天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

映画『男はつらいよ寅次郎紅の花』吉岡秀隆と後藤久美子はバック音楽徳永英明「君と僕の声で」思いを募らせ

2010-09-17 00:30:00 | 日記
今日の日記は、松竹映画『男はつらいよ(最終48作)寅次郎紅の花』(1995年製作:山田洋次監督 渥美清 倍賞千恵子主演 浅丘ルリ子 吉岡秀隆 後藤久美子共演)のことです。
今私は、38作『男はつらいよ 寅次郎知床慕情』に続き、寅さんシリーズ最終作『男はつらいよ 寅次郎紅の花』をお茶の間鑑賞しています。今回のマドンナは、シリーズに4作出演している場末のキャバレー歌手リリー(浅丘ルリ子)です。この作品は寅の甥っ子、満男(吉岡秀隆)と高校の後輩・泉(後藤久美子)の若い二人の愛の結末を、寅とリリーの永年の愛を絡ませ新鮮な視点で描かれた恋愛映画の名作です。
世代のまったく違った二組の男女の織り成す恋愛の真摯な姿に、私はとても感動しました。
満男(吉岡秀隆)は、医者の卵との縁談話をする泉(後藤久美子)に、自分の本心とは裏腹な態度を取り、泉に結婚へ踏み切らせてしまいます。満男の母親・さくら(倍賞千恵子)は、寂しい表情を浮かべて『満男は振られちゃったのねえ・・・ダメねえ』と別れる時に、泉にふと呟きます。そのさくらの思わぬ言葉に、泉の心は千路に乱れます。
そして、その帰り新幹線の車中で物思いに耽る泉に、バック音楽として徳永英明の作詞・作曲『君と僕の声で』が流れ出します。山田洋次監督はシンガーソングライター・徳永英明のファンで、満男と泉のシーンには必ず彼の音楽が使われています。この時に流れる歌も、とても素敵な楽曲です。以下に、バックに流れた歌詞を掲載します。
♪生まれたばかりの歌が 心をなだめてくれる
♪遥かな空の向こうまでも 想いは届くだろうか?
♪狂った軌跡を描く 時代に何を求める
この流れる歌の中、帰宅した泉は結婚式用の純白のウエディングドレスを試着します。そして、その美しい姿を母親・礼子(夏木マリ)がじっと見つめています。添付した写真は、その映画シーンです。
♪僕らの夢と希望だけが 未来を変えていくから 
♪誰かが声を枯らして走りだせば あざ笑うものがいる
♪だけどお前も本当は心の中で 憂い満ちているなら
♪君と僕の声で すべてが全ては始まるから
♪だけどお前も本当は心の中で 憂い満ちているなら 君と僕の声で・・・・
この『君と僕の声で』の最後の歌詞は、満男と荒川土手にいたアベックとの喧嘩で聞き取れなくってしまい、私にはとても残念でした。
素晴らしいバック音楽である徳永英明の名曲『君と僕の声で』で、満男と泉のお互いの思いを募らせる映画での名シーンです。この二人のシーンで、『男はつらいよ』は寅さんの恋愛映画だけではなかったと、私に見事に証明してくれました。
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