田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

おたるドリームビーチ ウォーク

2020-04-26 17:23:02 | 札幌ウォーク & Other Walk

 やせ我慢が二日と続かない節操のない田舎オヤジである。小雨交じりで気温の低い浜辺には人っ子一人いない中(正確には一人の古老が海を眺めていたが…)、黙々と浜辺を歩いた。砂浜ウォークは足腰を鍛錬するのに向いているようだ。距離は短かったが、両脚のふくらはぎはパンパンである。

   

   ※ 日本海は天気同様にやや荒れていた。波打ち際を走る車の轍が目立ちますね。

 朝起きてから窓の外を眺めた。いつもと違い人通りはほとんどない。みなさん“ステイホーム”の呼びかけに応じて、家に籠っているようだ。何度も窓の外を見て、ため息ばかりをついていた。そのうちにとうとう堪えきれなくなった。

 「人がいないところなら許してもらえるのではないか?」という極めて自分本位の考えで私は「おたるドリームビーチ」へ向かった。

 「おたるドリームビーチ」は札幌市との境界にある大浜海岸のことである。私の勝手な解釈だが、ドリームビーチと称するところは、札幌の新川と星置川が日本海に注ぎこむ幅約3キロ強の海岸を指すものと思っている。ドリームビーチは北海道の短い一瞬の夏に賑わうビーチだが、現在はもちろん閑散としていた。

    

    ※ 夏季シーズンにはこのあたりに「海の家」がたくさん立ち並ぶはずです。

 私はドリームビーチの札幌市寄りのところに車を停め、まずは新川を目ざした。新川の河口は、新川が人工の河川なのに河口は特に造作もなく自然のままの状態だったのは意外な思いがした。川向の石狩市側には何本もの風力発電のための風車が回っていた。

    

    ※ 新川が日本海に注ぐ河口です。何の造作もないようです。

    

    ※ 新川の上流方向です。

    

    ※ 新川の川向にはたくさんの風力発電の風車が立ち並んでいました。

 そこから折り返し星置川の河口に向かった。

 ただ黙々と歩くだけでは能がないと思い、波打ち際をビーチコーミングの真似をしながら歩いた。しかし、節穴の私の目には何も映らなかった。何もないというのも悔しい。あえて、ということで持ち帰ったのがちょっと種類の分からない貝である。

    

    ※ 何だか分かりませんが、ちょっと珍しい貝ではと思い持ち帰ったものです。

    

    ※ その貝の裏側です。真ん中に穴が開いていますね。

 ドリームビーチは今、海岸浸食に悩まされているという。確かにいたるところで砂浜が無くなりつつあり、崖が海辺に迫っているところがあった。    

    

    ※ 海岸のところどころで見られた光景です。激しく波に削られ崖になっています。

    

    ※ こちらも同様ですが、崖が波打ち際まで迫っています。

    

 ※ これは小さな海岸浸食の様子です。しけの時などに大きく砂が持っていかれるのでしょう。

 誰もいない砂浜に一人老人が海を眺めていた。いったい何を見ていたのだろうか?話しかけたかったが、私は距離を取ってやり過ごした。

    

    ※ ウォーキング中に唯一合った人ですが、何を見ていたのでしょうか?

 そうして星置川の河口に辿り着くと、こちらの河口はコンクリートで護岸されたうえ、その先には波消しブロックも置かれてあった。二つの河川の河口の違いは何だろうか?

    

   ※ 星置川の河口は写真のようにコンクリート護岸と波消しブロックが配されていました。

    

    ※ 星置川が日本海に注ぐところです。

    

    ※ 星置川の上流方向です。

 私はそこから折り返し、つまり本日私はおたるドリームビーチを往復して歩いたことになる。

    

    ※ カラスが盛んに啄んでいた骨だけ、砂だらけになった魚の死骸です。

    

    ※ 珍しく海でカモを目にしました。波打ち際に二羽います。(左側はカラス)

 砂浜ウォークは足元がアスファルトやコンクリートのようにしっかりしていなく、柔らかなうえ不安定なので、そこをしっかり踏みしめながら歩かねばならないので足腰への負担が大きい。足腰の鍛錬には向いている。

 「ホームステイ週間」とまで言われている中で、私の行為はけっして褒められるものではないことは重々承知している。しかし、車で現地まで向かい、誰とも出会うことなく歩いたことで、最低限のマナーは守ったつもりである。私が今怯えているのは、家の中に籠りっぱなしになることで、そのまま足腰が弱ってしまい、山やフィールドに出られなくなってしまうのではという恐怖である。最低限のマナーを守りながら、これからも一勤一休くらいのペースでフィールドに出たいと思っているのだが…。さしずめ次回は新川の川向うになる「石狩あそびーち」あたりと考えている。