡り
☆やはり、私は、飄々と事件の中心に出現しますな^^v

     
     「よっ! 色男ッ!!」

 以下のニュースを読んで欲しい。

     水谷建設元会長「小沢氏側に5000万円」 ダム工事受注、裏金か(産経新聞) - goo ニュース(クリック!)

《民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」による政治資金収支報告書の虚偽記載問題で、法人税法違反罪で実刑判決を受け、服役中の中堅ゼネコン「水谷建設」元会長の水谷功受刑者(64)が東京地検特捜部の事情聴取に対し、「平成16年に小沢氏側に少なくとも5千万円を持っていった」と供述していることが18日、関係者への取材で分かった。当時の陸山会の収支報告書にはこの献金の記載がなく、政治資金規正法違反(不記載)にあたる疑いもある。
 16年当時、国土交通省発注の胆沢(いさわ)ダム(岩手県)工事を水谷建設が下請けで受注しており、特捜部はその見返りだった可能性もあるとみて、慎重に捜査しているもようだ。関係者によると、問題の工事は、国交省東北地方整備局が16年10月に発注した胆沢ダム堤体盛立第1期工事で、大手ゼネコンの「鹿島」が、ほかのゼネコン2社と共同企業体(JV)を組み、約203億円で受注。水谷建設は、ほか4社とJVを組み、下請け工事を受注していた。
 水谷受刑者は、特捜部の複数回にわたる事情聴取に対し、「小沢氏側に5千万円を持っていった。ほかに(水谷建設)社長に5千万円を持っていくように指示した」と供述したという。
 ただ、水谷建設社長は小沢氏側に5千万円を持っていったことを否認しているという。特捜部は西松建設の違法献金事件で、3月に小沢氏の公設第1秘書、大久保隆規被告(48)と国沢幹雄元社長(70)=政治資金規正法違反罪などで有罪判決確定=を起訴した後も小沢氏周辺の捜査を継続。ゼネコン関係者から事情聴取を進めてきた。
 胆沢ダムをめぐっては、国沢元社長が特捜部の調べに対し、ダム工事受注が献金の動機のひとつだったとする供述をしたとされる。
 ゼネコン関係者によると、小沢氏側は地元・岩手を中心に東北地方の公共工事受注に強い影響力を持つとされ、国沢元社長の公判でも検察側は、談合組織への影響力を背景に、西松が小沢氏側から「天の声」を得る目的で違法献金を続けたと主張している。(産経 2009年11月19日(木)08:05)》

   ◇

 私、11/13、雨の中、この<胆沢ダム>を訪れています。

 ここは、民主党が凍結した、建設中(であった)の西松ダムの一つである。

 でも、凄まじい勢いで、ダンプが行き交い、重機が動いています。

     
             第46のダム<胆沢ダム>

 今回巡った中でも、超巨大なものの一つです。

 なんたって、それまであった、これまた巨大な<石淵ダム>を湖底に没させてしまうほどの大きさだ。

     
             第47のダム<石淵ダム>
   ◇

 これらのダムの報告は、後でもうちょい詳しく記すが、

 私に理解できないのは、

 民主党は、このダム工事を凍結し、その経費を国家予算に返還するも、

 でも、ダム工事は着々と進んでおり、おそらく完成するわけで、

 ならば、国家予算に上乗せ返還し、子供手当ての経費3兆円の一部にするという算用はどうなっちゃうのだろう、って問題だ。

 これまた、凍結予定の、秋田の<森吉山ダム>もほとんど完成していますよ・・・。

   ◇

 これはあくまでも、速報です!

 私、今日から仕事開始なので、短くてすいません。

                                     (2009/11/19)
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[『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)⑥<福島の勝負どころ>』]

2009-11-18 08:00:56 | みちのく西松建設ダム巡り
☆上記は、初めて見た「熊注意!」の立て看板である。

 この後、東北各地で、各種の「熊注意!」を見るが、初めて見たので、この時の衝撃は大きかった。

 でも、ネタのために車を降りて、ちゃんと写真に収める私のプロ根性^^

 ・・・実は、私、大槻のインター近くのセブンイレブンで『ジョジョの奇妙な冒険』の最新刊を買っていた。

 暇なときに読もうと思ったのだが、結局、読むのは東京に帰ってきてからになった。

 それには、アメリカ横断レースをしているジョジョ達が、「熊注意!」の看板のそばを通るシーンがある。

 その絵が以下である。

     

 『ジョジョ』の作者・荒木飛呂彦が東北の都市出身なのは有名であるが、こういう時に、出身地スピリッツが発揮されているのですね。

   ◇

 国道114号線を突き進み、トンネルを幾つか抜け、ダムのあると思われる箇所に道がないので素通りし、長い橋を渡り、そして、わき道を左に入り、ヘアピンでカーブ、すぐに、先ほど渡った橋をくぐり、来た方向に戻る。

