田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

ヘルシーウォーキング㉟ in栄華の名残に思いを馳せて、夕張・鹿の谷ウォーク

2024-06-23 21:01:15 | JRヘルシーウォーキング
 過疎の象徴とも語られる夕張市を歩いた。確かに道路に面して閉店した商店があったり、雑草に覆われた住宅が散見されたりした光景にも出会ったが、再建に向けての足音も感じられた夕張ウォークだった。

  

 本日6月23日(日)は、当初「イベントウォーク」の当別町のロイズタウン駅S & Gに参加する予定でいた。ところがコースマップが公表されたのを見ると、昨年とまったく同じコースだった。これでは「より多くの街を見て、体験したい」という私のコンセプトに反する。そこで検討した結果、ヘルシーウォーキングでは未体験の「いつでもウォーク」の夕張市と、昨年消化不良に終わった(その訳は明日レポします)隣町の栗沢町を歩くことにした。
 2市町のコースを歩くことから、早朝に出発しようと思っていたのだが出遅れてしまい7時30分に我が家を出発した。
 今回の夕張市のS & Gは、旧夕張駅の前に立つ休業中の「ホテルマウントレースイ」前だった。

    
※ スタート地点に建っていた「ホテルマウントレースイ」の立派な建物ですが、現在は休業中とのことでした。

 コースは旧JR石勝線夕張支線の脇を走る国道38号線を南下し、「幸福の黄色いハンカチ広場」から折り返し、旧JR石勝線夕張支線の反対側を走るサイクリングロードを北上し、S & Gポイントを通過し、「夕張市石炭博物館」を折り返すというルートである。
 私は10年前に「そらちフットパスウォーク」で1度夕張市を歩いた体験があった。しかし、その時は夕張市が最も栄えた時代に最も人口が多かったという「清水沢地区」を歩いたのだが、今回はその地区より奥に位置する「鹿の谷地区」(正式には「若菜地区」というらしい)を中心とした地域だった。その10年前の時には、賑やかだったという「清水沢地区」だけに、衰退ぶりも顕著に目にすることができた。

    
    ※ 廃業した酒屋さん。壁には「〇〇良い酒」とあります。〇〇にはどのような文字が入るのでしようか?

    
    ※ 家主を失った住宅の前はフキの葉が密生していました。
    
    ※ こちらは道路沿いに建っていた旧市立図書館です。窓ガラスは割れ放題でした。
    
    ※ 空き家の前や空き地には何故かマーガレットの花が目立ちました。

 今回の「鹿の谷地区」も道路沿いに閉店した商店や廃屋となった民家を目にしたが、一方で新たな街づくりを目指した真新しい公共施設や集合住宅を目にすることができ、再建へ向けての兆しも感ずることができた。

    
  ※ こちらは真新しい「夕張市立診療所/介護医療院」の看板がかかっていました。
    
    ※ 若菜地区に建つ真新しい市営の集合住宅です。

 最初の折り返し点の「幸福の黄色いハンカチ広場」は、ヘルシーウォーキングのチェックポイントだった。(駅がないので、観光協会の職員がチェックの担当をしている?)私は「幸福の黄色いハンカチ広場」は以前に体験しているので見学はパスしてチェックだけしていただき再スタートをきった。

    
    ※ 「幸福の黄色いハンカチ広場」の入口に建つ入場受付事務所です。

 この折り返しからのコースが素晴らしかった。コースマップでは特に触れてはいなかったが、そこはサイクリングロードだった。車が通らず、サクラ並木が続く素晴らしいコースが続いた。

    
    ※ 旧JR石勝線夕張支線を左手にのびるサイクリングロードです。

 廃線となった旧JR石勝線夕張支線はまだ鉄路が撤去されずにそのまま残っていたが、廃線から5年目。線路上には雑草が生い茂っていたのが痛々しかった。

    
    ※ 旧JR石勝線夕張支線は撤去されずにこのように残っていました。

 「旧夕張駅舎」はすでに改修(改築?)されてカフェのようになっていたが、途中にあった「旧鹿ノ谷駅」は、駅舎も乗降場も当時のまま保存されていた。

    
    ※ 旧夕張駅の乗降場跡です。

 S & Gを通過し、さらに北にある「夕張市石炭博物館」を目指した。すると意外にも向かう途中に「夕張市役所」があった。市域の中ではずいぶん奥まったところに市役所を建てたものである。ただ地区名だけは「本庁地区」と称しているようだ。実は私は以前に「札幌学院大学」の講座で市役所を訪れ、市役所の職員から夕張市の街づくりについてお話を伺ったことがあった。その際、大きな市役所の中に職員がまばらにいるだけでずいぶんガラーンとしていたなぁ、という印象を抱いたのだが、おそらく職員数はいまも変わらないのではないだろうか?

    
    ※ 外観はかなり立派な夕張市役所です。
    
 市役所からさらに2キロほど奥に「夕張市石炭博物館」があった。こちらも私は以前に博物館内部も模擬坑道も体験済みのためパスしてすぐに折り返しスタート地点に戻ったのは、12時30分だった。

        
        ※ 「夕張市石炭博物館」の横に立つ立坑櫓の遺構です。
    
    ※ 「夕張市石炭博物館」の入口です。

 本日は気温が20℃を超え、かなり汗もかき、疲労度もそれなりのウォーキングだった。

    
    ※ S & Gにある「夕張マウントレイスイスキー場」です。私も2度ほど滑ったことがあります。 

◇ウォーク実施日  2024年6月23日(日)
◇歩いた距離    14.0 km