ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

静岡市駿河区にある久能山東照宮は総漆塗り・極彩色の桃山様式の建物でした

2012年12月02日 | 旅行
 静岡市駿河区にある久能山東照宮は、徳川家康である東照大権現を祀る神社であるために、御社殿などの装飾・構造は総漆塗りで極彩色になっている桃山様式に富んだ建物です。

 元和2年(1616年)4月に徳川家康は75歳で生涯を閉じます。その直前に、死期を悟った家康は、重臣を集めて、久能城に自分の遺体を葬るように指示をしたそうです。この結果、二代将軍の秀忠は、久能城を廃して久能山東照宮を建立し、家康の遺体を神廟(しんびょう)に葬り、御社殿などを配置し、家康を神として祀ったそうです。

 社務所を過ぎると、すぐに極彩色の大きな楼門が現れます。



 楼門をくぐると、石段の上に唐門があり、その背後に家康を祀る御社殿が見える仕組みです。



 唐門は通ることができません。一度、右手に曲がって厳島神社・稲荷神社の側から登り、日枝神社側から御社殿の前に出る構造です。

 金色が目立つ御社殿の屋根部分です。



 御社殿の側面は、総漆塗りの上に極彩色の装飾が施されています。



 同様に、御社殿の前に置かれた唐門にも、総漆塗りの上に極彩色の装飾が施されています。野鳥のデザインの装飾が印象に残りました。



 久能山東照宮は元々、断崖の上にある山城だった久能城に設けた神社です。元々、山城であるために、石段を1000段以上登るという苦行を強いられます。ところが、実は楽に久能山東照宮に登ることができます。

 北側にある日本平山頂からロープウエイに乗って下ることによって、簡単に社務所の前に到着できます。

 昨年、静岡市駿河区の海側の道路を通った時に、山麓上部に久能山東照宮の社務所付近が見えました。崖をかなり登らないと、久能山東照宮に行くことができないと思いました。ところが、久能山東照宮のアクセス法を調べると、ロープウエイに乗って下れば、簡単に行くことができることを知りました。

 今回はもちろん、日本平側から久能山東照宮に行くロープウエイに乗って、楽をして行って来ました。

 静岡市駿河区にある久能山東照宮の設立から19年後に、日光東照宮が建立されました。久能山東照宮は、全国にある東照宮の第一号としてつくられました。その後、東照宮は500近く建てられ、現在も100数10以上が残っています。