「うわっ! デカッ!!」

 第4のダム<大柿ダム>であった(ロックフィルダム)。

     

 ここは、これ以上進入禁止であった。

 国道を戻った先にある管理所敷地にも入れない。

 故に、先を急ぐことにした。

 下流には、以下のような「放流警報」についての看板があった。

   

 旅の間に、一度でいいから、この放流の警報を聞きたかったが、その季節ではないようで、それは叶わなかった。

   ◇

 国道を少々戻り、地方道49号線へ。

 途中でふいに道が細くなったりで、稀ではあるが、対向車との兼ね合いがスリリングであった。

 続いて、<横川ダム>に向かったのだが、途中に、<横川ダム>のサブのようなダムがあった。

 第5のダム<鉄山ダム>・・・。

     

 この通り、工事中で進入禁止でしたが、堤防みたいで、絵的には寂しいものでした(アース式ダム)。

 実は、当初、この鉄山ダムが見つけられず、私は、ちょい下流から、車を停めて、河原を遡ってみたのですが、途中で行き止まりで断念しました^^;

 でも、今こうして記すと、そのときの空気の肌合いが蘇って来ます^^

   ◇

 第6のダム<横川ダム>・・・重力式コンクリートダム。

     

 規模は大きいのですが、水の溜りの少なさや、湖面の落ち葉が、寂しいダムに感じさせる。

 ここも、季節的なものなのか、進入禁止である。

   ◇

 朝から、ダム巡りに夢中になっていて、食事を摂っていなかった。

 二本松城の頃から、何かを食べたくて、でも、せっかくの旅行なので、どこか、ちゃんとした郷土レストランで、現地のものを食したいと思ったので我慢していた。

 6つのダムをクリアーし、私は、そろそろどこかで何かを食おうと考えていた。

 しかし、ここは山の中、ドライブインさえもなかった。

 地方道34号線には、地図上でセブンイレブンがあったが、コンビニで食を満たすのは、どうも嫌だった。

 これは、小規模ながらも、嫁さん探しと似ている。

 私は優柔不断で、この旅行の中で、後にも同じような状況になるのだが、優柔不断にも、もっと上があるだろうと、なかなか食欲を満たせないのだ。

 しかし、この南相馬市の郊外には、食堂さえもなかった。

 農道の中を進むのだが、前方を、トラクターが我が物顔で進んでいた。

 道が広いところで、そのトラクターを追い越すのであった。

 問題の34号線と62号線の角には、セブンイレブンがあった。

 やや触手が動いたが、おそらく食堂も商店さえもない62号線に左折した。

 ただ、次の目的地には、ダム公園があるので、売店があることを希望した。

 ・・・そんなものはなかった。

 しかも、遠目にしかダムが見られなかった。

 ・・・第7のダム<高の倉ダム>・・・(重力式コンクリートダムだろう)。

   

   ◇

 そして、ここから、「ダム・ファッカー」の福島篇のクライマックス「峠越え」が始まる。

     

 地図にも載っている地方道62号線は、山道であった。

 旅を終えた今となっては、東北の各県で同じような状況に陥ったが、この時点では衝撃であった。

 最初こそは、以下のような、「伐採予定樹」などを見て、何か珍しくて喜んでいたのだが、すぐに悪夢のような状況になった。

 雨が降っていたらしく、道の落ち葉は湿っていて、木々の陰で暗かった。

 落ち葉舞い散る狭い未舗装の山道の片側は、断崖なのである・・・。

          

 写真では、伝わらないかもしれないが、その断崖のプレッシャーは大きい。

 今、ネット検索していたら、以下のようなブログで62号線が報告されていたので、読んで欲しい。

          魔の県道62号線”恐怖の峠越え”(クリック!)

 でも、上記のブログの方は多人数で、カーナビもついているし、おそらく4WDだろう。

 私は、一人で、地図のページを捲りながらの普通車である^^;

 怖かった。

 途中、一人の男とすれ違った。

 ハイキングをしているらしい。

「この道、62号線でいいんですよね?」

「はい」

「野手上ダムに行けますか」

「ええ^^ でも、山登りでですか?」

 と、その男の人は、車全体を眺めてきた。

 私の車の後部座席は、シーツや羽毛布団で盛り上がっている。

 私は、「死体遺棄」を疑われているような感じがして、慌てて言った。

「車でです。東京からダム巡りに来てましてね^^ 車中泊も覚悟しての旅行です^^;」

 言い訳がましい。

「そうですか^^ 野手上ダムは、車だと遠回りになりますが、行けますので御安心下さい^^」

「は、ありがとうございます^^」

 かくして、私は、細い斜面を進む。

 私は、せっかちなので、どうしても、ある程度進むと、道が開ける想像をして走るのだが、山道は続いた。

 そもそも、まだ下りにさえなっていない。

   ◇

 この後、このような山道林道を通るときには、人っ子一人いないのが常であるが、先ほどのハイキングの男もそうだが、道を整備している夫婦がいた。

 奥さんが、私が車で上って来るのを見て、「あんれまあ」と言う表情をしていた^^;

