田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

冬の豊平川河畔を遡る №7

2011-02-21 15:46:06 | 冬の豊平川河岸遡行スノーシュートレッキング

五輪大橋 → 石山大橋

 この日は気温が高く、雪はいわゆる腐れ雪状態で重く、スノーシューで踏み込むと3~40Cmも埋まってしまうほどスノーシュートレッキングには難しい条件だったが、私は勇躍スタートした。
 
 2月17日(木)「冬の豊平川を遡る」シリーズ第3日目を実施しました。
 朝7時30分に家を出て、地下鉄、定山渓バスを乗り継いで、第2日目のゴール地点の「五輪大橋」に着いたのは8時30分でした。空は曇り空、しかし気温はかなり高い。

        
        ※ 朝の「五輪大橋」です。通勤のためのバスが次々と通ります。

 スタートして直ぐ雪の堆積場があったが、避けて通ることができ川原を順調に進むことができました。豊平川の川幅はそれほど変わってはいない様子です。
 しばらく進むと対岸にスキーのジャンプ台のようなものが見えてきました。対岸は真駒内公園です。どうやら毎年真駒内スタジアムで開催されているスノーボートの大会のためのジャンプ台を造成しているようでした。(大会名「トヨタビッグエアー」は2月26日開催予定だそうです)

        
        ※ 右側が雪堆積場ですが、左側に通れるスペースがありました。

        
        ※ 「五輪大橋」スタート直後の豊平川の流れです。

        
        ※ 対岸の真駒内公園にはジャンプ台が設営されていました。

 川原の潅木地帯をトレッキングしていると、潅木の枝に何やら容器が5個ほどぶら下がっていました。昆虫か何かをトラップする装置のようです。中には特に何も入っていないようでした。
 ここでもねこやなぎの芽がやがてやってくる春を待って発芽の準備をしているようでした。

        
        ※ おそらく虫を捕まえるための装置でしょう。

        
        ※ ご覧のようにネコヤナギの芽が…。その他の木の芽もたくさん見ることができました。
 
 腐れて重い雪に悩まされながらも潅木地帯を縫ってトレッキングしていたのですが、「藻南橋」を前についに行く先を遮られてしまいました。
 しかたなく回り道をして藻南公園の中を歩くことになってしまいました。しかし、結果としては簡単に渡ることのできない小川が流入したりしていて回り道をしたことは正解でした。

        
        ※ この状態ではもう先へは進めません。  

        
        ※ 「藻南公園」の中を進むことになってしまいました。

 藻南橋に至る前に有名な「おいらん淵」があります。この「おいらん淵」については以前から少し疑問のところがありました。ちょっと本題から離れるのですがこだわってみようと思います。「おいらん淵」とは、その昔薄野遊郭の花魁がその身を儚んで崖の上から身を投じたとされるところです。
 しかし、以前訪れたときに「おいらん淵」と称されるところが意外に高さがないので「これで命を捨てることができたのだろうか?」と疑問を感じました。場所が違うのかと近くの住民に聞いたところ「確かにここが『おいらん淵』です」断言されました。
 私から見ると、対岸の崖の方がはるかに何倍も高さがあるのでそちらではないか、と今も思うところがあるのですが、あるいは長い年月の間に川そのものや、周りの地形が変わってしまったのかもしれません。そのあたりは“謎”としておくのがいいのでしょう。

        
        ※ こちらが「おいらん淵」の対岸にそびえる高い崖です。

        
        ※ そしてこちらが伝えられる「おいらん淵」だというのですが…。

 スタートから1時間半、「藻南橋」に着きました。気温が高く背中は汗にまみれています。私の服装はというと、下着とスキー用のアンダーウェア、それにトレッキング用のアウターの3枚のみですが、それでも汗をかいてしまいます。

        
        ※ 苦労しながら辿り着いた「藻南橋」です。

 小休止をして出発すると直ぐに対岸に「穴の川」の流入口が見えました。
 「藻南橋」からも川岸を伝ってトレッキングしていたのですが、あまりにも雪に埋まるために悲鳴を上げ、堤防上に避難しました。堤防上にはクロカンスキーの跡があり、その上を歩くかぎりかなり楽にトレッキングすることができました。

        
        ※ 写真では分かりづらいですが、雪上には2本のスキーの
         跡がずっと付いています。

 それでも思い直して、時々川原に近づくと川の中に小島のようなものがたくさんできています。これは川の中に残った比較的大きな石に雪が積もっている状態のようです。川底がかなり浅くなっていることを表しているようです。

        
        ※ これより上流では写真のような大きな石に雪が積もった
         光景をたくさん目にしました。

 再び川原から堤防に上がろうとしたとき、雪堆積場で働いていた若い方が私のスノーシューを見て「何それ?スキーと違うんだ」と言った後、さらに「健康の良さそう」と声をかけられたので、「ええ、まあ…」などと曖昧な返事をしてしまいました。

 そうこうするうちに10時55分、本日の第二の橋「石山大橋」に到達しました。
 「五輪大橋」→「藻南大橋」間 約90分
 「藻南大橋」→「石山大橋」間 約50分
どちらも距離的には大きな違いがないのに、これほどの差が出た原因は前半がほとんど川原の雪の中を行ったのに対して、後半は堤防上のスキーの跡を行ったことがその原因と考えられます。

        
        ※ 結局、下から仰ぎ見るような橋の写真はこの「石山大橋」
         が最後になりました。

 少し長い№7のレポートなりましたが、私はこの後大きな失敗を犯してしまいます。
 それは明日のレポートで…。
《トレッキング実施日 ‘11/02/17》