北海道の自然を写す写真が美しかった! アコーステックなサウンドが耳に心地よかった! 「北海道の大自然を未来へ」と題するネーチャーフォーラムは、豊かな北海道の自然を映像と音楽にのせて、豊かな自然を護る尊さを示唆してくれる内容だった。
9月17日(月・祝)午後、北海道新聞野生生物基金が主催するネーチャーフォーラムが道新ホールで開催されたので参加した。
フォーラムの内容は、
◇第1部 自然写真家・山本純一のスライド講演 「カムイの大地-北海道」
◇第2部 アコーステック・トリオによるネーチャーコンサート 「風の響き、草原の響き、森の響き」
という二本立ての内容だった。
第1部の講師・山本純一氏は自然写真家としてはかなりの実績のある方のようである。ご自身が撮られた膨大な北海道の自然の中から選りすぐった写真を私たちに提示してくれた。
※ 自然写真家:山本純一氏です。
その一枚一枚は講演を聴いていた聴衆から思わずため息が漏れるような北海道の美しい自然が写されたものだった。
そうした一枚を撮るために(モノにするために)自然写真家は大変な努力をされていることを改めて教えてもらった。また、機材の進歩も私のような素人には理解できないほど進歩しているようでもあった。
※ フォーラムはもちろん写真NGである。ウェブ上を探したら講演で提示された一枚を見つけることができた。「北帰行」と題した一枚である。
第2部は一転して、三人の音楽家によるコンサートだった。
出演したのは、南米発祥の楽器:サンポーニャ、ケーナを演奏する岡田浩安氏、モンゴルの遊牧民に伝わる馬頭琴、そして喉歌を操る嵯峨治彦氏、アイリッシュ音楽に傾倒するギタリスト:星直樹氏の三人(トリオ)によるコンサートだった。
※ ケーナ、サンポーニャ奏者の岡田浩安氏です。
三人は、ふだんはそれぞれで活動されているようで、このフォーラムのためにトリオを組んだようである。それぞれはプロとして活動されている方々だから聴かせるテクニックは十分のものがあった。ソロで、トリオで数々の曲を聴かせてくれたが、私的には日本の童謡である「浜辺の歌」(あした はまべを さまよへば…♪)の演奏が何といっても良かった!
馬頭琴の草原に響き渡るような野太い響き、ケーナの山にこだまするような懐かしい響きが、ギターの伴奏にのせてゆったりとたゆたうように私の耳に届き、なんとも懐かしい気分に浸ることができた一瞬だった。
※ 馬頭琴、喉歌の嵯峨治彦氏です。
北海道新聞野生生物基金は、今回のフォーラムのような「普及啓蒙事業」、「コンテスト事業」、「自然体験事業」、「出版事業」、「助成事業」、「カレンダー販売事業」と多岐にわたる事業を展開し、北海道の豊かな自然を護るために尽力されているようである。
※ アイリッシュギターの星直樹氏です。
特に自然情報誌「モーリー」は自然愛好者や関係者から注目を浴び続けている情報誌のようだ。今回、参加者にはその「モーリー」の№47が配布されたが、写真の美しさが魅力である。
私も登山やトレッキングで北海道の自然を満喫している一人として、趣旨に賛同し少なくとも自然を壊さぬように留意しながら楽しませてもらおう思っている。