田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

「さっぽろの古を訪ねて Ⅲ」野幌屯田兵村を訪ねる

2024-08-27 19:01:32 | 「めだかの学校」関連
 生憎の雨天となり、実施か?中止か?の判断を迷ったが、プジェクトチームで話し合って実施することにした。結果、雨の状態もそれほど酷くはならず、計画どおりに実施することができ、今はホッとしている心境である。
    
    ※ プロジェクトチームの仲間が作成した今回の学習の案内文書です。

 本日(7月23日)朝10時から午後3時まで「めだかの学校」野外講座「北の守りと開拓を担った屯田兵の史跡を訪ねる」の現地見学の第4弾、「野幌屯田兵村の史跡を訪ねる」を実施した。
 今回は上記のとおり午前と午後を使った全一日講座として実施した。というのも、これまでの屯田兵村跡と比較し関連史跡が多かったことによるのだが、私たちにとってはこのシリーズのハイライトと考えた回だったのだ。
 今回訪れた関連史跡とは、
《午前の部》  
 ◇野幌屯田兵屋

    
    ※ 屯田兵屋の前で説明員(手前の人物に被っている)の話を聴く参加者です。

 ◇野幌屯田兵第二中隊本部(屯田資料館)

    
    ※ 野幌屯田兵第二中隊本部の全景です。
    
    ※ 野幌屯田兵第二中隊本部の内部で説明員のお話を伺いました。
 ◇被服庫
《午後の部》
 ◇野幌公民館
 ◇野幌兵村練兵場
 ◇開村記念碑 野幌兵村

    
    ※ 開村記念碑 野幌兵村の前で説明する江別市観光ボランティアの方です。

 ◇開村記念五十年碑
 ◇野幌公会堂 

    
    ※ 幾多の変遷を重ねながら現在も保存・使用されている野幌公会堂です。
  
 ◇ガラス工芸館
 ◇子ども盆踊歌 詩碑
 ◇経緯度・標高銘石
 ◇屯田の木像さん(天徳寺)

    
    ※ 天徳寺に祀られている屯田兵(そうではない兵も含まれているという)の
      木像です。

 中には直接屯田兵と関連のないものも含まれてはいたが、以上を案内され、見学することができた。
 案内されたと記したが、午前は江別市郷土資料館説明員の方が、午後からは江別市観光ボランティアの3人の方々が、それぞれ案内・説明をしてくれた。
 印象的だったのは、やはり◇屯田兵屋、◇屯田兵第二中隊本部だった。両方ともに当時のままの姿で復元・保全されており、当時の屯田兵の生活、そして兵隊組織としての体裁が整えられていたことが偲ばれるものであった。また、説明員の方から詳しく野幌屯田兵村の全体像の説明を受け、現在の野幌の国道より北側全体が屯田兵村であったことがよく理解することができた。 
 午後からの見学では、◇開村記念碑、◇開村記念五十年碑の説明が印象に残った。
 開村記念碑の前では、毎年7月1日に「野幌屯田兵村開村記念式典」が催されているという。その際に、子孫や江別第二中学校、江別第二小学校の児童・生徒によって「野幌屯田兵村開村記の歌」が斉唱されているという。その歌をボランティアの方はスマホに収録していて、私たち聴かせていただくという配慮を示してくれた。

    
    ※ 今回案内していただいた3人の江別市観光ボランティアの方々です。
    
    ※ 江別市観光ボランティアのユニフォームTシャツです。

 また、開村記念五十年碑の碑文には野幌屯田兵村が子弟の教育にいかに力を注いだかについて記されていると聞かされた。また裏面には、野幌屯田兵村に入植(入団?)した225戸全員の名が記されていた。
 この他の場面でも、ボランティアの方々は私たちが理解しやすいように用意周到に準備され、私たちを迎えてくれた。こうした配慮に感謝したい。
 天候は幸いなことに小雨がばらつく程度で、予定していた見学箇所を全て見学することができたのだが、最後の見学箇所だった天徳寺の「屯田の木像さん」の見学を終えると激しく雨が降っていた。これも天の配慮と感謝しながら、ボランティアの方々に厚くお礼を述べさせていただき、本日の予定を終えることができた。
 このシリーズの残りも9月末に訪れる予定の「山鼻屯田兵村」で終了である。野外学習の難しさも味わいながら、なんとか無事に終了したいと願っている。
 それにしても、こうして屯田兵村を訪ね歩いてきてみて、一つの感慨が私の中で芽生えだしている。それは、こうして巡り歩いてみて、私たちは屯田兵の、そしてその家族の方々の味わった寒冷地における開拓の大変さをどれだけ理解できたのだろうか?という率直な疑問である。私たちはなんとなく屯田兵の歴史の表面のみをなぞっただけではないのか、という思いを拭えないのだ。
 今後、そうしたことについても仲間と議論してみたいと思っている。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。