見てくれだけではなく、本当の意味でアクティブシニアでありたいと思う。そのためには “役割づくり” “仲間づくり” “居場所づくり” が大切だと講師は強調された。アクティブシニアであるために、まだまだ努力せねば…。
本日午後、カナモトホールにおいて「NPO法人シーズネット」が主催する会員研修会に参加した。「NPO法人シーズネット」とは、会員651名を擁するシニアの交流組織であるが、おそらく札幌では最大のシニアの組織ではないかと思われる。私はそのシーズネットに一昨年入会したものの、あまり熱心な会員とは言いかねるような会員である。
そうした負い目もあり、今回シーズネットの奥田龍人理事長が講演をするというので駆け付けてみた。その演題が「アクティブシニアへの期待 仲間づくり・役割づくり・居場所づくり」と題するお話だった。
演題から伺えるのは、シーズネットの会員は「アクティブシニア」であるという前提に立ったうえで、さらにその輪を広げてほしいという趣旨に私はとらえた。
※ 講演をするNPO法人シースネット理事長の奥田龍人氏です。
私たちシニア世代にとって恐れることは、加齢に伴って身体的、精神的な衰え、それに伴う社会的な繋がりが希薄となり、「介護」の対象となることへの恐れである。そうなることを避けるためにも「仲間づくり・役割づくり・居場所づくり」が大切であると奥田氏は強調された。
まず「仲間づくり」であるが、シーズネットにはさまざまなサークルが存在する。そのサークル活動により積極的に関わろうという呼びかけだった。さらには地域の集い、趣味や勉強の場への参加、等々多彩な活動が展開される中に参加し、仲間を積極的につくることが大切であるとした。さらにアクティブシニアとしては周りを巻き込むことも期待されるとした。
奥田氏は氏の造語で「8010運動」を提唱している。この造語の意味するところは、「80歳になっても10人の友人がいるようにしよう!」という呼びかけだそうだ。私もこのことを意識したいと思う。
続いて「居場所づくり」であるが、地域のサロンや趣味や勉強の場、公民館、町内会館などの集いの場で、自分らしく過ごせる居場所を見つけることが豊かに生活するためのポイントだという。私の場合はこの点が一つの課題かもしれない。
最後の「役割づくり」であるが、地域ではさまざまな地域活動(民生委員、町内会、老人グラブなど)が展開されているが、そうした活動に積極的に関わることによって地域に貢献することで生き甲斐を見つけることも大切であるとした。
そして奥田氏はいわゆる若いシニア世代(65~74歳くらい)には単なるボランティアではなく、有償ボランティアのような制度を創ることも今後の課題であるとした。
奥田氏の話はその他、道内市町村の様々な取り組みも紹介してくれ、それらを参考にしながら、シーズネットで取り組めること、札幌市に提言することなどについて言及されたが、その詳細については割愛したい。
さて、私自身は果たしてアクティブシニアの一員と言えるだろうか?と自省してみた時、そうであること、そうでないことに気付かされる。特に前述もしたが「居場所づくり」という点については今のところそのような場所を見出しているとは言い難い。日々忙しそうにあちこちと出回っている私だが、「やあ、お元気でしたか?」と気軽に挨拶ができるような居場所を見出すことが今後の課題かな?と講演をお聴きして考えたことである。