インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

ネズミ、部屋の模様替え

2015-02-08 19:58:34 | 身の回り
  雅太は昨日の朝食中、とんでもないものを目撃した。本棚や机で込み入った部屋の角で、ネズミを発見したのだ。7年近く同じ場所に住んでいるのだが、ゴキブリすら滅多に目撃していない。雅太は昇天し、しばらく身動きが取れなかった。ワンルームに一人暮らしているはずなのだが、別の生き物が棲息していたのだ。さっそく夕方にネズミの粘着シートを仕掛け、朝起きて調べてみたのだが、かかっていない。雅太は乱雑な部屋の構造自体に問題があるのではと考え、机やら本棚などのレイアウトを変えることにした。ナフコへ行き、2段の本棚を一つ買って、7年間で溜まった反復やら夢見のノートを収納することにした。無論、ネズミの罠も毒の餌やらハウス式のやらと、巧妙なのを買う。

 買い物から帰ってみると、雅太は粘着シートに横たわっているネズミを発見した。哀れなネズミは、腹をへこませては膨らませ、金切り声をあげて、暴れていた。無論、脱出できるわけがない。カーペットに溢れた玄米やらエビオスなどを食べていたせいか、色艶の良い、丸々としたネズミであった。これで今晩から安心して眠れるだろう。しかし大丈夫なのかと、部屋の大掃除をしながら、模様替えを始める。所々糞があったので、掃除機で吸い込みながら、不在の時に窓が開いていたからそこに入ってきたのだろうと勘ぐる。窓を家具で少し隠していたのが悪く、やはり、窓際には何も置くべきではないのであろう。

 かくして雅太は新しい環境でブログを書き始めた。心残りはネズミにトドメをさしていないことであろう。生きながら粘着シートに挟まれたまま悲鳴を上げている、しかし何とも出来ぬのである。ブレイキングバッドの主人公も、最初の殺人は最初は抵抗があったが、最後は恐ろしいことになっていた。人間だからといって、ネズミの境遇にならぬとも限らぬし、むしろ癌やらの病気、大地震の下敷きでああならぬとも限らぬわけである。しかし共存はできぬわけで、雅太が平和に生きるためには仕方がないことか。

 そう思いつつ、雅太は夢見のために、風呂に入ってさっさと寝ようとブログを終えるのであった。

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