田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

AMOEBAは熱く!

2012-07-15 21:55:38 | その他
 昨年暮れの集まりから約半年後の再会だった。学校現場で後輩諸氏たちはそれぞれ創意工夫し、懸命に励んでいることがうかがい知れた。およそ3時間、熱く!熱く!語り合った。
 
 昨日のレポート「2012 AMOEBA in SAPPORO」の続編として、昨日の様子をレポートすることにします。

 まず今春退職したT氏が長年の夢だったニュージーランドへの語学留学について語った。
 T氏はこれまで長男、長女、そして奥さんまでが海外留学をするのを送り出す側だったが、「いつか自分も」という夢を描き続けていたということだ。したがって話からは用意周到に準備していたことがうかがえた。目的もはっきしていて、留学の後の夢もしっかりと描いていた。
 リタイア後の一つの生き方として積極的に夢をかなえようとしているT氏の留学が所期の目的を達成して帰ってくることを期待したい。

 そして3人の現役校長のレポートに移った。
 教育現場にはいつもたくさんの課題が山積しているが、それぞれの地域や学校における課題は必ずしも一様ではない。校長はそれぞれの地域や学校の課題を的確に把握して、その課題克服のための戦略を、そして具体的な戦術を職員に提示することが求められている。
 各氏共に自校の課題を的確に把握し、課題克服のために健闘されているようであった。

 その各氏の中で共通した課題として浮かび上がってきたのが、子どもの「学力問題」だった。
 北海道の児童・生徒の低学力問題についてはマスコミも度々取り上げることで社会的にも大きな関心事となっている。
 学校は単に児童・生徒の学力向上のための機関ではないだけに(こう書くと疑問を呈する向きもあるかと思い、教育基本法に示された義務教育の目的について紹介しておくことにする。「義務教育として行われる普通教育は、各個人の有する能力を伸ばしつつ社会において自立的に生きる基礎を培い、また、国家及び社会の形成者として必要とされる基本的な資質を養うことを目的として行われるものとする。」)難しい側面もあると思うが、社会からの要請も大きいだけに創意工夫し、児童・生徒の学力向上に励んでもらいたいと思う。

 ショックだったことがある。学校現場を離れて5年も経つと、いろいろ不案内なことも増えてくる。自己目標シート、フォローアップシートなどという言葉は恥ずかしながら初めて聞く言葉であり、それらがまた教育現場の多忙化を招いているらしいことをうかがい現場を知っている私としては少々憂鬱な気分となった。

 さて最後は私だが、私は「社会との繋がりを欠かさぬために」と題して、各種団体に関わったり、ボランティアに取り組んでいる日常を報告した。
 私は5人の中では最も年長でいわば彼らの中のフロントランナーである。彼らの前で恥ずかしい生き方はできない、という思いが私を支えている。
 
 3時間の報告・交流が終わったとき、メンバーの一人がいみじくもつぶやいた。「いや~、こうして真剣に話をしていると時間があっという間に流れますね~」と…。私もまったく同じ思いだった。それくらい私たちは熱く!熱く!語り合ったということでもあるのだ。
 熱く語り合った後は、そのほとぼりを冷ますべく、冷たいビールで喉を潤し合ったのだった…。