インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

ヤバイ大都会~ジャングルか~

2009-07-23 21:06:10 | マネーは生贄を要求する神か?
 人を殺して逃亡した青年(千葉・連れ去り 容疑者を沖縄で逮捕、朝日コム)が報道されていたが、色白でサングラスして実にであり、「ここにいますよ」と宣伝している感じであった。

 確かに那覇は人口が多いが、擬態するには日焼けし、かつらを被るなり(坊主にする)しないと逆効果である。しかも知らない現地で生活するのに金があるのか?(何を食う?) 出頭したほうが賢かった。

 本当の悪人なら、フィリピンかインドネシア辺りに飛んでいるだろう。パスポートやビザ手続きの壁を乗り越え(逃がし屋を利用か)、10分の1程度?で生活でき、物価も安いジャカルタとか、マニラ辺りの大都市に潜伏する。

 周りは爆弾テロリストとか悪人だらけ(本人もそうだから関係ない)。コブラかヒグマかライオンが、人の皮を被って歩いているようなものかもしれない(何てこった!)

 ジャカルタなんて恐ろしくて生活できません(ジャングルなら、僕は被捕食者です)

 カネのためなら何でもありの世界ですね(警察も日本と全然違うようです)インドネシア警察の腐敗と拷問

 アフリカとか、インドネシアとか、熱帯地方には生命の根源的なものが強く出るのかもしれない。野生的な本能はジャングルでよみがえる。

 狩猟部族の世界が展開されるのか。

 ある意味、利益(=マネー)を求めるということは、獲物を求めるということに繋がり、それは血を求めるということと同じである。

 それ以外に生き方を知らないという人々(軍隊や警察、ヤクザ系)もいるわけで、彼らはある意味狂っているから、逃げるしかない。

 一方で、農耕部族の民(こちらが大多数)は、穏健で農業や工業のように自分達で価値を作り出そうとする。血を流すのを避けようと抵抗するが…、結局は奪い取られるのか。

 インディオも先祖代々農民だから、ジャングルな大都会で生きるのは…(日本ならましか?)。

 その季節、その土地でとれた作物を食べるのが一番いい様に、生まれた土地で生きるのが一番理に適っているような気もするのだが…(なかなかそれが難しい)。

 実家でトマトが収穫されました。有難く頂きます(熟したのから食べます)

  
 

ゲートウェイ21 ~マネー神への生贄~

2008-10-06 22:52:02 | マネーは生贄を要求する神か?
 海外留学仲介大手の「ゲートウェイ21」が倒産した(遅いか?)

 負債は12億円以上ある一方、資産は1千万円単位に過ぎず、支払いが優先される税金の滞納が1千万円単位であると説明。「返金は非常に難しい」と話した。 福井伴昌社長も破綻発覚後に初めて姿を現し、「こういう事態になって申し訳ない」と土下座したという。 説明会では「支払ったお金はどこに消えたのか」「計画倒産じゃないのか」「社長の資産から返済しろ」など厳しい声が飛んだという。  神戸市に住む妹(21)の代わりに出席した都内の女性会社員(30)は「妹はパリで3カ月間語学留学するため、100万円余り払った。2年間働いてためたお金なのに許せない」と怒りをあらわにした。(茂木克信) 朝日コムより抜粋

 300万円で1年間外国へ留学する予定があった人は、人生が狂ってしまった。カネがないと行動が出来ない。海外留学は、人生経験になるとは思われる。外人に囲まれて、言葉も通じず、文化も知らず、誰にも頼れない状況で人間は大いに成長するだろう。その機会を失われたわけだ。

 インディオでもやはり気が狂うであろう。
 200万円でベトナムで(優雅に)留学するつもりだったのに(殺してやる~)

 金持ちの留学と違い、貧乏人は身を削って貯めた金だ。まさに命の一部であると言っても過言ではない。それを…。

 約束が違う! 叫んだ所で金は返ってこない。もはや使ってしまったからだ。何処へ使ったのか? 会社の不動産やら給料やら、借金を返すためやら、全然別の所へ捧げたのである。

