年に一度、札幌においてジャパンラグビーのトップリーグの対戦が実現した。当初は9月8日(土)開催予定だったが、胆振東部地震の影響で本日(9月29日)に延期されて開催した。熱戦を期待したが、神戸の一方的な試合になってしまったのがちょっと残念…。
※ 会場に掲げられたフラッグ。左から神戸、トップリーグ、宗像のそれぞれのフラッグです。
本日(9月23日)午後1時から、月寒野外競技場においてジャパンラグビートップリーグの神戸製鋼コベルコスティラーズ vs 宗像サニックスブルースの対戦があった。
本日は同時間に札幌ドームでコンサドーレの対鳥栖戦があったのだが、ラグビー好きのH氏の強いお誘いにのってラグビーを観戦することにした。
※ 試合前に整列した神戸製鋼コベルコスティラーズのフィフティーンです。
※ こちらは宗像サニックスブルースのフィフティーンです。
神戸製鋼には今シーズン、ラグビー強国のニュージーランドのレジェンドと言われるドン・カーターが入団したことが話題となっており、彼のプレーを見てみたいという思いもあった。ところが…。
球場に入るとこの日の対戦のメンバー表が配布された。ところがメンバー表をいくら見てもドン・カーターの名前が見当たらないのだ。
H氏と想像した。ラグビーは消耗の激しいスポーツである。全試合に出場するのではなく、対戦相手を考慮して出場する試合を絞っているようだ。そうすると、宗像は多少戦力が劣るために出場を見合わせたのかもしれない…。だとしたら札幌の者としては残念である。
※ ラグビーの試合においては重要な意味を持つスクラムでの両チームのせめぎあいです。
※ スクラムの後は、ご覧のように芝生がめくりあがり、芝の管理者たちは大変ですね。
試合は残念ながら予想どおり神戸の一方的な展開となった。攻守ともに神戸に一日の長が感じられ、神戸はチャンスをことごとくものにするのに対して、宗像の方はせっかくのチャンスも神戸の厚い防御陣に阻まれるといった展開が終始続いた感じだった。
※ ボールをめぐって両チームのフォワードが激突しているシーンです。
結局、神戸は前後半合わせて11トライ、7ゴールを挙げて合計69点を稼いだのに対して、宗像は前半に1トライをあげるのが精いっぱいで、69対5という大差のついた試合となってしまった。
※ ラグビーのもう一つの特徴、ラインアウトの様子です。ここはサニックスがボールを奪取できたようです。
ただ見どころはそれなりあった試合だった。観客席とグランドが近いことから、屈強な選手たちのぶつかり合いが目前で展開されるため、時には肉体同士がぶつかり合う音がリアルに耳まで届いたり、選手の激しい息遣いも感じられたりもした。
また、神戸は試合を有利に進めたことの余裕からか、飛ばしパスやキックパス、はてはワンタッチパス(こんな名前のパスがあるのかな?)を披露し、観客を喜ばせてくれた。
※ この日のマン・オブ・ザ・マッチに選出された神戸製鋼のアンドリュー・エリス選手です。
またこの日のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれたのは神戸のキャプテンでSHのアンドリュー・エリスというニュージーランドの選手だった。
エリス選手はニュージーランド代表のオールブラックスにも選出されてことのある選手で、群を抜くキレで次々とトライを演出する他、自らも3トライを決めるなど圧倒的な存在感だった。
※ トップリーグ100試合出場を達成し、表彰された今井雄太選手です。
続いて、試合後には神戸の今井雄太選手(CTB)がトップリーグ「100試合出場達成」の表彰があった。ちなみにトップリーグで100試合出場達成は75人目ということだ。
少し暑いくらいの秋の陽ざしを受けながら、屈強な男たちの闘いを目前で見ることができた楽しい一日だった。
※ 試合後、両チームのフィフティーンが集まって今井選手を祝福していました。
※ 気がかりだったコンサもなんとか連敗を阻止し、勝ち点3をゲットしたということで今後に期待を持たせてくれる結果になったことを喜んでいる。