田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

ロコモティシンドロームって?

2014-10-30 15:05:13 | 講演・講義・フォーラム等
 メタボリックシンドロームならすっかり耳慣れた言葉になったけれど、ロコモティシンドロームっていったい何なのか? う~ん、時代に附いていくのは大変なことじゃわい…。 

 少し時間が経ってしまったが10月20日(月)午後、かでる2・7において「道民カレッジ称号取得者セミナー」なるものが開催され参加した。
 その冒頭、北海道教育大の森田憲輝准教授が「加齢に伴う健康課題とその背景」と題しての基調講演があった。

 その講演の中で出てきた言葉が「ロコモティシンドローム」という言葉だった。
 この言葉の語源となった「ロコモティブ(Locomotive)」とは機関車のことである。人間でいう機関車とは各運動器官を指し、ロコモティシンドロームという言葉の意味は「運動器症候群」と呼ばれ、加齢に伴い各運動器に障害が表れ、「健康寿命の短縮」、「ねたきりや要介護状態」になってしまうリスクが高い状態を指す言葉だとのことだ。

 メタボリックシンドロームが「内臓の病気」が原因なのに対して、ロコモティシンドロームは「運動器の障害」という体の外部の原因によって、健康寿命が短縮したり、ねたきりや要介護状態になったりしてしまう高齢者が増えつつあるということだ。

 講演は、こうした内臓や運動器官の機能を保ち、症状の進行を遅らせる方策について示唆を受ける内容だった。つまり「健康に老いる」ということが私たち高齢者に求められていることであった。「健康に老いる」…、まさに私たち高齢者の誰もが求める姿である。

          

 さてそこでロコモティシンドロームに陥らないためには、ということだが…。
 まず講師の森田氏は当たり前のことだが「ヒトも動物」ということを強調された。動物であるからには健康のための運動は必須というわけである。
 メタボリックシンドローム & ロコモティシンドロームの予防には「運動が一番!」という、もはや常識といってもよい結論であった。
 その運動だが、厚労省が2006年に発表した「健康づくりのための運動指針2006」というレポートが今のところ最も信頼されているようだ。詳しい内容は省くが、指針に示したエクササイズを週に23エクササイズ消化することによって症候群の予防になるということである。そこで謳われたのが「一日一万歩」ということだったようだ。

 脚筋力を衰えさせないための「ロコトレ」の方法も学んだ。図のとおりなのだが、これは簡単で効果があるということから妻と一緒に実践してみたいと思っている。

          

 私たちが健康に老いるために「運動が大切」ということ百も承知なのだが、それを実践するとなると難しい。「分かっちゃいるけど、続かない」というのが偽らざる本音である。しかし、コトは自分自身のことである。今回の講演を機に実践に移したいと思ってはいるのだが…。