 こんな会社は多いのだろう。不動産会社への権利金やら敷金なども、預けただけであるが、どこかへ流れている。銀行だって怪しいものだ。預金者は預けているだけのつもりだが、実際はどこかへ行ってしまって、空っぽである(だが引き出す分だけはある)。アメリカの不動産取引市場で消えているのかもしれない。

 民間企業はボランティアではなく、利益を上げるためにある。投下した資本を回収する以上に、利潤を上げなくてはならない。実に難しい。会社はインディオに給料を20万円払ったら、インディオは会社の設備を使うなりして、それ以上を稼ぎ出さなければならないのである。

 海外留学仲介なんて、民間事業として、あまり稼げそうな事業とは思えない。むしろNPOとかがやるべきではないか。アドバイスやら手数料やらで利益を上げるのだろうが、海外留学をしたがる人間など、うじゃうじゃいるはずがない。

 みんな福井社長を攻めるだろうが、社長とてお客の資金に手をつけなくては会社が潰れるからつけたのである。留学生に渡す金はない。しかし会社が消えれば、迷惑がかかる。そこで宣伝して、お客を集め、その資金を渡す(自転車操業)。しかし、借金は金利が付くし、事業は儲けにならないから、倒れてしまった…。最初は上手く行っていたのかもしれないが。

 悪いのは社長なのか? 社長なのだろう。
 いや、その背後に存在する、マネーの神様なのかも知れぬ。

 マネーの増大によって社会は発展し、人間はその恩恵を受けた。

 マネーは神となり、利益を求め続け、さ迷っている。

 その利益を生むのではないかという、新しい取引として、ゲートウエイ21が誕生した。その会社は、お客のために事業を営むわけであるが、それ以上に、マネー神に利益を捧げなければならない。神殿(銀行とか)もどんどんお金を投資したはずだ。破綻するかもしれないのに。

 ゲートウエイの社長は責めを負うべきか?
 部族(会社)はマネー神に、利益を上げ、渡し続けなければならない。
 でないと、部族は存続し得ないから。

 何かしら古代人の世界と重なるものがある。太陽や大地の神、風や雨の神…。直接的な物資と取引をしていた。品物の交換価値ではなく、直接使用する価値を目当てに。

 今は、交換価値にしか目がない。自分では使いもしない品物を工場で大量に生産する。マネーを呼び込むのだ。ただ売るために作る。儲けるために。利益のためと言うことは、不道徳的にならざるを得ない。事故米だろうが、農薬だろうが、売れさえすれば構わない。カネになればいいのだ。良品だろうが、不良品だろうが、カネになってしまえば全く同じである。

 ゲートウエイ21も倒産さえしなければ、今でも上手くいっていたであろう。しかし利益が出ないから、マネー神に見放されたのである。

  太陽や大地の神、風や雨の神…。血を捧げて、神々に平和や豊作を祈った。

  今はマネー神。多神教が、一神教になったのである(?)

 命令者は誰もいない。マネーである。

 お客を踊らせて、生贄にして捧げてしまう。

 これは新風舎や投資信託なども同じである。

 ただ相場は生贄になる覚悟がある?から良いが、海外留学は旅行代理店の代わりみたいな感覚だったのかも。

 アステカ時代は、生身の人間が捧げられた。
 今はそうではない。
 生身の代わりに金が捧げられるのである。

 留学生を目指して株式会社に金を預けた人々よ。
 マネー神の生贄として捧げられたのだ。
 そうでも思わないと、やっていられない。マネー神の生贄になった。

 かくいうインディオも結構、捧げているのであった。

インディオ流経済思想

2008-01-24 22:54:56 | マネーは生贄を要求する神か?
 この前、マネー神がどうのわけの分からぬことを書いたが、受けが良かったようなので、本能の趣くままに書いてみたい(かなり俗っぽい話だ)。

 現実に、会社や職場は一つの部族であるし、資本家を離れた巨大マネーはまさに神である。あらゆる部族は神に尽くすわけだ。マネー神は部族に富を与えて、彼らの暮らしを成り立たせる。しかし一方で、マネー神は利益とか利息とかいった、貢物を要求する。マネー神はあたかも生き物のごとく、その貢物を平らげながら、成長し、生き続けているのである。

