天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

『男はつらいよ寅次郎純情詩集』倍賞千恵子は渥美清にお兄ちゃんの娘ぐらいの歳その母親を好きなら文句無し

2010-10-11 15:07:03 | 日記
今日の日記は、今お茶の間鑑賞している松竹映画『男はつらいよ 寅次郎純情詩集:第18作』(1976年製作 山田洋次監督 渥美清 倍賞千恵子 京マチ子 檀ふみ主演)のことです。
私は10月1日の日記で、9月26日に亡くなった池内淳子さん(享年76歳)が出演した松竹映画『男はつらいよ 寅次郎恋歌・第8作』(1971年製作 山田洋次監督 渥美清 倍賞千恵子主演)を紹介しました。
この映画の池内さんよりも十歳で年上で十作後のマドンナ役を演じ今だ御元気な京マチ子さんを今日ふと思い出して、朝レンタル店から借りて、今久しぶりに鑑賞しています。この映画は、唯一マドンナ役の女性が亡くなってしまう寅次郎の悲恋になっています。
でも、映画でこの世を去った京マチ子さんが御健勝で、その死を看取った寅さんが先に亡くなってしまい、何か人生の数奇な運命を感じさせ、人間にとって真の幸せとは何かを訴える寅さんシリーズでも屈指の名作映画でした。
映画では、旅先の旅館で寅次郎(渥美清)は、旅芸人一座を歓待・ご馳走した為、宿の支払い金が足りなくなって、地元警察署に留置されてしまいます。その知らせを受けたさくら(倍賞千恵子)はその留置所まで寅次郎の身柄を引き取りに出かけ、二人揃って柴又・とらやへ帰ってきます。
その際、さくらの息子・満男の学校の担当、若い女先生(檀ふみ)の話題になりました。そのさくらと寅次郎の映画での会話に、自分の今までの行動を振り返って、私はとても神妙な気持ちになってしまいました。以下の二人の会話を掲載します。
・(倍賞千恵子)『あのね、お兄ちゃんはほんとに若くないのよ!そりゃいくつになっても、女の人を好きになったってかまわないわ!でもね、あの先生はお兄ちゃんの娘ぐらいの歳なのよ!お兄ちゃんがまともに結婚してたら、あの先生ぐらいの女の子がいてもおかしくないのよ!』
・(渥美清)『そうか!なるほどな!』
・(倍賞千恵子)『仮によ、あの先生にきれーなお母さんがいたとして、その人をお兄ちゃんが好きになったとしたら、私たち誰も文句なんか言わないわ!お兄ちゃんはそれぐらいの歳なのよ!』
・(渥美清)『そうか・・あの先生のおっ母さんねぇ~ ん・・歳恰好になんのか・・俺もそろそろ考えなくっちゃなあ!』
そして、その二人がこのような話し合っている場面に、女先生(檀ふみ)が母親(京マチ子)を連れてとらやにやってきます。添付した写真は、そのとらやで渥美清が京マチ子に出会った映画のシーンです。
映画でのさくらは、常識的な社会倫理で恋愛年齢を問題にしています。でも、恋愛に年齢がまったく関係ないのは、文豪ゲーテの逸話でも立証されています。そして残念ながら、私は京マチ子のような素敵で加齢な女性には出会っていないので、さくらが寅を諭した前半部分しか説得力がないです。
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