天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

ナショナルギャラリー『大使たち』頭骸骨見えてくる方向にガイド本混乱有り現地でもっと確認すればと悔やむ

2012-03-14 20:52:13 | 日記
今日の日記は、イギリス旅行記(その23)第七日目1月3日(火)午後に観光したナショナル・ギャラリーで鑑賞した展示絵画のハンス・ホルバイン(子)作『大使たち』(1533年製作)のことです。
添付した写真は、アナモルフォーシス(ゆがんだ画像を円筒などに投影したり角度を変えてみたりすることで正常な形が見えるようになるデザイン技法)を採用したその問題の展示されている絵画です。
私は日本にいる時、事前にロンドンの美術館ナショナル・ギャラリー展示品を『週刊 世界の美術館』で詳しく勉強していました。その解説書によれば、”『大使たち』には、だまし絵があり、絵画の右側の斜め下から観ると頭骸骨が見えてくる”と書かれていました。
だから、私はその絵画を前にして、その美術書に書かれていたように、この絵画の右側から斜めに見てみました。すると、その行為を見つけた現地ガイド女性が、”右側でなく左側から見ないと頭骸骨は見えないですよ!”と、私にその見る位置が違うことを教えてくれました。
彼女の助言が私の読んだ解説書と違い、あまり納得がいかなかったですが、彼女の言う通りに方向を変えて、私は左側から見てみました。でも、あまりじっくりと見て確認する時間がなかったので、その変えた位置からでも、私は、その問題の頭骸骨を見つけ出すことは出来なかったです。
私は、とても気持ちが消化不良になって、日本に帰ってから、この件について、よく調べてみました。まず、現地ナショナル・ギャラリーで購入した公認ビジターガイド(日本語版)には、絵画の問題箇所に引き出し線を設けて、”歪められた頭骸骨は絵画の「右側」に立つと形が見える”と記載されていました。だから、その解説書を元に『週刊 世界の美術館』もそのように記述したみたいです。
また、ウィキペディア(フリー百科辞典)の”アナモルフォーシス”の解説には、”『大使たち』(1533年)はその例として最も有名である。絵の下部にゆがんだ物体が描かれており、この物体は「右斜め下」から見ると人の頭蓋骨に見えるようになっている。”と記載されていました。しかし、その同書に添付された頭骸骨写真の説明書には、”『大使たち』の手前にある物体を「斜め左下」から見た様子。頭蓋骨であることが分かる。”と書かれていました。その方向が、まったく逆の記述になっており、どちらが正解なのか?これを読んだ者はまったく混乱するばかりです。
しかし、この頭骸骨写真の説明書と現地ガイド女性が指摘した「斜め左下」の方が、私は正解のような気がします。そして、私は、現地のナショナル・ギャラリーで、もっとよく鑑賞してちゃんと正否を確認してくれば良かったと、今大いに悔やんでいます。
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