 ここに一部上場企業、ウマシカ電気があった。ウマシカ電気はマネー神の恩恵を受け、日本に工場が3つある液晶メーカーである。
 近年、ウマシカ電気の業績は悪かった。競争が激しいのか、ブランド力が弱いのか、作っても売れなかった。
 大神官(大株主)は、マネー神の託宣をした。
「工場を一つ潰し、大規模なリストラをしろ」
 神官の言葉は絶対であった。が、ウマシカ電気を束ねる酋長は人間味があったので首を振った。
「そんな残酷なことは出来ません。みんな家族がありますし。でも大丈夫です。来年は、何とか貢物を捧げられますから」
 大神官は首を振った。
「いやいや、マネー神は、汝らの首を欲しておられるのだ。まず、お前からクビだ」
「なんたることだ」と酋長は開いた口がふさがらなかった。うすうす気づいていたが、やはり株主は悪魔の僕だったのか。

 かくして40年尽くした社長はあっさり退職に追い込まれたのであった。
 その後、ウマシカ電気では、次々にマネー神に捧げる首切り儀式が行われた。
 経理課長は叫んだ。首切り神官は30年一緒に尽くした同期の人事部長である。
「なんで俺が生贄になるんだ!」
「部族のためだ。マネー神の要求だ。誰かが生贄にならなければならんのだ」
「他にもいるじゃないか!」
「あんたは給料が良い。だから流れる血が多い。神が喜ぶのは、やっぱり、痩せた子羊より、太った水牛なんだよ」

 すんなり書けるので厭になった。
 なんて暗い発想なのだ!
 これがホントなら世の中、失業者だらけになるな…(なってたりして)

マネーの神とインディオ思想

2008-01-22 22:35:40 | マネーは生贄を要求する神か?
22日の東京株式市場は、前週末の米国市場からの世界同時株安の流れが続き、日経平均株価の終値が前日比752円89銭安い1万2573円05銭に急落した。1万3000円を割り、約2年4カ月ぶりの安値になった。アジア市場も大幅に下落し、中国・上海、香港では過去最大の下げ幅となった。米サブプライム問題に端を発した金融不安と米国景気の減速懸念が、新興国を含めた世界経済の先行き不安に広がり、世界株安に歯止めがかからない。(朝日ニュースより)

 相場が激しく揺れ動いている。マネーを神として崇拝している我々は、神の怒りをかったのではないかと恐れおののいている。

 そういえば昔、経済学をかじった。だいぶ忘れたが、物を作って売って儲けるような実物経済より、金で金を産むマネー経済の方が遥かにスケールがでかい。株式会社やら銀行の信用創造なんかの制度が、会社とか工場をつくって社会を豊かにするというものだ。

 それはあたかも、太陽が大地の作物を育てるのに似ている。マネー経済の力は、太陽神の恵みであるといえる(雨の神かもしれない)。

 太陽の力が弱くなれば、作物は育たない。資本があるから、会社は育っていく。資本である株価が下がれば、会社は育たない。日照は大きな樹木に食われ、弱い植物から枯れて行く。その姿はマネー神に捧げられた生贄である。

 去年、8000円以上あった世界のトヨタの株が、4800円になった。

 トヨタ村では村長が部族会議を開いた。長老は口を開く。「マネー神は酷くお怒りのご様子じゃ。このままでは村は滅びる。神の怒りを鎮めるためには奴隷を生贄に捧げなければならん」
 心優しい若者は反対した。「それは可哀相です。僕たちの給料は高いですから、皆で苦しみを分かち合って乗り切りましょう」
 長老は机を叩いた。「ならん! 奴隷を捧げるのは、昔からの掟なんじゃ。それによって今まで乗り切ってきたんじゃ」
 村人たちも次々に叱った。「甘いぞ! そんなキレイ事を言うな!」「お前なんぞ、村から出て行け! 自分で飯を食え!」
 かくして奴隷は、あたかも見せしめのように生贄として殺されることになった。

 下請け企業は、景気の調節弁だといわれるが、現実はどうなのか。