薄い青紫色の楚々とした色合いのエゾエンゴサクの花が好きである。今年はまだ目にしていなかった。野幌森林公園で咲いているとの情報を得たので、さっそく車を走らせた。併せてミズバショウの成長具合も確かめたかった。
※ 昭和の森「大沢コース」に入って直ぐに目にしたエゾエンゴサクです。
お二方のブログに野幌森林公園でエゾエンゴサクが咲いている写真が掲載されていた。それを見て、一日も早くエゾエンゴサクに会いたくなった。
たくさんの山野草を知っている方は、もっと魅力的な山野草をたくさんご存知の方がいらっしゃると思われるが、それほど詳しくない私にとっては今のところエゾエンゴサクが魅力№1と言ってもいいかもしれない。名前に“エゾ”と付いているのもいい。また、花びらの付き方が他の花とは少し違っているのもいい。ともかく早く会いたかった。
※ 「大沢コース」の入口に立てられている「昭和の森」の案内標識です。
野幌森林公園の大沢口に車を置いて、「大沢コース」に入ると直ぐにエゾエンゴサクに出会った。道端に青紫色の楚々とした花があちこちに咲いていた。ただ、あちらこちらにポツポツと咲いている感じで、群生しているとは言い難かった。「大沢コース」、「四季美コース」と歩いているうちに何ヵ所か小さい規模だけれど花が群がって咲いているところがあった。満足、満足である。
さらに前回(4月5日)訪れた時にはまだ小さかったミズバショウがどのくらい成長しているか、「四季美コース」に入って直ぐの群生地へ行ってみた。前回よりは成長していたが、あれから10日経ったわりには想像していたほど大きくはなっていなく、今がちょうどよい大きさと言えるかもしれない大きさだった。
その他の山野草はまだ花の時期ではなかったが、目に付いた山野草をカメラに収めたのでその写真も掲載したい。
※ フクジュソウは前回と違い、すでに盛りは過ぎていたような印象でした。
※ ザゼンソウも盛りは過ぎていた印象だった。写真は花包の中を撮るためフラッシュを使用。
※ この日もただ一つだけ目にすることができたナニワズです。
※ 常緑樹のエゾユズリハ(下の写真はそのアップ写真です)
※ 常緑樹のハイイヌガヤ(幹の下部は地上を這い上部は斜上する特徴がある)
※ ハイイヌガヤの葉
※ オオウバユリの若い芽
※ バイケイソウ(毒草)の若い芽
※ 昭和の森のカツラの木(新北海道名木100選に選ばれているらしい)
「大学村の森」のエゾエンゴサク
ネットで検索していたら、エゾエンゴサクの群生地の一つとして札幌市内の「大学村の森」が紹介されていた。そこで野幌森林公園へ行った帰りに寄ってみることにした。
「大学村の森」は、森の周囲が北海道大学の第三農場として使用され、周囲に大学の官舎があったことからその名称が付けられているそうだ。森はその当時の敷地の一部を保存し公園化しているようだ。
「大学村の森」へ行ってみると、直ぐにエゾエンゴサクが目に付いた。それもかなりの規模で群生していた。周囲は宅地化されているが、そうした市街地に山野草が自生しているのは貴重なことである。ぜひとも永く保存してほしいものである。