基地の街嘉手納町(かでなちょう)の役場庁舎は街の中心部、国道58号線沿いに立派な庁舎を構えていました。
※ 嘉手納町の役場庁舎です。国道沿いに建っていたため横から写しました。
役場を訪れた時は、ちょうど昼休み中でしたが、職員は親切に対応してくれ、街のガイドブックをいただくことができました。
そのガイドマップを開いてみて、嘉手納町の大部分がアメリカ空軍嘉手納基地になっていることに驚きました。その占有率は実に83%だということです。(私が今まで沖縄についていかに無知だったかということです)
国道からは少し外れますが、道の駅「かでな」に立ち寄ることにしました。
するとそこは、嘉手納の特産品などを販売したり、レストランを併設した単なる道の駅ではなく、それらとともに嘉手納町の歩みや空軍基地のことを学べる学習展示室、隣接する空軍基地を展望できる展望台などを併設していました。
少しの時間でしたが学習展示室で嘉手納のことを理解することができましたし、塀に阻まれて覗くことのできなかった空軍基地を遠望できたのは幸運でした。
嘉手納町のsomethingは道の駅の売店で見つけた空軍基地のカンバッチとしました。
沖縄の空軍(一等地を占有する米軍航空基地)
前述しましたが、嘉手納町の地域の大半はアメリカ空軍嘉手納基地が占めています。それは嘉手納町の人たちが町の片隅に住んで、空軍基地が町の真ん中を占めているという構図です。
ちょっとマニアックに計算してみました。
嘉手納町の全面積は約15K㎡、人口13,500人余りですから、人口密度は約900人となります。ところが15K㎡のうち83%は基地用地ですから、嘉手納町民は実質2.6K㎡の中に全町民がひしめいていることになります。その人口密度を計算するとおよそ5,200余りとなり大都会並みの人口密度になります。
耳をつんざくようなジェット戦闘機の音が頭上に絶えず響いているような感じがしました。
道の駅「かでな」は、ちょうど嘉手納基地のそばに建っています。
その道の駅の4階が展望台になっていて、塀の向こうの嘉手納基地の滑走路を眺めることができました。
4,000m級の滑走路を2本持つ(日本で最大の飛行場だそうです)という嘉手納基地の広大さを滑走路に見て取ることができました。
宜野湾市の中央部に位置する普天間航空基地も嘉手納と同様のことが言えます。
地域の広大な一等地を占有し、毎日のようにジェット戦闘機の離発着を繰り返すアメリカ空軍を嘉手納の人たちはどのような思いで見つめているのだろうか・・・。