田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

高齢者運転講習に緊張

2020-04-09 17:39:36 | 講演・講義・フォーラム等

 実に50数年ぶりである。運転席の横に教官が乗って、自動車学校の教習コースを回るという緊張を味わった。適性検査、実車講習、座学講習を通じて、自分の衰えを自覚させられ、今後の運転に一層慎重を期そうと誓った講習だった。

   

   ※ 桑園自動車学校の全体図です。イオン桑園店の屋上が教習コースとなっています。

 今夏、私は免許更新を控えている。それに伴い「高齢者講習」の案内が届いた。免許を更新するには必須の講習である。そこで早々と講習を終えたいと思った。私は自宅から最も近くにある「桑園自動車学校」に申し込んで、今日(4月9日)の午後がその講習だった。

 桑園自動車学校は、イオン桑園店の屋上部分を講習コースとしている珍しい学校(北海道では唯一らしい)として知っていたが、実際に訪れたのは初めてだった。

   

   ※ イオン桑園店の一角に自動車学校へエレベーターで上がる入口がありました。

   

   ※ エレベーターで上がった5階が自動車学校のエントランスとなっていました。

   

   ※ 5階のロビーから4階の教習コースを眺めたところです。

 講習は実車、適性検査、座学の順で行われた。

 最初の実車講習である。実習車はプリウスだったが私にとっては初めて乗る車である。まずは勝手が違うことに戸惑った。その一つはウィンカーのバーの位置が私の車とは反対だったこと、さらには車体の大きさも十分に把握できないままの発車となったことに緊張した。走るコースはその都度教官の指示にしたがってコース取りをするので、絶えず緊張を強いられた中で運転しなければならなかった。その結果、運転そのものは特に問題はなかったものの、車体の大きさを把握できていなかったことで細いS字カーブを通過する際に脱輪するのではとヒヤヒヤした。幸い、車庫入れも含めて無事に実車講習を終えたかと思ったのだが、全てが終わったときに教官から「一時停止標識を見落とした」と指摘を受けた。教官から次々と指示を出される中での運転で見落としてしまったようだ。う~ん、注意力の減退か?

   

   ※ 実車講習に使用したプリウスの教習車です。

 適性検査である。静止視力動体視力夜間視力視野の広さの検査を受けた。ここでは機器の発達に感心した。視野の広さを測る機器は別として、他の視力は一台の機器で全て測定が可能で、検査後に直ぐに個々人の結果がペーパーで知らされた。その結果は同年代での評価ではいずれの項目とも「普通」と出た。同年代で「普通」ということは、加齢にしたがい順調(?)に視力が衰えてきているということである。気を付けねば…。

   

   ※ 静止視力、動体視力、夜間視力をこの一台で検査します。

 最後に座学であるが、こちらは高齢になるに従い運転がいかに危険であるかについて、さまざまな事例をもとにお話があった。その中で一つ真新しいワードを紹介された。それは「瞬間視」という言葉である。車を運転する場合は、あらゆる事象を“瞬間”に見て、適切な判断しなければならないということから生まれた言葉のようだ。運転する場合、目の前には非常にたくさんの情報が拡がっているが、運転する者は目的もって視ることが必要だと強調された。

 同年代の方の中には「運転免許証を返上した」という方もちらほら耳にする年代となってきた。私もそう遠くない将来にそうしたことを考えねばならないなぁ、との思いを抱いた本日の講習会だった…。