天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

『麗しのサブリナ』ハンフリーボガートはオードリーヘップバーンとの逢瀬で車電話「7年目の浮気」切符2枚

2010-11-15 22:28:30 | 日記
今日の続編日記は、映画『麗しのサブリナ』(米1954年:ビリー・ワイルダー製作・監督・脚色 ハンフリー・ボガート オードリー・ヘップバーン ウィリアム・ホールデン主演)のことです。添付した写真は、映画デビューの前はバレリーナを目指したオードリー・ヘップバーンの素敵な容姿です。
この映画の原作は、ブロードウェイのサム・テイラー作のヒット戯曲です。この戯曲を原作者サム・テイラーとビリー・ワイルダー監督、アーネスト・リーマンの3人が共同脚色しました。この映画で、富豪ララビー家長男のハンフリー・ボガートが、オードリー・ヘップバーンの父親が運転する車・ロールスロイス内の自動車電話(注:56年前の当時にもアメリカ富裕者自家用車にはあった)で、会社の秘書にその日の予定を連絡するシーンが出てきます。字幕で表示されたその台詞を読んで、私はとても驚きました。それは何度も鑑賞していても、今まで気が付かなかった台詞でした。以下に、その驚いた台詞を引用掲載します。
『次は今夜の予定 「7年目の浮気」の切符2枚 その後ペルシャンルームのテーブルを予約 暗い隅の席がいい』
ハンフリー・ボガートがオードリー・ヘップバーンと劇場観劇する予定の戯曲は、翌年ビリー・ワイルダー監督が製作した映画『7年目の浮気』の原作戯曲でした。この映画『7年目の浮気』の原作は、ブロードウェイで長期興行を続けたジョージ・アクセルロッドの3幕もの舞台劇『7年越しのムズムズ』です。
ビリー・ワイルダー監督は、この映画『麗しのサブリナ』を製作している最中でも、次の作品の構想を練っていたのでしょう。だから、彼特有の演劇的映画の遊び心から、その脚本に次作の原作戯曲をそっと入れたのだと、今私は思っています。これは、ビリー・ワイルダー監督らしい脚本の冴えです。
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