田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

糖尿病の予防のために

2011-02-02 12:04:10 | 講演・講義・フォーラム等
 札幌市において日本内分泌学会が開催され、その一環として市民公開講座「糖尿病の最新情報と生活習慣病」と題するシンポジウムが開催され、多くの市民とともに受講した。

 1月29日(土)、札幌コンベンションセンターにおいて日本内分泌学会をはじめとする関連機関・団体が共催して市民向けのシンポジウムが開催された。
 メニューは、
①吉岡成人氏(NTT札幌病院医師)
②羽田勝計氏(旭川医大教授)
③星澤幸子氏(料理研究家)
以上3氏の講演があり、その後3氏が市民の質問に答えるといったメニューだった。

        
        ※ 会場となった札幌コンベンションセンターの会議室です。                
        
 両医師の話から、糖尿病の実態や予防法、最前線の治療などについての話があった。
 糖尿病に関して危機意識に乏しい私であるが、糖尿病が悪化することによって発病する網膜症、腎症、神経障害などには慄然とするものがあった。
 危機意識が乏しいなどと言ってはいられない。糖尿病の大敵「食べすぎ・運動不足」はまさに私自身が直面している課題だからだ。

 羽田氏の話の中で頻出していた言葉が「HbA1c」値という言葉だった。これは「ヘモグロビンエーワンシー」と読み、この値が6.5%以下にすることが大切であると強調された。

 星澤氏の話はテレビでの印象そのもので明快な話が聴衆の心を掴んだ。
 彼女の話の要旨は、「日本の先人の食生活に学べ」というものだった。
 雑穀・豆類・繊維質の食物…、農耕民族である日本の先人たちが食べていたものを積極的に摂取することで糖尿病は防げると指摘した。
 そして「腹八分目」ではなく「腹六分目」で十分とも話された。
 あゝ、耳が痛い。反省、反省の星澤氏の講演だった。

        
        ※ 明快な語り口で講演する星澤幸子氏です。

 講演後の質問の中で、医師の方から星澤氏の話に関連して「現代になって食生活が変化したアジア人の中に糖尿病が激増している」と話があった。その理由は「もともと農耕民族のアジア人の体はインスリンの分泌量が少なくできている中に、西欧流の食事を取り入れたためにインスリンが不足し糖尿病になるケースが多い」ということだった。

        
        ※ 最後は講演をした三氏が質問に答えるコーナーでした。

 おそらく私も糖尿病予備軍であることは間違いないだろう。
 「食べすぎ、運動不足」は糖尿病だけではなく、メタボリック体質も呼び込むことになる。
 「腹六分目」に「適度な運動」を心がけねば…。