天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

映画『スパルタカス』ダルトントランボ脚本スタンリーキューブリック監督でトニー・カーティスさんは安楽死

2010-10-10 13:23:05 | 日記
今日の日記は、先月29日、心不全のため死去したアメリカ俳優トニー・カーティス(享年85歳)さんが出演された映画『スパルタカス』(米1960年製作 スタンリー・キューブリック監督 ダルトン・トランボ脚本 カーク・ダグラス主演)のことです。
トニー・カーティスさんを偲んで、この映画を今私はお茶の間鑑賞しています。ここに、添付した写真は、ローマ軍名将クラサス(ローレンス・オリヴィエ)の前に、生まれ故郷のシシリー島から贈り物の奴隷として連れてこられたアントナイナス(トニー・カーティスさん)です。
この映画では、奴隷の剣闘士スパルタカス(カーク・ダグラス)がローマ共和国に反乱を起こします。その反乱軍にクラサス邸から逃げ出した召使アントナイナスも参加します。しかし、その反乱は失敗して、その反逆者たち全てはローマまでのアッピア街道脇に、磔の刑になります。その刑に最後まで残ったスパルタカスとアントナイナスの二人は、クラサスからお互いの決闘を命じられ、勝った方を長い苦痛を伴う磔の刑に処すると宣言されます。
お互いに相手のことを思い、楽な死を選べるように、必死に相手を殺そうとします。この非人道的なプロットは、とてもダルトン・トランボらしい素晴らしい脚本です。そして、所詮召使は剣闘士に勝てる訳がなく、トニー・カーティスさんはカーク・ダグラスに『あなたが好きでした 父親のように』と言って安らかなに死んでゆきます。とても感動するシーンです。出演者たちが名優ばかりで監督も超一流です。特に、往年のハリウッド大スターであるチャールズ・ロートンは貫禄充分の素晴らしい名演でした。
この映画を鑑賞して、映画の舞台になった南イタリアに私は早く訪問したくなりました。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『南部坂雪の別れ』で大石内... | トップ | ハンセン病を患った大谷吉継... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事