インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

神々が生きていた頃の遺品

2008-06-21 17:27:49 | 思想・宗教
 今回、インカ・マヤ・アステカ展のトラロック神(アステカの水の神;写真)はインディオのケータイのキーホルダーと化している。

 解説書曰く「アステカ時代に作られたトラロックの壺の中でも際立って美しいとされている。土器の表面は青色を基調とし、特にメガネのフレームのような目の表現と口から伸びる二本の牙、そして壺上部の頭部が特徴的である。古代の人々は、トラロカン(天国)に住むトラロック神に、雨と豊穣を祈願していた。この水を貯えるトラロックの壺は装飾性にも優れており供物として利用される例が多い」とある。

 何かハクション大魔王が出てくる壺に似ている。日本にも神をかたどった壺や皿があろうが、ここまで狂信的ではない。

 精霊崇拝のアステカの人々は、プレイステーションポータブル用ゲームにはまっている現代人と同じ感じであろう。プレステに没頭する現代人は電源を止めれば、資本主義の現実に戻るが、アステカの人々は死ぬまでゲームが止められない。もっともプレステの人々は頭だけで画面に没頭しているが、アステカの人々は肉体そのもので、大自然、大宇宙に溶け込んでいた。

 ピラミッドや球戯場などの建物から、暦や祭り、こんな小さな壺にいたるまで、偉大なる神々(…グレートスピリッツか)を表現していたから、人間なんて神々に仕えるゲームのコマに過ぎなかったわけだ。人間が飲む水を受ける器は、中に入っている水の神を表現している。これなら、確かに、水を扱う度に神を忘れないだろう。

 よし、これからは日本人もこれをやらねばなるまいな。
 
「危険な宗教団体だ!」

「すみません。インディオ通信の関係者だけでやります」

「あのー、その壺はどこで売っているの?」

「今からロクロを回しますから」 

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