田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

札幌ぶらり散歩 8 人形屋佐吉

2014-10-10 22:14:28 | 札幌ぶらり散歩 & Other
 そこは札幌都心にぽっかりと空いた異空間だった。高いビルに囲まれた一角に平屋建てで壁を黒く塗った古びた一軒家。そこには大きな看板に「人形屋佐吉」と描かれてあった。永らく異空間を形作っていた「人形屋佐吉」が閉鎖されたと聞いた…。 

 昨日(10月9日)、都心のビルで開講されている某講座に出席するために、いつもは自転車で行くのだが、この日はぶらり散歩を試みた。
その際、以前から気になっていた「人形屋佐吉」が8月31日をもって閉鎖したというニュースを聞いて、これは記録に留めておかなくては思い、受講前に訪れたのだった。

          

 中央区の南1条西6丁目というから、まっこと札幌都心、ど真ん中である。近くには「東急ハンズ札幌店」もあるので、多くの人が目にして、多少は奇異の目で見た記憶があるのではと思われる。
 私も何度もその前を通った。何に対しても貪欲なほどに興味関心を抱く私だが、さすがにこの店に近づくことはなかった。何せ、人形というからオヤジには縁遠いものの一つでしょ…。

          

          

 お店の情報はネット上で仕入れた。
 それによると、北海道出身のオーナー片岡佐吉という方が1978年に開店した店だという。
 お店は、ビスクドール、ひな人形、市松人形、キューピードールなどを販売したり、コレクションして展示したりしていたということだ。
 開店しているのが、月に2~5日、しかも開店時間が15:00~19:00と閉店している日時が多いというやはりミステリアスな店だったようだ。

          

 閉店理由は片岡氏の高齢が理由で、片岡氏は札幌を離れたようだが、一説によるといずれまたとこかで再開したいとも聞く。
 どこまでもミステリアスな「人形屋佐吉」であり、オーナーの片岡佐吉氏である。

          

               


 言えることは、札幌で37年間、密かに名物だった(?)「人形屋佐吉」がひっそりと閉店してしまったという事実である。