インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

ゴキブリの夢

2014-04-26 07:22:56 | 身の回り
  雅太は離脱を期待して、寝たのだが、奇妙な夢に翻弄された。それは重なり合ったような夢で、とりわけ印象に残ったのは、壁に止まった一匹の大きなゴキブリである。雅太は日常の意識と同様、夢の中でもゴキブリは気持ち悪いと思い、白い壁でかさかさ動くそれを潰しにかかった.。汁が飛び散り、ゴキブリの頭が欠ける。生命力の強さで未だ生き長らえているのに驚かされる。タコ部屋のような場所に入り、牢名主のような職場の上司に気を使い、食べたくないものを食べさせられたりするわけだ。懐かしい30円アイスの当たりバーで、それを食べろといわれ、雅太の食指に合わないのだが食べてみたりする.日常生活を反映してか、与えられた部屋がさばけていて、それを片付けたり.今と昔の意識が、洗濯機の中でかき混ぜられているような感じで、過ぎたリアルのパッチワークかもしれぬ。
 
 ただ夢の中では、与えられた条件で、意識して動いているような気がする。それがドラマチックで、ハラハラさせられたり。例えば夜中、親父の車をひそかに運転して移動したが、ブレーキが効かなくなったり。ど田舎の実家が大都会になったり、大都会が近くにあったり、現実が歪められているのは、やはり夢だからだろう。

 夢が飛ぶということは、まだ夢の内容を実質的に支配できていないのであろう.と考えたところで、雅太は再び、夢の中で自分の手を見ることをやってみようと思うのであった。

つけが回る

2014-04-25 05:46:40 | 実用書
  昨日、雅太は休みだったので、オートバックスで車検をしてもらった。2年前は走行距離が5万前後ということもあって自分で政府の車検場に持って通過したのであるが、さすがに7万5千キロともなると、不安になり、命を運ぶ乗り物であるからして、点検してもらうことにした。軽自動車であるから数万で済むと高をくくっていたが、ウオーターポンプなど部品の取り替えやら工賃で大台を突破し、さらにETCも取り付けてもらい、13万円を超えてしまったわけである。

 途中、車をばらして痛んだ部品を見せてもらったので、文句はないのだが、前回は自賠責保険、重量税といった最低限の費用で4万前後だったので、結局、4年間のつけが回っただけだと雅太はすぐに諦めたわけである。

 もっともこれは人間の体やら、色んなことについてもいえるわけで、人生も40代に入ると考えさせられるものがあり、病院通いの高齢者になるとつけばかり払っているという構図になるのであろうか。中には壮年期に頑張って働いた挙げ句、体を壊してしまった人もいるだろう。使い捨てとして、会社は費用を払う必要もないのだが、車検のごとき莫大な支払いをさせられると、もっと良い手があったのではと考えさせられたりする。

 最近、雅太は朝勤務となっていて、夜勤のときは体調を崩しやすかったり、人間そのもののエネルギーが奪われたりしていたのを思い起こされる。雇われ人として、立場上仕方がないのであるが、人間は皆、無意識のうちに、太陽と共に目覚め、日没と共に寝入ることを望んでいるに違いない。仕事場でもぴりぴりした環境ではなく、ゆったりと人間らしく過ごしたいのである。

 とそこまで考えたところで、現実世界は修行の場であるから逆方向に進むのだろうか、と雅太は出勤の準備をするのであった。

成功の鍵は、冷静さ。

2014-04-23 05:20:12 | 身の回り
 トイレへ行くため4時頃起きて、ついでにマジカルパスをし眠りにつく。子守唄のヘミシンクテープを聴きながら寝ようと思ったが、ICレコーダーが見当たらないため、ただ冷静さを意識し、眠りに就こうとした。出来れば体外離脱をしたいと思った。なかなか寝付けず、寒さで毛布の下で丸くなっていた。

 金色の光に包まれ、垂直にむくっと起きた。雅太は意志と呼ばれる力を意識し、感謝をし、窓の外を出ようとした。辺りは暗かった.どかっと窓に当たり、「え? どうなっているのだ?」と戸惑う。そこで一度目の離脱は終わり、二度目がすぐに起こった。前兆として、目を閉じているはずなのに、鮮明な映像が、次々と現れては消えて行った。

 二度目の離脱では、雅太は闇の中を飛んでいた。ウルトラマン、スーパーマンのごとき姿勢で移動するのである。到着した場所は、実家で、ここから夢が混在したように思われた。というのも、眠っているはずの母が、一緒に住んでいない姉と一緒に雅太のアルバムを眺めていたからだ。雅太は、「ここに自分がいるよ」と働きかけたが、向こうはその存在を捕らえなかった。それでは仕方が無い、メル友でも探しに行くかと思ったところで、移動中にエネルギーが切れたようだった。