「ここは、なかなか険しいですね^^;」

 私は、「死体遺棄」容疑の引け目があるので、僻地で人に会うと、フレンドリーに声をかける事にしていた。

「ああ、もうちょい続くよ」と旦那さん。

 向こうで奥さんも優しく頷く。

「この道、二本松方面に行きますかね?」

「ああ、行くよ」

 あんなにも二本松から出たがっていたのに、今は、二本松に戻りたいのである。

   ◇

 下りになって、しばらくしてから、常に右足は、ブレーキペダル上に浮かせていたので、次第に右足及び、それに伴い、右のお尻ぺたが痛くなってきた。

 しかし、ここでは、一度のハンドル操作・ブレーキ操作の誤りが、命取りである。

 細心の注意で進んだ。

 腹も減った。

 頑張るしかなかった。

   ◇

 

   ◇

 村に出た。

 名もなき道だが、舗装されている。

 この峠道の途中の右手に、次の目的地があるはずだった。

 しかし、少なくとも、車で入れる道はなかった。

 故に、私は、村道を右に向かった。

 ここから、第8のダム<野手上ダム>に向かうのだ。

 途中、夫婦の乗った車と狭い道をすれ違った。

 私は、スルスルと窓を開けて、この道がダムに行く道でよいのかと聞いた。

 すると、旦那が笑顔で頷いた。

 助手席では、ショートカットをきっちりセットしている上品そうな奥さんが微笑んでいた。

 ・・・美少女欠乏症にかかった私は、美熟女にもときめくのだった^^;

   ◇

     
      遥か彼方に、<野手上ダム(風兼)ダム>を望む。

 ここは、アースフィル・・・、土手ダムであるな^^;

 ここ、写真の場所で、私は立ちションをしたのだが、湖の対岸に誰かがいたらしく、私は辱めを受けた^^;

   ◇

 舗装された62号線を進み、続いて、第9のダム<岩部ダム>に到着!

     ・・・アースフィルダムです。

 ここは、湖面に水質調査の塔が立っていて、絵的に趣がある。

 私は、下流の橋の上から撮ったのだが、舗装された道に車を停めておくことに躊躇の思いも起こるのだが、実際には、他の車は通らない^^;

 人も通らない^^;

 ただ、鳥のさえずりが、時折、耳に心地いい。

   ◇

 腹が減った。

 もう何でもいいから、食べるしかない。

 62号線から国道144号線に出る交差点に名も知らぬコンビニ風があった。

 私は、そこで郷土料理とは全く関係ない食べ物を買った。

 美味しいものを食べようと、我慢して耐えて、このザマである^^;

 以下の画像は全て、ネット上で拾ったものです。

   ・・・ラッパーズ ハム&チーズ

   ・・・ランチパック たまごとツナ

   ・・・ピザポテト

   ・・・午後の紅茶

 国道114号線を北上しつつ、貪り食った^^

 うまかったー!!

 途中、<UFOふれあい館>と言う興味深い施設があったが、素通りする・・・。

   ◇

 さて、暗くなってきた。

 私は高速に乗り、青森に行くつもりであった。

 が、宮城の<黄身ちゃん>からメールがあり、「今夜は、うちに泊まりなさい」とのこと。

 親戚の黄身ちゃんの豪邸の、遠刈田温泉から直引きの風呂は最高なのだ。

「宗ちゃん(黄身の旦那)が、今夜はカレーを作ってくれるから」とのこと。

 何で、そこで「カレー」を殺し文句に使うのだろう?

 黄身ちゃんの中での、私の思い出は子供の姿なのだろうか、と思いつつ、国道4号線を北上し、宮城に突入する。

 通り過ぎた福島市内の街は明るかった。

 ヨークベニマルもあった^^;

   ◇

 宮城に入り、途中から山の舗装道路に入る(国道457号線)。

 他に車もない。

 が、暗がりの中に、<なかよし産業>と言う建物が浮かび上がった。

 「暗闇」と「なかよし」のミスマッチが無気味であった^^;

 ・・・かくして、その夜のヤサは決まり、温泉・ビール・カレー^^;に、ありつくのであった。

   ◇

 その頃、福島に集結した<西松9栄神>たちは地団太を踏んでいた。

 メンバーの一人が、青森から駆けつけた女に文句を言った。

「お前が遅いから、ミッドナイト・蘭を取り逃がしたんだぞ!」

「しょうがないじゃない! 青森は一番遠いんだから!」

「ともあれ、宮城に行ったと思われるミッドナイト・蘭を追うぞ!」

「ラー!!」

 ・・・危うし、ミッドナイト・蘭ッ!!!

                                     (2009/11/18)
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