田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

時計台のある街コンサート

2023-08-26 11:49:40 | ステージ & エンターテイメント
 久しぶりのフォークソングだった。やっぱり我々世代にはフォークソングが一番ピッタリくる思いがした。抒情あふれる詩と、浅沼修さんの歌声にしばし耳を傾けたひと時だった…。
     

 昨夜、さっぽろ時計台ホールにおいて第42回時計台まつり記念演奏会「時計台のある街 コンサート」があることを知り駆け付けた。
 コンサートの主役は17歳の時に「時計台のある街」を作詞・作曲した浅沼修さんというセミプロ(?)のミュージシャンだった。
  
 ※ コンサート前のステージです。会場全体に古風な雰囲気が醸し出されています。
 浅沼さんが創った「時計台のある街」は、その後作者不詳のままユースホステルなどで若者たちに歌い継がれていったという。そうした中、「時計台のある街」は関係者の知るところとなりプロ歌手の芹洋子さんやダークダックスによってレコーディングされることになったそうだ。私も昨夜浅沼さんの唄を聴いていて、確か芹洋子さんが歌っていたことをおぼろげながら思い出していた。                                                                                                                                                                                
     あまい匂いの すずらんの花 風に揺れてた 僕のふるさと
     あれはいつの日 友と歩いた アカシア並木 続くあの街よ
     今ごろは 夕焼けの中で 林檎が 熟している
     いつか帰ろう 僕のふるさと 時計台の 鐘の鳴る街へ

 浅沼さんはプロのミュージシャンではなかった。紆余曲折を経て50歳になろうかという2000年に音楽活動を再開し、FMラジオ局などで自身の唄を披露したり、パーソナリティとして活動したりしながら、作詞・作曲も精力的に始めたそうだ。
  
  ※ 御年74歳の浅沼修さんです。
 昨夜はそうして創られた曲のうち数曲を披露してくれた。題名だけを羅列すると…、
  ◇アカシアは見ていた
  ◇月の舟
  ◇愛の調べ
  ◇潮騒 ~東日本の青い海と蒼い空~
  ◇つばめよ空へ ~難民と流浪の人々のために~
  
  ※ 御年74歳の浅沼修さんです。
 浅沼さんは言う。自ら紡ぎ出す歌の全ては「抒情」がテーマであると…。確かに披露された曲は優しいメロディーと浅沼さんの甘い歌声で、切なさや哀愁を感じさせる情感豊かな曲だった。
ただ、少し残念だったなぁと思われたのは、歌詞がはっきりと届いてこなかったことだ。「抒情」がテーマだということは、何より詩が大切だと思うのだが、あるいは音響に問題があったのだろうか?
 そこで改めて浅沼さんのプロフィールを確かめてみると、なんと1949(昭和24)年生まれで、当年74歳だということが判明した。難しい願いだったのだろうか?
  
  ※ 素晴らしいサポート演奏を披露した江成翼さんです。
 コンサートで一つの発見があった。浅沼さんと一緒に活動されているバックのギタリストの江成翼さんのギターテクニックである。江成さんはまだまだ若い方であるが、浅沼さんの歌声を見事にサポートするギターの音色を紡ぎ出していると私は思った。はたして江成さんのギターテクがどれくらいの評価を得ているのかは全く分からないが、少なくとも私にはとても魅力的に聴こえてきた。
 時には懐かしいフォークソングを楽しむのもいいなぁ、としみじみ思えた昨夜のコンサートだった。

 ※ コンサートの最中の写真撮影について特段の規制がなかったので、その時の様子を写した数枚をアップすることにします。