 16.1度.5時20分。目覚めた雅太は、備忘録として早速ブログを書く。ほんの1時間、2時間の間だが、果てしなく長く感じられ、死ぬ際の練習でもしているのだろうかと考えさせられる。夢の出来事だと言ってしまえばそれまでだが、リアルで、自由に動けるわけだから、とてつもなく面白い。

 「ヘミシンク」「サウナ」とかよりも、「冷静さ」といった内的沈黙が一番重要なのではないかと思ったりするのであった。

野菜を炒めながら

2014-04-16 07:39:54 | 身の回り
  雅太は今朝も40分ぐらいかけて三食こしらえた。魚は干物で我慢し、野菜たっぷりの焼きそばを作ることにし、モヤシやキャベツ、ネギを入れた。フライパンが小さいため、焼きそばを二人前入れ、箸で炒めていると、こぼれ落ちたりする。それを捨てるわけだが、そういったハミだしモノを見ながら、雅太には社会というモノも同じかもしれぬと思ったりする。

 社会という名のフライパンに、具材となる人間がたっぷりと乗っており、社会環境というか、人知を超えた力が、それをかき混ぜる。しかし内側から離れてしまった人間は、外へ、外へと押しやられ、挙げ句にはフライパンからこぼれ落ちるのである。

 そうしたこぼれ落ちた具材を利用して、さらに派遣労働やら3Kと呼ばれる仕事、これも社会に必要であり、フライパンで炒められるわけである。ところが、最後には「本当に使い物にならない具材」がはみ出し、政府やマスコミが(フライパンが小さい?)社会問題として取り上げる。雅太も将来的にはそうなるのかもしれず、「意識の修行」と称しているものの、端から見ればフライパンから出ないように闘っているのかもしれぬ。とはいえ、日頃、ストレスのたまらない仕事、温泉サウナ、夢見、と清々しい朝を迎えると、重要なのは結末・将来ではなく、今この瞬間ではないか、と思ったりするのだ。

 悲惨な最期を迎えるストーリーだけは避けたい、とはいえ、リアルな人生の物語というのは、起承転結がきっちりしているわけではない.むしろ起承転結がきっちりしている人生こそ、皮相な作り事のような人生ではないか.

 無意識がその人の人生を作るとはいえ、それは人知を超えたところの力が働くに違いない.意志に対する意図で、力を呼び寄せるとしても、それは結構タイムラグがあるのではないか。

 そう理屈をこね回したところで、雅太は時間切れになったのだった。

一日の始まりに

2014-04-14 06:16:12 | 身の回り
  4月も半ばになろうというのに、雅太は11月初め頃の格好から抜けていなかった。温度計を見ると、13.7度であり、実際問題、寒いのである。地球が温暖化しているとは到底思えず、むしろ寒くなっているのでは無いかと疑う。足の裏にはカイロを貼っている始末である。

 さて、昨夜、踊って寝た雅太だったが、ゲートウエイを途中まで聞いていた。といっても、10分ぐらいしか持たず、寝入ってしまったのである。光の体で包む(リバル)なるものをやっている途中、光の体は意識が消えた。そもそも体は寝ている状態で意識だけは起きている、という現象は、よほどエネルギーが余っている状態でないと発生しないだろう。一度寝た後とか、昼寝とか、最後までテープを聴くことが出来る状態が望ましいのだろうが、そうするには、早く寝たり、日常生活でやりたいことをとことんなくす必要に迫られる。夢見をとるか、日常生活をとるか、忙しい現代人は後者を選ぶのに決まっているのだが。

 三食こしらえた雅太は、今日は8時から17時までトレーニングジムに少し似た仕事をこなし、温泉サウナに2時間ばかり入ってアパートに戻ってヘミシンクテープを聞き、爆睡するのだろうか思いながら、朝っぱらからインディオ通信なるブログを綴る。

 このブログもはや7年になろうとしており、その間、多種多様な影響を受け、ブログはこのような私小説になってしまったとほくそ笑むのである。そういえば以前はが飛び交っていたわけであるが、もはや踊るだけの景気がなくなってきたのか、落ち着いてきたのか、インディオダンスホールから発想が遠ざかってきた。

 無限なる宇宙、意志に向かって、意図しながら踊らなければならないのだ、と思いつつ、雅太は朝っぱらから少し踊ってみようと思うのであった。

勝手に看板

2014-04-13 14:29:17 | 考えるインディオ
  4月は思えないくらい染みるほど寒く、雅太は毛布の中で震えて寝た。起きたら喉が痛い.ビタミンCが足らないのかもしれぬと、日曜日は食材を買いに店を渡り歩く.自炊というのは面倒だが、健康に直結するので、雅太は人一倍気をつかい、地産地消なネーブルやらキウイフルーツ、サツマイモやキャベツを切らさないようにしていた。出来ればカボチャとか欲しいところだが、季節外れでニュージーランド産しか無い。激安スーパーではなぜ安いのか不気味で、中国地方の魚、カレイやイワシを調達して、焼いて食べることにした。

 雅太が国道に車を転がしていると、新しい看板がやけに目立っているのに驚いた。時折スーパーの無料広告に空き不動産が出ているのチェックし、「ここに店を出したら」と雅太は妄想していたのだ、実際にドンピシャな場所に看板を出している強者が居て、感動したりする。

 モノがあふれている時代だが、金が回らず、仕事が少ない。だから地元を去る若者が多く、何としてでも地元に居続けたいのならば、それなりの勝算があれば、商売をするのも良いかもしれぬ。特に「仕事帰り、18時から20時あたり」が狙い目で、カラオケやら踊り場やら、面白そうなサービス業が狙い目なのかもしれぬ。とはいえ、若者が少ない地方だと、仕事が終わったら、疲れをとったり家庭へ戻るためにそんな集いに寄らぬかもしれぬ。

 大都会ならばクラブ以外も、英会話教室やらトレーニングジム、趣味の催しがあったりするが、「呪術の学校」なども、怪しげな宗教サークルみたいな感じで、存在するのかもしれぬ。

 雅太の今、手元にあるゲートウエイの教材であるが、これは自宅用だが、説明書にあるように「期待しないで下さい」というのが、正に的を得ていると思われる。ゲートウエイに期待してはならない.しかし期待しているからこそ、うん万円も払って購入するわけで、実に矛盾している。

 というか、体外離脱とて、大したことではなく、単なる夢の一部に過ぎないと言ってしまえばそれまでで、「体外離脱に期待してはならない」というのが雅太の本音だろうか.ただ、浮遊霊となって、色んな場所へ行ったり色んなことを知ったり(遠隔透視)出来るようなレベルに達すれば、マクモニーグルのように「遠隔透視をビジネスに応用して、コンサルティング会社を起こしてみてはどうか」と考えるかもしれぬ。

 ただそれば出来れば客が殺到するので看板など出す必要も無く(裏を返せば客が見つからないから看板を出しているということ)、逆に人から逃れるような生活をしなければならないのかもしれぬ。

 妄想がそこまで発展したとき、雅太は頭が混乱し、ブログを書くのを止めるのであった。

効果はやはり・・・

2014-04-12 07:55:10 | 身の回り
  一度寝た後、3時頃、マジカルパスをし、WAVE1の最初を聞いて万全を期した雅太だったが、5分程度で瞬殺され、そのまま寝入ってしまった。体外離脱は確実と思われたが、長ったらしい普通の夢に終わり、本当に効果があるのだろうかと疑いながらベッドを出た。

 そして朝食、昼食の弁当、夕食の弁当の三食を作り、慌ただしく昨日の夢の内容を「夢日記」に記すのである。雅太は夢の中で「美味い!」と食べた代物が、怪しげな冷凍食品で、シューマイみたいな中の人参にぶつぶつが出ており、きっと○○産に違いない、やはり手作りで食べ物を加工しなければ、と思ったりする。それにしても2時間ドラマを三本合わせた、長い夢だった。起きているときよりドラマチックであるが、束縛されて自由に動けないのは、やはり「~しなければならない」という観念に縛られているためか。

 と、そこまで思ったところで、そろそろ出勤しなければならない、と雅太はパソコンをシャットダウンさせるのであった。

訓練の前に

2014-04-11 21:18:00 | 身の回り
  雅太は本日も温泉サウナに入って、己自身を癒した。サウナでは野球中継が放送されており、中日と広島が対戦し、三対四で我らがカープが勝っていた。といっても、中日の監督が谷繁であることを今更知った程度の興味しか無く、どっちが勝とうが大して興味が無い.むしろサッカーのサンフレッチェ広島の方が、心を揺り動かされる。雅太はサウナの大画面のかぶりつき、選手でなく、バックネット裏の観客に注目した.スーツ姿で、仕事帰りに、カープを見ている模様で、なるほど、20代前半のカープファンだった頃の雅太ならば、一緒に応援していたかもしれぬ。しかし、不惑の年齢に入れば、冷めた部分もあり、「頑張れ!」と応援しているどころではない。頑張らなければならないのは己自身なのである。

 そう感じつつも、選手の洗練された動きには注目を払う。プロ野球選手が当たり前のようにキャッチしたり、投げている球でも、実は念入りに考えられ、訓練された賜物だろうと思うのだ。スポーツ選手にしろ、一般人にしろ、考えながら行動し、訓練している者の方が、格段に良い成果を残すには違いない。

 と、、そこまで書いたところで、雅太の瞼が重くなってきた。ヘミシンクのテープを聴く前に、既に眠くなってしまっているのである。まずは基本のWAVE1ディスカバリィからじっくり聞いてみようと思っていたが、一度寝てからにした方が良いのかも、と思うのであった。

 

睡眠薬代わりのヘミシンクか

2014-04-10 20:47:15 | 身の回り
  電気圧力鍋にサツマイモを放り込み、雅太はブログを書き始めた。元々物書きを志すほど文を書くことが好きなのだが、実際には野球小僧が壁にボールをぶつけて悦に入っているようなもので、グラウンドに立たなければプロとはいえぬ。ただ、現代ではネットがある故に、壁にぶつけている野球小僧にさえ、見物人が現れるわけで、ブログでも閲覧数が弾き出されるが、書けば書くほどアップしてくるものである。

 そこで雅太は、奮発し、思いついたことを次から次へと書きなぐることにした。そもそも人が他人のブログを読むというのも、世の中つまらないことだらけで、何か面白いことが無いかと血眼になって探しているからかもしれぬ。そういう雅太も、仕事が終わってから温泉サウナばかりでは飽きがくるわけで、かといって健康志向の雅太が飲み屋やタバコ充満するパチンコ店や雀荘に行くわけも無く、あとは怪しげな書物をめくったり、夢見のためのトレーニングに励むわけであった。

 そういえば、古本屋に寄って、『アセンションの超しくみ』なる本が気になり買ってしまった。108円で叩き売られていたこともあるが、著者のサアラ(ワンダラー・覚醒した宇宙人)なる女性の途方もない発想、これがただ刺激になったからであって、読むかどうか分からぬが、素うどんを食べるような日常では、良いスパイスになるであろう。きっとまともな人間も、こういうスパイスを求め、怪しげな宗教団体やらクラブに出入りするのかもしれぬ。

 そういうわけで、雅太はゲートウエイエクスペリエンスの扉を再び開けたのであった。もちろんCDはオデッセイまでの6巻そろえてあり、テキストとしては、モンローの著作3作もカスタネダの横に並んでいる塩梅である。個人的には、カスタネダの精霊の世界観の方が好きであるし、集合点の操作、エネルギー体の操作という考えの方が、Focus10やら12よりも馴染んでいる。だが、カスタネダの場合「呪術の世界は学校の勉強とは違う」とあるのに対し、モンローの場合は「努力次第で学習できる、能力が向上できる」とあるので、雅太はコツコツとこっちに手を染めてみようかと思いはじめた。

 体外離脱は出来たものの、思うように行かないというのは、方法が間違えているのかもしれない.ベクトルやらリモート・ビューイングやら具体的に色んな概念が飛び交っており、利用できるものは何でも利用してやろうと、雅太は考える.まさに、自我流で直球しか投げてこなかった野球小僧が、指導書を読み、カーブやら変化球を覚えるような感じかもしれぬ。

 さっそく雅太はエナジーツールバーを自分の右手にしようかとか、いや、左手が良いかとか、試してみるのであった。

マクモニーグルを読むと

2014-04-09 21:35:32 | 身の回り
  18時10分に職場を退出した雅太だったが、アパートに帰宅したのは21時を過ぎていた。連続してサウナに入ったわけである。最近、特典で600円で入れるようで、それならばガス代が浮くし、休日前の癒しになると、温泉、サウナ、水風呂のフルコースを満喫したわけである。命の洗濯をしているような気もしたが、どうせ死んだら終わりなので、やりたいことをやっておくのが一番だろう。ひょっとして、そう考え、このようにブログを書いているのかもしれぬ.書かない日はブログなど忘れたかのごとくアクセスしない日が続くが、書く時にはこうやって連続するわけである.いい加減で気まぐれな性格が現れているとでもいえようか.

 さて、読書好きな雅太が最近、休憩時間やらでめくっているのが『FBI超能力捜査官 ジョー・マクモニーグル』である。偶然古本屋で見つけたのを半信半疑で読んでいたが、この男は本物かもしれぬと思うようになった。描写がリアルで、カスタネダと何となく似ている部分もある.それがモンロー研究所に出入りしていたというのでモンロー研究所といえば、ゲートウエイエクスペリエンスで、2年ほど前に教材を購入し、聞いてみたら眠りまくったという経緯がある。

 有効に使えるのでは? 千里眼とかにも。
 宝の持ち腐れか? マジカルパスとの相乗効果があるのでは?
 今更だが試す価値はあるのかもしれぬと、雅太はゲートウエイを引っ張りだしてみた。

離脱した朝を記録

2014-04-09 07:15:10 | 身の回り
  雅太は熟睡し、4時半頃に喉の乾きで目覚めた。ついでにマジカルパス(ウエストウッドシリーズ)をやってから眠りにつくも、大して寝られぬことから、幼少の頃の記憶を掘り起こしているうちに、いつの間にか意識が消えた。と同時に、ベッドに横たえている体から90度に何かがバンザイをしてむっくりと起きだした。雅太はすぐに幽体離脱したのだと察知し、部屋から外に出た。

 しかしそこに展開していたのは、店と看板がひしめく大都会であった。雅太の周辺も店こそは多いが、あれほど看板が重層的に並んでいなかったように思われる。朝の風景でネオンが無い.博多の中州を一回り?小さくして、でこぼこにした商店街だったかもしれぬ。関東か関西あのどこかの都市だろうか。あまりにも早いのか、人通りがまばらで、面白くない。

 雅太が体外離脱したのは、関東に行った最初の夜以来で、一ヶ月半ぶりである。最初は歩いていたのだが、何でも出来ることを思い出し、飛んだ。メル友のところへ行こうと思ったのである。二月半ばgooメールがなくなり、離脱と同じくらい全然メールを出していないのであるが。

 家も分からないので、大体こんなところだろうと思うも、途中で真っ暗になり、力つきて目覚めたといった塩梅である。塩素が薄れたこともあって、雅太は清々しい朝を迎えた。やはり4月に入って残業が減り、サウナに入ってマジカルパスをしたから、離脱したのだろうか.朝方の確率が極めて高い。

 かくして、明日が休みなので今日も温泉で上弦の月でも見ながら反復し、サウナで毒でも出そうかと、玄米を咀嚼しながら雅太はプランを練るのであった。

寝る前の日記

2014-04-08 21:24:28 | 身の回り
  仕事が終わり、平日にも関わらず、雅太は温泉とサウナに2時間ばかり浸かり、もうろうとした状態でアパートに戻る。食事は車の中で済ませており、寝るばかりだが、MacBookを立ち上げ、とっさにブログを書き始めた。部屋が、あまりに塩素臭かったから気分転換が必要だったのかもしれぬ。朝、出勤前、雅太はカビキラーをバスルームとキッチンにまき散らしたのだが、それが未だにとれていないわけで、水で流すとさらに塩素が発散し、臭いが凄まじくなったという塩梅だ。

 温泉の中で、雅太は20代の頃を回想していた。青春時代が終わったような気がし、夜中にそんな夢をたまに見る。「青春時代が、夢なんて、後からほのぼの思うもの~」という曲が夢で歌われていた。もう人生は尽きたのか。いや、41歳の雅太はまだまだこれで終わるわけにはいかぬ。

 それは実生活でもそうであるし、呪術の修行においても、夢見が思い通りになっていないわけだ。長いドラマのような夢は毎日見るも、かつてのような体外離脱がなかなか訪れない。疲れているからかもしれぬ、と思いつつ、ならばブログもエンドにしようと、投稿ボタンを押すのであった。


千光寺の桜

2014-04-03 19:22:16 | 身の回り
 休日だった雅太は、人生の記念にと一人、花見に行くことにした。尾道に移住し、6年になろうというのに、千光寺には引っ越した当初以来、ロープウエイには一度の乗ったことが無かった。往復500円払った雅太は携帯電話のカメラで写しながら、一直線に山に運ばれた。前回のごとく、山登りする必要がないので時間と労力が省かれた。山頂では、平日にも関わらず、カメラやアイスを手にした観光客が桜を堪能していた。
 
 雅太は山頂から瀬戸の風景をぼんやりと眺めた。



 はや4月である。光陰矢の如し。すぐ前まで、雪が降っていた気がした。一ヶ月半前の話、それは2月16日での関東だった。雅太は、暖かさを打ち消すような写真を、これも記念としてアップすることにした。このブログ全体が、雅太の人生の記念物と化して行くのを感じたのであった。